秘宝伝
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この項目では、2006年の4号機について説明しています。2011年の5号機初代ART機については「秘宝伝?封じられた女神?」を、2012年のAT機については「秘宝伝?太陽を求める者達?」を、スピンオフ機については「クレアの秘宝伝」をご覧ください。

秘宝伝(ひほうでん)は、大都技研2006年6月にリリースしたパチスロ機。保通協における型式名は「デンセツヘノミチD」。
概要

大都技研の「
吉宗」「押忍!番長」に続くシャッター液晶付きパチスロ機第3弾として発売された。「押忍!番長」とほぼ同時に検定通過したものの、発売が見送られ一旦お蔵入りになった機種である。吉宗の検定切れによる撤去で、代替機種として予定されていた「吉宗の真の後継機」が4.7号機の最終検定日に間に合わず発売不可能になってしまったため、その代わりに復活での発売となった。これにより、結果的に同社から発売された最後の4号基準(A400型)のストック機となり、2007年6月をもって検定切れのためホールからは撤去された。

テーマは財宝目的の探検で、主人公レオンとヒロインのシャロンによる冒険物語が進行し、「吉宗」に通じる可愛らしいキャラクターが活躍する。なお「吉宗」「押忍!番長」と異なり、液晶画面の演出は自社開発によるものである。

ボーナス放出は天井到達と特定役による強制解除のみで、天井以外のゲーム数解除の振り分けられた高期待度ゾーンや浅いゲーム数が天井となる天国モードは存在しない。これは「押忍!番長」や「吉宗」とは大きく異なる点で、ボーナス放出が主に毎回の抽選に依存するために出玉の推移も以前の2機種に比べ多少安定している。

特定役を契機に高確率モードに移行し、その高確率モード中のボーナス抽選に当選することでボーナスが放出される点や、その高確率モードに突入しやすくなる「伝説モード」なるモードがあり、その伝説モードに滞在率の異なる2種類のモード(ショート・ロング)が存在するなど、内部システムは「ポパイ」や「アラジン2エボリューション」(いずれもサミー)に類似している。前述の2機種が必ずしも成功したとは言いがたいことから本機種も当初はヒットが危ぶまれたが、高設定域の機械割の高さや、ビッグボーナス中のハズレ・スイカ確率を元にした設定判別が比較的容易であることから、5号機中心の時代を前にトップクラスの人気を得た。

天井回転数は、前回ボーナスがビッグだった場合、設定変更後は1200G、レギュラーだった場合は900Gだが、高確率モード中、並びに高確率モードへの移行抽選に当選後の潜伏ゲーム中の回転数はカウントされないため、実際にはもう少し多くなる。

「吉宗」「押忍!番長」の特徴であった1G連(ボーナスゲーム中の抽選に当選するとボーナスゲーム終了後1ゲーム目に次のボーナスをそろえられる仕様)はなくなり、それに代わりボーナスゲーム中の抽選に当選するとボーナスゲーム終了後1ゲーム目に高確率モードに突入するのみとなった。

ただし一部ではあるものの、ボーナスゲーム中の抽選の一部で次のボーナスに当選する振り分けがある。この場合は、ボーナスゲーム終了後1ゲーム目に演出としての高確率モードに突入し8ゲーム以内に当選となる。この演出上の高確率モードは、通常の高確率モードとは異なり、背景が赤いので「赤高確」とも呼ばれる。

「赤高確」は通常高確と異なるBGMとなり、高確消化残りG数は表示されず、代わりに象形文字が流れ、ボーナス当選まで無限高確状態となる。

本機の演出上の特徴としては、通常はシャッターが半開きの状態であり、演出に発展すると全開するという、以前の同社の機種とは逆の演出がなされている。


山梨県では、同県の公安委員会が同機種の設置を認めなかった関係で、県内のパチンコ店に同機種は設置されていない。これは公安委員会側が「4号機の検定申請は2005年中に行うこと」と告知していたにもかかわらず、同機種の検定申請が2006年にずれ込んだことが原因とされている[1]

ボーナス確率・出玉率

メーカーが発表している構成は以下のとおり。ビッグボーナスとレギュラーボーナスの割付比率は約1:1とほぼ均等になっている。

設定BIG確率REG確率合算出玉率
11/3481/3501/17495.3%
21/3221/3211/16198.7%
31/3011/3001/150102.1%
41/2821/2821/141105.8%
51/2741/2741/137108.3%
61/2591/2611/130112.1%

シリーズ

後継機として以下の機種が発売されており、「吉宗」「押忍!番長」と並ぶ大都技研の名物シリーズとなっている。

パチスロ

秘宝伝?封じられた女神?』(2011年2月)

クレアの秘宝伝?はじまりの扉と太陽の石?』(2012年8月)

秘宝伝?太陽を求める者達?』(2012年12月)

『秘宝伝?伝説への道?』(2015年12月)

『秘宝伝?TheLast?』(2016年5月)

『クレアの秘宝伝?眠りの塔とめざめの石?』(2016年8月)[2]

『秘宝伝 Rev.』(2018年5月)[3]

『クレアの秘宝伝 女神の夢と魔法の遺跡』(2018年8月)[4]

『もっと!クレアの秘宝伝 女神の歌声と太陽の子供達』(2021年8月)[5][6]

『秘宝伝 解き放たれた女神』(2021年12月)[7][8]

『CREA Newクレアの秘宝伝』(2022年9月)[9][10]


パチンコ

『CR秘宝伝』(2011年5月)

『CR秘宝伝 秘められし時の鼓動』(2017年9月)


秘宝伝の登場人物
レオン
面倒くさがり屋だが優しい性格の男の子。幼馴染のシャロンに強引に冒険に連れていかれている様子だが、冒険には興味がある模様。通常画面では常にアグリーとともに遺跡の中を散策している。
シャロン
レオンの幼馴染。レオンよりも活発な女の子で秘宝探しの冒険も彼女が見つけてレオンを誘った(というよりは強引に連れ出してきた)。通常画面には出現せず、何らかのチャンスとともに現れることが多い。大好物はラーメン。
アグリー
レオン・シャロンの後をついていく精霊。レオンのご先祖様の霊であり、レオンの守護霊。PS2版のシミュレータソフトでは、登場人物をその音声つきで紹介するオープニングに、なぜかアグリー紹介時にも音声が入っている。(その音声がアグリーのものかのなのかどうかは不明)。
クレア
宝物庫にいる人間の運勢を司る精霊。生前は王女様だったが、溺愛していた弟を残し病死。レオンが弟に似ていることから手助けをしてくれる。アグリーとの関係性は不明。
ハルト
本機の悪役のひとり。失敗ばかりのナルシスト。マーヤに尻に敷かれているようだが、本人は頼りにされていると勘違いしている。
マーヤ
ハルトと行動するもうひとりの悪役。レオンとシャロンからお宝を横取りしようとしている首謀者。高飛車でわがままでドS。ハルトとは正反対の性格で直感で突き進むタイプの女性。
レオンの親父
「親父出現演出」のみに登場するキャラ。マイナー考古学者であり、レオンの幼少期に遺跡の発掘へ出かけたきり音信不通となっていた。遺跡発掘への情熱は誰よりも勝っていると自負している。作中で息子により発見され、後継機種では「遺跡調査会社」を起こしてメンバーをスカウトして遺跡の調査を継続させている。
小役成立確率本機は全ての小役を毎Gのレバーオンで完全抽選しており、その抽選確率には設定差がある。ここでは通常時とBIGボーナス消化時の小役成立確率をそれぞれまとめた。
通常時の小役成立確率

設定リプレイベルスイカチェリーチャンス目強チャンス目内部BIG内部REG
11/7.31/9.041/93.61/64.01/78.11/1933.41/238.31/239.2
21/7.31/9.041/93.61/64.01/74.01/1546.71/238.31/239.2
31/7.31/9.041/93.61/64.01/70.91/1288.91/238.31/239.2
41/7.31/9.041/93.61/64.01/67.51/1074.11/238.31/239.2
51/7.31/8.741/93.61/64.01/66.31/966.71/238.31/239.2
61/7.31/8.511/93.61/64.01/63.61/859.31/238.31/238.3

BIGボーナス消化時の小役成立確率

設定リプレイベルスイカチェリー強チェリーチャンス目ハズレ
11/3.71/1.771/32.81/32.01/128.01/80.01/10.0
21/3.71/1.751/29.81/32.01/128.01/80.01/11.2
31/3.71/1.721/27.31/32.01/128.01/80.01/12.6
41/3.71/1.701/25.21/32.01/128.01/80.01/14.5
51/3.71/1.681/23.41/32.01/128.01/80.01/17.1
61/3.71/1.661/21.81/32.01/128.01/80.01/20.7

主な演出(通常時)

出現条件や確率などは設定やゲーム数、滞在中のモードなどによって異なる。
ユラーリ(幽霊)通過演出
歩行中のレオンの後ろを幽霊が通過する。幽霊の色で小役をナビ。白ユーラリはハズレ及び全役に対応している。小役矛盾演出で高確移行又はボーナス確定。なお、黒はチャンス目に対応しており、高確率モード突入も確定。伝説モード滞在中はこの演出が4Gに1回の割合で出現するようになる。
シャッターこじ開け演出
歩行中のレオンとアグリーがシャッターをこじ開けようとする。シャッターが開くと、成立している小役又は高確、ボーナス絵柄が出現。またシャロンが登場し、各種の演出へ発展する場合もある。こじ開け失敗時に小役が揃うと高確率モード確定。
壁画演出
レバーオンでレオンが左を向き、第一リール停止で壁画に画面が切り替わる(壁画に切り替わらなければ小役ハズレ)。壁画の絵柄によって小役をナビするが、小役が揃わなければ各演出に発展。壁画にPyramid Chanceと表示された場合は高確率移行が確定する。画面が壁画に切り替わらずに小役が揃った場合も高確率移行確定。
地震演出
レバーオンで地震発生。成立する小役がレオンの頭上に落ちてくるか、シャロンが落ちてきて各演出へ発展。シャロンが降ってくるタイミングによって成立役を見分けることができる。具体的に、レバーオン直後第一リールが停止する前に落下してきた場合はチェリー成立、第一リール停止後に落下してきた場合はスイカ、ハズレ、チャンス目のいずれかが成立。いずれも矛盾演出で高確かボーナス確定。
筐体点灯演出
レバーオンとともに筐体周囲のイルミネーションが点灯し、小役成立を示唆。この時、成立役によって消灯するリールの数が変化する。無消灯の場合はリプレイ、第一リールのみ消灯でチェリー、第一と第二リール消灯でベル、全リール消灯でハズレ目又はチャンス目が成立。リール消灯数に成立小役が非対応で高確かボーナス確定。
トロッコ演出
主に地震演出などから発展。レオンとシャロンがトロッコに乗車。(1)「急カーブを曲がりきる」→(2)「ガケを跳び越える」の2段階演出になっており、最後までたどり着ければ高確率モードに移行。トロッコにエンジンが付いていたり、レバーオン時に「いくぜ!!」のテロップ出現で期待高。また失敗(MISS)しても、復活する場合もある。復活した場合は高確移行が確定する。ジェットエンジンを積んでいるトロッコが出ると、高確移行の期待が大きくなる。


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