秋田県立図書館
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秋田県立図書館
Akita Prefectural Library
山王大通りより望む秋田県立図書館(2013年4月)
施設情報
前身秋田県立秋田図書館
専門分野総合
事業主体秋田県
建物設計松田平田設計[1]
延床面積12,445.7[2] m2
図書館部分の延床面積は9,961[3] m2
開館1899年(明治32年)11月
所在地010-0952
秋田県秋田市山王新町14番31号
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯39度43分5.9秒 東経140度5分36.6秒 / 北緯39.718306度 東経140.093500度 / 39.718306; 140.093500座標: 北緯39度43分5.9秒 東経140度5分36.6秒 / 北緯39.718306度 東経140.093500度 / 39.718306; 140.093500
ISILJP-1000298
条例秋田県立図書館設置条例
公式サイト ⇒秋田県立図書館
地図

プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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秋田県立図書館(あきたけんりつとしょかん)は秋田県秋田市にある公共図書館である。秋田県教育委員会所管。1993年(平成5年)に開館した現施設は、秋田県公文書館(秋田県総務部所管)と建物を共用する。2012年度における蔵書冊数は約80万5,000冊[4]。分館として秋田県立図書館あきた文学資料館が設置されている。
歴史
前史

秋田県立図書館の前史として、1879年(明治12年)に創立され、翌年開館した秋田公立書籍館(あきたこうりつしょじゃくかん)の存在が挙げられる。これは秋田県立図書館の前身にあたる[5] とされ、地方としては京都、高知、宮城などとともに最も早くに設置されたものであった[6]。県の告諭によって旧藩時代の資料の散逸を防ぎ、和漢洋の書籍を広く集める事を目的として開館した書籍館であったが、開館から半年で秋田師範学校の附属施設となり同校に移転している[6]1882年(明治15年)には師範学校から独立し、名称も秋田書籍館と改められたが、当時の財政困難を理由として1884年(明治17年)に休館、蔵書は秋田師範学校に寄託され、1886年(明治19年)には廃止されるに至った[7][6]
草創期における佐野友三郎の活動

あらためて秋田県立図書館として設立されたのは1899年(明治32年)、秋田県立秋田図書館として千秋公園内の一角に開館した[1][5]。これは府県立図書館として京都府立図書館に次ぐ2番目に古いものであると称する[8]。あわせて秋田図書館規則が公布されている[1]

秋田県立図書館が近代公共図書館としての基礎を確立したのは、第2代館長(初の専任館長[注釈 1])であった佐野友三郎の施策による[6]東京大学(後東京帝国大学)予備門以来の友人[10]であった秋田県知事武田千代三郎の要請で秋田に赴任した佐野は、1900年(明治33年)4月から1903年(明治36年)山口県立山口図書館館長に転ずるまでの約3年間、当館の館長を務めた。佐野の施策である「郡立図書館への設立補助制度」、「巡回文庫の実施」、「多額の図書購入費の継続実施と郷土資料の収集」の3点は、図書館サービス・図書館サービス網の原点として評価され[11]、特に巡回文庫の実施は、日本近代図書館史において高く評価される[11]ものであるとされる。佐野の構想は図書館事業の普及発展により県民に良質な図書に触れる機会を増やし、読書習慣およびその実益の普及を目指すものであり[12]、巡回文庫の実施およびその受け皿となる郡立図書館の設立補助はその要諦を成すものであった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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