福福荘の福ちゃん
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福福荘の福ちゃん
監督
藤田容介
脚本藤田容介
製作刈谷真
出演者大島美幸
水川あさみ
荒川良々
音楽エコモマイ
撮影池内義浩
編集堀善介
製作会社テレビマンユニオン
配給ファントム・フィルム
公開2014年11月8日
上映時間111分
製作国 日本
言語日本語
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『福福荘の福ちゃん』(ふくふくそうのふくちゃん)は、2014年11月8日に公開された日本映画。人情コメディ。主演は大島美幸森三中)で、男性役を演じている。


目次

1 ストーリー

2 キャスト

3 スタッフ

4 制作

4.1 企画


5 作品の評価

5.1 受賞歴


6 劇中歌・エンディング曲

6.1 劇中歌

6.2 使用曲


7 脚注

8 外部リンク


ストーリー

福ちゃんこと福田辰男は、32歳のふくよかな北関東弁の独身男性。十数年前に上京して以来、ボロアパートの「福福荘」で暮らしながら、塗装職人として働いている。面倒見がいい男で、昼は職場の人間関係のトラブルを解決し、夜は福福荘の住人で隣部屋に住む野々下と大きな蛇を飼う馬渕との住人同士のトラブルを解決する。趣味はを作ることで休日は河原などで凧揚げをする日々を送っている。

誰にでも親切な福ちゃんだが、女性には奥手な性格で、それを心配した親友のシマッチこと島木拓郎がお見合いをセッティングしても、その性格が災いしてお見合いもうまくいかない。

ある日、福ちゃんのもとに、杉浦千穂という美女が訪ねてくる。千穂は中学校の同級生で福ちゃんの初恋の人だった。彼女は、福ちゃんが女性恐怖症になってしまった原因を作った当人で、千穂はそのことを謝りに福ちゃんを訪ねてきたのだった。

千穂は、大手企業でOLをしていたが、写真家になるため、大ファンだった写真家のコンクールに応募した。みごと優勝したので、彼女は思いきってOLを辞め、写真家に弟子入りする。ところが、写真家は千穂の写真などはどうでも良く、ただ若くて美人な千穂を愛人にしたいがために優勝させたのだと気づき、千穂は絶望する。ある喫茶店のママが占いも出来る怪しい女で、荒んでいた千穂に「過去に何かひどい事をした呪いだ」と話す。千穂には思い当たる節があった。同級生らとバツゲームと称して福ちゃんに告白し、付き合ったところで彼を落とし穴に落として、好きでもなんでもない事を周囲が告げて彼を笑い者にしたのだった。

再会した当初は福ちゃんは昔の事を思い出し、杉浦に冷たい態度を取っていたが、カメラマン修行中の千穂と過ごすうちに再び想いを募らせていく。

しかしシマッチは、千穂がただの自己愛のために福ちゃんに近づいた事に気づき、「遊びのつもりなら福ちゃんに近づくな。これ以上福ちゃんを傷つけるな」と注意する。

千穂が福ちゃんの写真だけを集めた写真集を発行する事が決まった。居酒屋でその祝賀会が行われている最中、福福荘の隣人の野々下が現れる。迎え入れる福ちゃんだが、精神的病で幻覚が見えた野々下は福ちゃんをナイフで刺してしまう。

福ちゃんの命に別状は無かった。彼は入院したが、野々下を訴える事はせず、逆に見舞いに来た野々下の父に「病気の深刻さに気付いてやれなくて申し訳なかった」と謝罪する。福ちゃんは野々下の父に彼のためにと小さな凧を手渡した。それから、野々下の父は福福荘の野々下の部屋を引き払っていった。

シマッチは千穂と会い、彼女に、「友達としてでいいから福ちゃんと一緒にいてくれ」と謝罪する。千穂は自分の自己愛に薄々気付いており、シマッチに反論出来なかったことを話し、写真家として世界中を回ってみるつもりだと話す。

一年後、馬淵は福ちゃんたちと一緒に働いていた。相変わらず彼らは福福荘に住んでおり、変わった事といえば、福ちゃんの写真集を見た人が福ちゃんを見かけると、時々彼らにサインを書いてやる程度だった。福ちゃんが馬淵と仕事を終えて福福荘に帰宅すると、野々下の部屋に新しい住人が引っ越して来ていた。福ちゃんは自分の部屋に入り、昔撮った千穂の顔写真を携帯電話から思い切って消去した。するとその時、新しく入った住人があいさつにやって来たので福ちゃんがドアを開けると、そこにいた新しい住人は杉浦千穂だった。
キャスト

福田辰男(福ちゃん) -
大島美幸(森三中)
ぽっちゃりした体型で坊主頭。バカが付くほどのお人好し。仕事でも新人を庇い、荒々しいながらもきちんと「目には目を歯には歯を」で返す事を教えて、アフターケアも行い、家に帰れば福々荘の癖が強い住人のトラブルも解決する。北関東弁がある。女性は過去のトラウマにより苦手。特に美人は嫌い。ペンキ塗装の仕事をしており、一人暮らし。趣味は凧揚げ作り。仕事の同僚であるシマッチとは公私共に仲が良い。人を全て受け入れる器を持っている。牛乳が好き。自らたこ焼きを作ることが出来る。人の悩みに対して共感しつつも、きちんと自己主張する。子供の頃には見た目でいじめられてしまっていた。その分、人には「教育」しながら「成長」させようとし、それに「間違いがない」と思っている。

杉浦千穂 - 水川あさみ
外資系企業のOL。沼倉ヒサシに憧れており写真に目覚めた。かなりの美人でスタイルも良い。いわゆる勝ち組である。福ちゃんとは同じ中学だった。心霊写真のライターなどの物書きをしている悠子と生活している。沼倉ヒサシの賞をもらってから人生が一変し、悪運に見舞われているのを喫茶店の霊が見えるママに「学生時代にひどい事をした相手の呪いだ」とアドバイスを受けて過去の過ちを清算すべく福ちゃんに再会する。最初は自己愛と自意識過剰であったが、福ちゃんと仲良くなるにつれて「楽しさ」を覚える。結果的に自己愛がバレて福ちゃんと亀裂が入るが、福ちゃんの優しさで「占いなんかあてにならない」と知り、一年間海外で学び、福ちゃんにも杉浦にも嬉しいことが起きる。

島木拓郎(シマッチ) - 荒川良々
福ちゃんの仕事仲間であり親友。ブサイクだが美人な妻・良美とラブラブ。福ちゃんとは正反対でハッキリ物を言い、悪戯好きで女性も好き。しかし、福ちゃんと同じく優しい心を持つが、口が悪く天邪鬼な性格から素直に言えなかったり、キツく言ってしまう。

馬淵典彦 - 芹澤興人
福福荘の住人。東京大学出身。大蛇をペットにしている。


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