『福澤全集』(ふくざわぜんしゅう)は福澤諭吉の作品の全集。4種類の『福澤全集』が発行されている[1]。
明治版『福澤全集』全5巻
大正版『福澤全集』全10巻
昭和版『続福澤全集』全7巻
現行版『福澤諭吉全集』(初版は全21巻、再版は全22巻)
また、福澤諭吉の主な選集としては以下の3種類が発行されている[1]。 1898年(明治31年)に発行されたもの。福澤諭吉自身によって編纂された。全5巻。時事新報社刊。第1巻の最初に主要な作品を解説した『福澤全集緒言
旧版『福澤諭吉選集』全8巻
新版『福沢諭吉選集』全14巻
現行版『福澤諭吉著作集』全12巻
全集
明治版『福澤全集』
1925年(大正14年)から1926年(大正15年)に発行されたもの。石河幹明によって編纂された。全10巻。国民図書
刊。第1巻から第6巻の途中までを明治版と同じ構成で収録、さらに明治版に収録されなかった作品(主に『実業論』より後に発行された作品)を収録した。さらに、第8巻から第10巻に『時事新報』掲載の社説や漫言などを「時事論集」として収録した。なお、『旧藩情』は『時事新報』に掲載された後、単行本化されなかったが、大正版全集の第6巻に収録された。また、『国会論』は1879年(明治12年)に『郵便報知新聞』紙上に藤田茂吉・箕浦勝人の名義で掲載されて単行本化されたもので、明治版全集の発行時には福澤が執筆したものとは公表されていなかったため、明治版全集には収録されず、大正版全集の第8巻に「時事論集」の一つとして初めて収録された[注釈 2]。国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる[13]。1933年(昭和8年)から1934年(昭和9年)に発行されたもの。石河幹明によって編纂された。全7巻。岩波書店刊。大正版から洩れていた「時事論集」と書翰集、諸文集からなる。そのため、大正版と重複する作品は収録されていない。国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧できる[24]。
第1巻、1933年(昭和8年)5月20日。 [25]
時事論集 第1巻:明治15年篇、明治16年篇、明治17年篇
第2巻、1933年(昭和8年)7月20日。 [26]
時事論集 第2巻:明治18年篇、明治19年篇、明治20年篇、明治21年篇、明治22年篇
第3巻、1933年(昭和8年)8月30日。 [27]