福山通運株式会社
FUKUYAMA TRANSPORTING CO.,LTD.福山通運本社 2009年撮影
種類株式会社
市場情報東証プライム 9075
福山通運株式会社(ふくやまつううん、英: FUKUYAMA TRANSPORTING CO.,LTD.[2])は、広島県福山市東深津町に本社を置く運送会社。東京証券取引所プライム市場上場。
主力は特別積合せ貨物運送。日立物流(現・ロジスティード)との提携は2022年現在でも続いており、宅配便業務なども手掛ける[3]。 1948年(昭和23年)広島県福山市で、廃業した運送会社の福山支店の設備を譲りうけて、福山貨物運送株式会社として創業。創業者は当時の渋谷組(後の福山地所、現・ベッセル)の創業者であり社長だった渋谷昇。1950年(昭和25年)、福山駅を拠点とする通運事業にも進出した事から、社名を「福山通運株式会社」と改めた。渋谷昇は、創業22年・1代をして東証一部上場の全国ネットの運送会社に成長させた。1960年(昭和35年)に近畿日本鉄道と提携し傘下となった。 社章の二重丸は「昇る太陽とトラック」を、左右の矢印は「伸びゆく路線と事業の発展」の意味が込められている。トラックには黄緑と赤のラインが描かれており、それぞれ「若さ」と「燃える情熱」を意味する。 2013年5月現在では業界5位である。2010年代に深刻化した人手不足に対応した働き方改革の一環として、中ロットの値上げを試みている。一時は大創産業やファーストリテイリング、日立物流(現・ロジスティード)との提携で荷扱量は増加した。また、1970年代には、国鉄コキ50000形貨車とそっくりの30フィート専用のコンテナ車を計画し、実現できなかったが、JR時代になってからは専用のコンテナが登場した。 2021年5月11日、近鉄グループホールディングス(近鉄GHD)とグループ会社が保有する全ての株式(発行済株式の約17%)を、同社が実施する株式公開買い付け(TOB)による自己株式の買い付け形式で売却すると発表した[4]。売却額は約338億円で、近鉄GHDは2022年3月期の連結決算において19億円の特別利益を計上する[5]。株式買付が行われることにより、2021年6月30日をもって福山通運は近鉄グループから離脱するが[6]、鉄道等を利用した貨物輸送など、近鉄グループとの業務提携は続けるとしている[注 1][9]。 国内主要都市・地区に約480箇所設置。首都圏・東海・関西・山陽地区は直営(その他の地区は関連子会社)。
概要
沿革
1948年(昭和23年)9月13日 - 福山貨物運送株式会社を設立し、創業。
1950年(昭和25年)8月 - 福山通運株式会社に商号変更。
1960年(昭和35年)8月 - 近畿日本鉄道株式会社(現・近鉄グループホールディングス)と資本提携。
1970年(昭和45年)2月 - 東京証券取引所第2部・大阪証券取引所第2部・広島証券取引所に株式上場。
1972年(昭和47年)8月 - 東京証券取引所第1部・大阪証券取引所第1部へ指定替え。
2009年(平成21年)10月1日 - 王子運送株式会社(現・東京福山通運)を子会社化[10][11]。
2012年(平成24年)
1月7日 - 三統株式会社(現・福山グローバルソリューションズ)を子会社化[12]。
7月2日 ? 絹川屋運送(東京都中央区)の株式74%を追加取得し、同日付で完全子会社化[13]。
2015年(平成27年)4月1日 - 近畿日本鉄道の持株会社化により、近鉄グループホールディングスの持分法適用会社となる。
2018年(平成30年)4月13日 - 株式会社キタザワの株式51%を取得。同時に同社と資本・業務提携を発表。
2021年(令和3年)6月30日 - 近鉄グループとの資本関係が消滅[6]。
支店・営業所福山レールエクスプレスのブロックトレイン