神話_(大栗裕)
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽

『神話』(しんわ)は、大栗裕が作曲した楽曲。
概要

吹奏楽版(1973年作曲)と、管弦楽版(1977年作曲)があり、前者を「吹奏楽のための神話」、後者を「管弦楽のための神話」と呼び、ともに「天の岩屋戸の物語による」という副題をもつ。「吹奏楽のための神話」は1989年音楽之友社から出版されて以来絶版となっていたが、2013年原典版が出版され、「管弦楽のための神話」も2016年に原典版が出版された。手書きのフルスコアは、大阪フィルハーモニー交響楽団内の「大栗文庫」所蔵。
基本情報
吹奏楽のための「神話」?天の岩屋戸の物語による

大阪市音楽団の創立50周年を記念して作曲し、1973年9月26日に開かれた記念演奏会において永野慶作の指揮、同団の演奏により初演された。
管弦楽のための「神話」?天の岩屋戸の物語による

朝比奈隆の依頼によって、1977年に上記の版を管弦楽に編曲した。1978年に朝比奈指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏で初演された。
楽器編成
吹奏楽のための「神話」

編成表木管金管
Fl.2, Picc.Tp.3Cb.
Ob.2Hr.4Timp.
Fg.2Tbn.3他Bongo,Tam-tam,Glockenspiel,

Trianglo,Conga,cymbals,
Wood Block,Suspended Cymbal,
Snare Drum,Maracas,
Cl.3, E♭, BassEup.
Sax. Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1Tub.

管弦楽のための「神話」

編成表木管金管
Fl.2,Picc.Hr.4Timp.Vn.1●
Ob.2Trp.3他吹奏楽と同じものVn.2●
Cl.2,B.ClTrb.3Va.
Fg.2,Cfg.Tub.1Vc.
他他Cb.

楽曲

演奏時間は約14分。天岩戸における「岩戸隠れ」の神話を「かなり即物的に」再現したものである。

曲はアダージョで始まり、暗い響きで、天照大神が隠れてしまったことで暗闇に包まれた世界を表わす。暗闇の中に次第に神々が集まってくると、常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)の鳴き声が弱音器(ミュート)を付けたトランペットコルネットファンファーレで表現される。

打楽器のリズムを合図にテンポを上げてアレグロ・モルトとなり、天宇受売命が踊り、神々がそれをはやし立てるさまを描写する。途中に現れるアンダンテの部分は、天岩戸の中で外を気にし始めた天照大神の姿を描く。再びアレグロとなって踊りが再現されると、戸を開けてしまった天照大神は連れ出される。再びアンダンテとなると、今度は明るい響きとなり、世界が光を取り戻した情景を描いて曲を終える。
参考

大阪市音楽団『ジャパニーズ・バンド・ミュージックIV 大栗裕作品集』(東芝EMI、TOCF-6018)解説(樋口幸弘、1999年)

外部リンク

大栗裕 作品選集 - 出版社サイト

典拠管理データベース

MusicBrainz作品


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:9607 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef