神社局(じんじゃきょく)は、1940年(昭和15年)まで存在した内務省の内部部局。神社および神官、神職に関する行政事項をつかさどった。
明治33年4月26日、「神社は国家の宗祀」という明治維新政府の基本方針のもと、内務省社寺局が廃され、国家神道(太政官達などにより国の管理下に置かれた神道の形態)を管理する神社局と、教派神道など、仏教も含めた他の宗教を管理する宗教局に改組された。すなわち、内務省官制を改正し、同省に7局を置き、地方局の前に神社局を加え、社寺局を改めて宗教局とした。神社局については浄土真宗から批判が出たが、神社局自体はそれほど大規模な組織ではなかった。
局長1人、書記官1人、考証官1人、技師2人、事務官1人、考証官補2人などの職員が置かれた。
1940年(昭和15年)11月9日、神祇院設置に伴い廃止。
歴代局長
李家裕二:1900年(明治33年)4月27日 - 1901年(明治34年)4月17日
桜井勉:1901年(明治34年)4月17日 - 1902年(明治35年)4月14日
白仁武:1902年(明治35年)4月14日 - 1904年(明治37年)1月25日
水野錬太郎:1904年(明治37年)1月25日 - 1908年(明治41年)7月6日
井上友一:1908年(明治41年)7月6日 - 1915年(大正4年)7月2日
斯波淳六郎:1915年(大正4年)7月2日 - 10月4日
塚本清治:1915年(大正4年)10月4日 - 1921年(大正10年)4月21日
(心得)山田準次郎
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秦郁彦編『日本官僚制総合事典:1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
関連項目
皇道宣布運動
神祇官
教部省
国家神道
神祇院
神祇院造営課
神社本庁