神無月の巫女
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神無月の巫女
ジャンル
伝奇学園百合ロボット
漫画
作者介錯
出版社角川書店
掲載誌月刊少年エース
発表号2004年5月号 - 2005年6月号
発表期間2004年3月 - 2005年4月
巻数全2巻
話数全14話
アニメ
原作介錯
監督柳沢テツヤ
シリーズ構成植竹須美男
キャラクターデザイン藤井まき
メカニックデザイン村田護郎
音楽窪田ミナ
アニメーション制作TNK
製作神無月の巫女製作委員会
放送局ちばテレビほか
放送期間2004年10月 - 12月
話数全12話
漫画:姫神の巫女
作者介錯
出版社KADOKAWA
掲載誌電撃マオウ
発表号2020年7月号 - 2022年1月号
発表期間2020年5月27日[1] - 2021年11月27日
巻数全3巻
話数全20話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『神無月の巫女』(かんなづきのみこ)は、介錯による日本漫画作品および、それと並行して放映されたアニメ作品。漫画版は『月刊少年エース』に2004年5月号から2005年6月号まで連載されていた。テレビアニメ版は2004年10月から同年12月に放送された。少女2人の百合的感情や残酷な宿命を軸に少年1人を交えた、三角関係の愛憎劇。更には巨大ロボット輪廻転生なども含んだ純愛作品でもある。

過去にウェブで公開した小説『姫神の巫女?千ノ華万華鏡?』を原案とした『姫神の巫女』(ひめがみのみこ)が原作者の介錯の作画で『電撃マオウ』2020年7月号より2022年1月号まで連載された[1]
あらすじ

まほろばの村に住む高校生の来栖川姫子と姫宮千歌音の16歳の誕生日の日、不気味な日食が世界を覆った。それは太古の時代、剣神アメノムラクモと2人の巫女の手で封印された邪神ヤマタノオロチの復活を意味しており、オロチと配下のオロチ衆は世界滅亡の為、最大の障害である巫女たちの転生態である姫子と千歌音の命を狙い始める。姫子の幼なじみの大神ソウマもオロチに覚醒させられるが姫子の巫女の力でオロチの意思に抗えたソウマは想い人である姫子を守る為、巫女側に就き、オロチ衆と戦っていく。

オロチ衆との戦いの中で姫子とソウマは惹かれ合い、姫子への愛情を内に秘めた千歌音は2人の関係に苦悩する。そんな中、千歌音はオロチにより滅んだ地球を再生させる儀式の為、前世の自身が姫子を殺害したことを思い出す。今度は姫子に自身を殺害させる為、千歌音は復活したオロチの力で世界を滅ぼすことで姫子に敵意を向けさせ、自身が儀式の犠牲になるよう仕向けるのだった。オロチは復活したムラクモとソウマの犠牲により倒され、千歌音は人柱となるが姫子は真に愛する人である千歌音と共に永遠にオロチを封印し続ける道を選んだ。

世界は歴史が改変された形で再生され、ソウマもオロチ衆もオロチではなくなっており、平穏な日々を過ごす。その世界で姫子と千歌音の存在は消えてしまっていたが2人は月の社で永遠の夢を見るのだった。
登場人物

名前が二つあるキャラクターは、漫画版 / アニメ版の順で記載する。
主要人物
来栖川 姫子(くるすがわ ひめこ)
声 -
下屋則子乙橘学園に通う高校1年生にして、陽の巫女であり、巫女装束の色は赤。後頭部に大きな赤いリボンを結んでいる。おとなしく引っ込み思案な性格だが、いざという時は危険も顧みない行動を見せる。幼少時に両親を亡くしており、施設にいた頃、ソウマと出会った。当初はソウマと良い仲になるものの敵となった千歌音との戦いを通じて、自分が本当に愛しているのは千歌音だけであることを自覚。千歌音と共に月の社に留まる道を選んだ。後に千歌音と双子の姉妹として転生を果たす[注 1]。アニメ版では幼少時に最愛の両親を亡くした後、とある夫婦の養女となるが養父からは虐待気味に扱われていた。その時の経験が元で髪を触られることに抵抗があったがソウマからの誕生日プレゼントである髪留めを彼に付けてもらったことで克服する。趣味は写真で嫌いな食べ物は椎茸。漫画『あたしのブレーメンラブ』の大ファンでもある。最終的には千歌音の心を包み込めるほどの成長を遂げ、月の社に千歌音が封印されるときに再会を約束。再生された世界では千歌音の記憶を失いながらも想いだけは失わず、ソウマからの告白も断り、エピローグで千歌音と再会を果たす。
姫宮 千歌音(ひめみや ちかね)
声 - 川澄綾子乙橘学園に通う高校1年生にして、月の巫女であり、巫女装束の色は紫。才色兼備のお嬢様で学園内では男女問わず非常に人気があり、宮様(みやさま)の愛称で呼ばれている。馬術も嗜んでおり、アニメ版ではサンジェストという愛馬がいる。家族は両親がいるが現在は両親とも別の場所で暮らしている。巫女として選ばれる以前から姫子を心から愛するも同性ゆえの苦悩を抱く。後に自分たちの未来を悟ると姫子をオロチ封印の供物にしないためにオロチとなる。姫子の純潔を奪い、ソウマからは武夜御鳴神を奪い、オロチ衆も壊滅させた。最終的には姫子と共に世界再生の為、月の社に留まる。アニメ版ではオロチになったことで弓矢を爆発式としたり、地球を死の星に変える威力を持つようになった。前世において、世界を再生させるためとはいえ、姫子を手にかけたことへの償いのためにオロチとなり、ツバサ以外のオロチ衆を石化させて壊滅させた後、地球を破壊した末に姫子に殺されるが、姫子と結ばれ、1人の少女に戻ることができた。自分たちを阻む世界そのものを疎ましくも思っていたが、それでも姫子と一緒にいられる世界の平穏も願っており、オロチとの戦いの後、姫子と2人だけの平穏な時間を過ごし、来世での再会を姫子と約束して、月の社で眠りにつく。再生された世界では自身の存在は消えていたが最終回エピローグで姫子と再会を果たす。
大神 ソウマ(おおがみ ソウマ)
声 - 間島淳司姫子の幼馴染の16歳の少年でオロチ七の首[注 2]。オロチの紋章の位置は額。乙橘学園では千歌音と同じクラスの高校1年生。学校にはバイク通学している。真面目で優しい熱血漢だが少々子供っぽく、想い人である姫子のことになると熱意が空回りすることも。学園では文武両道にして、ルックスや性格も良い為、女子からの人気は高く、ジン様や蒼い貴公子の愛称で呼ばれてもいる。千歌音とは「ゴールデンカップル」と噂されているが互いに恋愛感情はなく、自身は千歌音に対しては敬意を抱いているがアニメ版第5話では姫子を守れなかったことで千歌音に責め立てられて口論になった(最終的には両者とも謝罪)幼少時、実の父親に虐待されており、その父親を実兄・ツバサが殺害した光景を見て、記憶を失った後、姫子と出会い、大神家の養子にもなる。原作では記憶を失った影響で塞ぎこんでいたが施設で出会った姫子との交流で笑うようになった後、大神家に引き取られ、乙橘学園で姫子と再会を果たす。アニメ版では大神家の養子になった後、姫子と出会い、虐待されている姫子を支えていた。姫子と千歌音の16歳の誕生日の日にオロチにされて操られるが姫子の巫女の力で自我を取り戻し、愛機の武夜御鳴神と共にオロチ衆との戦いに身を投じる。オロチに逆らう代償として、オロチ魔神に乗る度にオロチ因子の呪い[注 3]に苦しみながらも姫子の巫女の力の加護もあり、オロチ衆を打ち破っていき、同様にオロチであったツバサと対峙した際には記憶を取り戻し、最終的には勝利する。オロチとなった千歌音に武夜御鳴神を奪われた後は千歌音の代わりに姫子と共に剣神天群雲に搭乗して戦うがムラクモを操縦した影響で呪いが一気に加速し、ムラクモと共にオロチとの戦いで相討ちとなる。作中一貫して、姫子のために尽くし、努力した甲斐もあって、ある程度親密な仲になるが再生前と再生後、どちらの世界でも姫子への恋心は報われず、再生後の世界は姫子と千歌音が存在しない世界だった為、姫子と出会わなかった。アニメ版では第7話で姫子とキスをした際に姫子が悲しんで泣いてしまったことや次の第8話での姫子の態度から、姫子の本当の想い人が自分以外(千歌音)であることに気づき始めた様子。オロチの呪いで朽ちるもツバサに助けられて復活し、姫子と千歌音に時間を与えるためにオロチ退治を引き受けて、復活した武夜御鳴神を駆り、オロチを倒す。再生後の世界では以前の世界では出来なかった姫子の誕生日に告白。断られるが幻の想い人を待ち続ける姫子にエールを送った。5話と6話の間[2]に位置する出来事を描いたドラマCD[3]では、コロナが作り出した無数のドールの中から本物の姫子を見つけ出せなかった(逆に千歌音は即座に見つけ出している)。
オロチ衆
ツバサ
声 -
松本保典オロチ衆・一の首にして、ソウマの実兄。オロチの紋章の位置は左胸。武器は剣。その実力は随一で他のオロチ衆にも認められる程。それゆえにリーダー格になっている。過去、ソウマに虐待を行う父親を刺殺し、少年院に入れられていたが脱走。その後、かなり荒んだ生活を送り、オロチとなった。この世の滅亡以上にソウマと兄弟に戻ることを望んでいたが、考えの違いから対立し、最終的には剣神天群雲に搭乗したソウマに倒される。再生後の世界ではカズキとユキヒトと一緒に酒を飲んでいた。アニメ版では、父殺し後の転落人生で性格が原作以上に歪んでおり[注 4]、かつてはソウマの平穏な人生を願っていたが、ソウマの自我を消し去ってでもオロチにしようとしていた。姫子に対しても宿敵の巫女であること以上に、ソウマをオロチの道から外した元凶として憎悪を燃やすが、彼女の助力を得たソウマに敗北する。その戦いでソウマへの見方が変わり、千歌音との戦いの末、生きたまま消えていき、ソウマの覚悟を試すかのように自身の剣を与えた。ソウマがオロチの呪縛で死亡した際には、ソウマの前に現れ、好意が報われなくとも姫子の幸せを祝福したソウマの決意を認め、ソウマを復活させた。オロチ消滅後、ソウマに激励を送った。再生された世界では父殺しの件が残っているかどうかは不明だが、以前と同じようにソウマとは暮らしていない。
ミヤコ
声 - 大谷育江オロチ衆・二の首にして、乙橘学園[注 5]シスター。オロチの紋章の位置は首。鏡を用いて幻惑を行う。冷静かつ頭脳にも秀でることから、参謀格に位置する。物腰は柔らかいが、内面は陰湿。ツバサに恋愛感情を抱いており、オロチ衆では唯一、彼の過去を知っている。ツバサに対して危害を加える者は、誰であろうが許さない。しかし、ツバサこそが世界の支配者に相応しいと勝手に思い込んでいる為、本当の意味での理解者ではない。再生後の世界では弟のギロチと共に平穏な日々を過ごしている。アニメ版では、戦争で人が死ぬのを見すぎたことで、神に裏切られたと思い込んだことからオロチになった。千歌音の姫子への好意を知ると、千歌音の心に揺さぶりをかけて、オロチ衆に引き込むことに成功するが、千歌音の手でオロチ衆を壊滅させられる。再生後の世界ではギロチと共に布教活動を行っている。
ギロチ
声 - 加瀬康之オロチ衆・三の首にして、乙橘学園中学部番長。オロチの紋章の位置は右手の甲。常に鎖を武器として持ち歩いている。


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