神様ドォルズ
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神様ドォルズ
ジャンル
ファンタジーバトルロボット
漫画
作者やまむらはじめ
出版社小学館
掲載誌月刊サンデージェネックス
レーベルサンデーGXコミックス
発表号2007年1月号 - 2013年3月号
巻数全12巻
話数全72話
アニメ
原作やまむらはじめ
監督岸誠二
シリーズ構成上江洲誠
脚本上江洲誠
キャラクターデザイン森田和明
音楽西田マサラ石川智晶
アニメーション制作ブレインズ・ベース
製作案山子保存協会
放送局#放送局を参照
放送期間2011年7月 - 9月
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『神様ドォルズ』(かみさまドォルズ、"KAMISAMA DOLLS")は、やまむらはじめによる日本漫画作品。『月刊サンデージェネックス』(小学館)にて、2007年1月号から2013年3月号まで連載された。2013年4月に最終巻が発売し、単行本は全12巻となった。2010年7月にテレビアニメ化が発表され、2011年7月から同年9月まで放送された。
ストーリー

閉鎖的な故郷・空守村を離れて東京での一人暮らしを始めた大学生・枸雅匡平の元に、空守村で神と崇められる「案山子」を操る「隻」の資格を持つ・詩緒が訪れる。それは、かつて村で惨劇を起こして幽閉された匡平の幼馴染・阿幾が脱走したことを伝えるためだった。匡平と阿幾の因縁の背景には、かつて村において新任女性教師・瀬能千波野の強姦・殺害と村民の殺戮があった。

阿機の脱走に始まり、閉鎖的だった空守村の内外で、案山子を巡る様々な人物の思惑が絡み始めていく。匡平の部屋は、阿幾の襲撃によって破壊されたため、同級生の史場日々乃と同居することとなる。彼女は匡平の想い人であると同時に、村の出身者の娘だった。

やがて匡平を恋い慕う少女・日向まひるが村から訪れると事態は混迷の度合いを増す。まひるは案山子を操る隻の一人であり、その力を使って日々乃を拉致したのであった。マンションの一室に監禁された日々乃は、監視役の男に強姦されそうになる。だが、同級生の空張久羽子に間一髪のところをたすけられる。まひるは暴走のすえに力を失うが、村の有力者・日向佐兵衛が陰謀を張り巡らしていたころが明らかになっていく。村の関係者たちのそれぞれの想いと関わりながら、匡平と阿幾は最終対決を迎えることとなる。
登場人物

原作において人名の漢字の振り仮名は、姓が「ひらがな」で名が「カタカナ」という暗黙のルールがあるので本項ではそれに従う。
「声」は後述するテレビアニメ版において配役された声優
主要人物
枸雅 匡平(くが キョウヘイ)
声 -
岡本信彦[1]私立大学生。空守村を嫌って上京した青年。元・玖吼理の隻。現・迦喪建角の隻。普段は穏健で事なかれ主義者。その理由は初恋の女性である千波野が強姦・殺害され、村民の殺戮事件によるトラウマで他者との交流を苦手とし、過去に踏み込まれると激昂する。阿幾曰く、枸雅の血統に伝わる大きな力を継いでいるとされ、攻撃的な性格こそが「本性」とされる。先述の事件後に隻を退いたが、玖吼理を扱う腕前は詩緒を遙かに凌ぐ。数百年に一度しか現れないというほどの才能を持っている詩緒と桐生さえも圧倒するなど、隻として計り知れない素養を持つが、気付いている者は少ない。恋愛面に関しては非常に奥手な様子を見せていたが、まひるの事件の後には日々乃との交際を開始する。やがて枸雅の血統の隻としての力を意識的に扱えるようになり、紫音から迦喪建角の隻の座を奪い、不可能と言われていた八咫烏モードへと瞬時に変容させた。最後の戦いでは阿幾との決戦に挑み、互いに気持ちをぶつけ合いながらも、相討ちとなる。事件終結後は日比乃と共に阿幾の墓参りに訪れている。
枸雅 詩緒(くが ウタオ)
声 - 福圓美里[1]匡平の実妹。現・玖吼理の隻。真面目で優しいがプレッシャーに弱く、ドジで頭に血が上りやすい。村から脱走した阿幾を追って上京し、そのまま隻の修行がてら兄と共に史場家へ居候をする。匡平を強く慕っている。兄が空守村にいた頃は「おにいちゃん」と呼んでいたが上京後は「匡平」と名前で呼んでいる。日々乃にも懐いているが、匡平との関係をめぐり、どこかライバル視してもいる。玖吼理や桐生への思い入れも強く、彼らに関する際は匡平とでも衝突するほど。胎児の頃から案山子と呼応したほどの素質を持つが、阿幾の言うところでは匡平のおこぼれに過ぎない。前任の隻である匡平の高い実力を知る者からは、その適性を疑問視されることもある。とはいえ、匡平の指導や都会での連戦を経て、徐々に玖吼理を使いこなしている。事件終結後は壊れて顔の半分だけになった玖吼理の元に通っている。
史場 日々乃(しば ヒビノ)
声 - 茅野愛衣[1]匡平と同じ社会学部の学生。長髪でかなりの巨乳の持ち主。一般人。父子家庭[注 1]に育ち、母性が強く物怖じしない性格で、異常事態への適応力と許容力が高い。空守村の血筋に当たるが、匡平らと同居するまで村の伝統や秘密は知らなかった。枸雅兄妹の苦悩を知り、彼らを庇う立場から事態に深く関わっていく。まひるからは匡平をめぐる関係などから嫉妬されている。もともと匡平に膝枕をして介抱するなど、彼のことを好意的に見ていた。まひるの事件ののちに匡平への感情を自覚し、曖昧ながら交際を始める。
枸雅 阿幾(くが アキ)
声 - 木村良平[1]匡平の幼馴染。白髪の青年。現・暗密刀の隻。マイペースだが好戦的で、人を殺すことに抵抗が無い。村の新任女性教師である千波野と恋仲となるが、彼女が強姦・殺害される。そしてその主犯の義兄・篤史と取り巻き達と騒ぎを聞きつけてやって来た村民達を殺害したため、座敷牢に幽閉された。のちに匡平が村を出たことを知り、追いかける形で脱走する。匡平の力に執着し、彼の前に度々現れては挑発を繰り返す。かつては隻としての力に固執しがちながら、匡平の良き友でもあった。上述の事件の際に当時の隻・篤史から暗密刀の所有権を奪い、以降はそれを保持し続けている。しかし、幽閉された際に暗密刀の力の一部が封印されてしまったため、その操作は「らしくない」と称されるほど不自然に悪い。本来の実力はとても高く、匡平と同じく案山子の能力を引き出せている数少ない人物である。脱走した直後は悠々としていたが、村への憎しみが無くなることはなく、自分が何がしたいかを悶々と考えていた。


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