神様はじめました◎
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テレビアニメ版の主題歌については「神様はじめました/神様お願い」をご覧ください。

神様はじめました
ジャンル少女漫画コメディファンタジー
日本神話あやかし
漫画
作者鈴木ジュリエッタ
出版社白泉社
掲載誌花とゆめ
レーベル花とゆめCOMICS
発表号2008年6号 - 2016年20号
巻数全25巻
アニメ:神様はじめました(第1期)
神様はじめました◎(第2期)
原作鈴木ジュリエッタ
監督大地丙太郎
脚本大地丙太郎
キャラクターデザイン山中純子
音楽増田俊郎
アニメーション制作トムス・エンタテインメント
製作神様はじめました製作委員会
(第1期)
神様はじめました製作委員会
2015(第2期)
放送局テレビ東京系列AT-X
放送期間第1期:2012年10月 - 12月
第2期:2015年1月 - 3月
話数第1期:全13話 + OVA
第2期:全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『神様はじめました』(かみさまはじめました)は、鈴木ジュリエッタによる漫画。『花とゆめ』(白泉社)にて2008年6号から2016年20号まで連載された。単行本は全25巻が刊行されている。2012年10月から12月までテレビアニメが放送。2014年8月にテレビアニメ第2期が発表され、2015年1月より3月まで放送された。2015年3月21日から29日まで東京芸術劇場プレイハウスにて舞台が公演。2016年8時点で累計発行部数は520万部を記録している[1]
あらすじ

桃園奈々生はギャンブル好きの父親が借金を残したまま蒸発し、取り立て人に家を追い出され、途方に暮れていた。そんなとき、犬に追われている優男ミカゲを助けたことをきっかけに、互いに打ち解ける。ミカゲは「家を譲る」と言い残して立ち去り、奈々生は半信半疑のまま教えられた場所に行くと、そこは廃れた神社が存在し、神使の巴衛、鬼火童子の鬼切・虎徹が住んでいた。ミカゲは神社の土地神であり、奈々生は神社を家として与えられたと共に、ミカゲが20年以上放棄していた土地神の責務も譲渡されたのであった。こうして神使達との共同生活を始めて、当初は冷たい態度を示す巴衛と反発しあっていた菜々生であったが、彼の忠誠心や性格を知るうちに恋をするようになっていく。一方で、奈々生は巴衛に助けられながら任務をこなし、様々な神との出会や困難に立ち向かい、神様として成長していく。
登場キャラクター

「声」はテレビアニメの声優、「演」は舞台の配役(2人以上いる場合はWキャスト)。
主要キャラクター
桃園奈々生(ももぞの ななみ)
声 -
三森すずこ / 演 - 寺島咲本作の主人公。活発で陽気な少女。宇治上高校2年生。誕生日は2月20日[2]。ボロアパートに住んでいたが、幼い頃に母親とは死別し、その後、博打好きの父親が借金を残したまま蒸発し、家を借金のカタに取り上げられてホームレス状態になるが、途方に暮れているときにミカゲと出会う。その後、巴衛との出会いを経て普通の女子高生としての生活を続ける傍ら、土地神としての生活を始めた。ミカゲから預かることとなったミカゲ社は縁結びの神社であり、奈々生自身も主に縁結びと退魔に神力を発揮するものの、その腕はまだ未熟(乙比古曰く地縛霊クラス)。可愛い物好きで子供の扱いは上手。出会った当初は、巴衛の傍若無人な振る舞いにより衝突することも多かったが、彼の時折見せる優しさに触れ、次第に惹かれていく。その後、告白するもあっさり失恋してしまうが、それでも一途に巴衛を思い続けている。巴衛が雪路に飲ませた龍王の右目(後述)が奈々生に受け継がれたのは、彼女が雪路の遠い子孫であるため。
護(まもる)
声 - 楠ひなた(式神時)、山下大輝(人型時)[3]子猿の姿をした奈々生の式神で、彼女の神としての能力を補助する存在。人間の子供の姿を取ることもできるが、奈々生の神力を発揮するには子猿の姿になる必要があるらしい。
巴衛(ともえ)
声 - 立花慎之介 / 演 - 八神蓮土地神になった奈々生に仕える神使。もともとは野狐天邪鬼でつっけんどん。笹餅が好物。元は先代の土地神であるミカゲに仕える神使であり、彼が家出してからは留守を預かっていた。奈々生がミカゲ社の新しい土地神となってからは、彼女の神使となる。口が悪く喧嘩腰のときも多いが、奈々生の神使となった際に荒れていた寝所を彼女が寝ている間に整えたりするなど、さりげない優しさも持ち合わせている。また、炊事や洗濯などの家事全般もそつなくこなす。500年以上前の当時は悪羅王と共に非道の限りを尽くしていたが、人間の女性・雪路(過去に行った奈々生)と恋に落ち、本物の雪路の病を癒すために龍王から右目を奪った。人間になろうとして神落ちと契約するが、人間になれなかったうえに雪路が死んだため(奈々生の時廻りの香炉の時間切れのため)、契約違反の代償として死に至る呪いを身に刻まれた。死に場所を求めて彷徨っているところをミカゲに保護され、忘却の術で雪路の記憶と死に至る呪いを封じられた。その後、ミカゲに狛犬代用として起用された当初は、触れられることさえ嫌うほどの極度の人間嫌いだったが、神使として過ごすうちに和らいでいった模様。また、神使となった際にはそれまで長かった髪を短く切った。奈々生が鳴神姫に土地神の印を奪われた際には野狐に戻るが、奈々生が幼児化した自分を元の姿に戻したことに感謝し、神使の再契約を行った。また、奈々生が黄泉の国に落ちた際にも内での小槌で野狐に戻るが、奈々生のことをずっと考えていることに気付き、彼女への好意を自覚した。なお、奈々生の過去に行った際には幼い彼女に求婚している。奈々生が瑞希に婚姻の印を付けられたことがきっかけとなり、奈々生の護衛として「御景巴衛(みかげ ともえ)」という名で奈々生のクラスに転入する。それ以降、人間として振る舞う際には、「変化の術」で耳としっぽを隠している。雪路のことを思い出した際、封じられていた呪いが再び発現したために瀕死となっていたが、奈々生の奮闘により呪いは無効化された。
鞍馬 / KURAMA(クラマ)
声 - 岸尾だいすけ / 演 - 南圭介「地獄の堕天使」の異名をとる人気絶頂のビジュアル系アイドルだが、正体は烏天狗。奈々生の通う学校に転入し、彼女から土地神の印を奪って土地神になろうとしたこともあった。紆余曲折を経た後、奈々生に対して好意的になる。ぶっ飛んだ性格だが、その内に優しい一面もある。人間の世界に長くいた為他の妖怪などよりも人間の考えを理解しており、祭りの意見を出した際には奈々生からまともと言われた。本名は真寿郎。
瑞希(みずき)
声 - 岡本信彦 / 演 - 高崎翔太樋口裕太ヨノモリ社の神使。ダム湖に沈み、祭神がいなくなったヨノモリ社を護持していた。本来の姿は白蛇。奈々生を拉致してヨノモリ社の新しい祭神に仕立て上げようとしたが迎えに来た巴衛によって失敗する。しかし別れ際の奈々生の優しい姿から以後も彼女と親しくしており、海に行った際には時廻りの香炉を使って奈々生に巴衛の過去を見せた。気絶した奈々美に無理矢理キスをし、現在は奈々生の神使としてミカゲ社に住んでいる。巴衛とは良く喧嘩をしているが彼に呪いが発生した際には呪いを解こうとできる限り行動しており内心では大切に思っている。
ミカゲ
声 - 石田彰 / 演(声) - 石田彰20年以上も家出している土地神。身寄りと家を失った奈々生に自分の住まいである神社を与えたが、その代償として土地神の職務も譲る。土地神でありながら、狛犬さえも受け付けない犬嫌いであるため、野狐の巴衛を狛犬の代用としていた。
鬼切(おにきり)
声 - 新子夏代(第1期)、松井菜桜子(第2期)/ 演 - 加藤真央ミカゲ神社に憑いている鬼火童子の1人。おかめのお面を常に着けている。
虎徹(こてつ)
声 - 大久保ちか / 演 - 徳城慶太、高岡裕貴木悠未ミカゲ神社に憑いている鬼火童子の1人。ひょっとこのお面を常に着けている。
妖怪
沼皇女(ぬまの ひめみこ)、姫美子
[注 1]
声 - 堀江由衣ミカゲの代からミカゲ社に縁がある「多々良沼の主(たたらぬまのぬし)」である高等妖怪[注 2]。元はナマズの化身。人間時は姫美子と呼ばれる。奈々生が小太郎との縁を結び直したことから、友神として今も友好関係にある。歯をガチッとならして返事する癖がある。小太郎と2人でいるところを竜鯉錦に襲われた際、小太郎との仲が一時決裂して錦の求婚を受け入れたが、現在は正体を明かしたうえで小太郎と両思いとなり、デートを重ねている。
青竹(あおたけ)
声 - 市瀬秀和沼皇女の側近。気が短く、気に入らないことがあるとすぐに刀を振り回す癖がある。
竜鯉錦(りょうり にしき)
犬鳴沼の皇子。上に立つ者として、幼い頃より帝王学を教え込まれたため、尊大な態度の持ち主だったが、奈々生と接するうちに性格が丸くなった。将来は沼皇女と結婚すると幼い頃より教えられて育ち、求婚していたが、結婚式の最中に小太郎が乱入したことで、破談となった。
不知火(しらぬい)
錦の養育係。犬鳴沼で錦の次に偉い。堅物。
瓦魔子(がまこ)
犬鳴き沼の岩場の管理人で、元の姿は老カエル。不知火の命令で、奈々生の身体を乗っ取り、結婚式が終わるまで土地神を務める予定だったが、式が途中で中止となったため、巴衛とともに陸へ逃走しようとした。しかし、それを巴衛に見破られ、半ば逃げるような形で奈々生の身体から出て行った。
龍王・宿儺(りゅうおう すくな)
声 - 浪川大輔龍宮に住む高等妖怪。お共に2個体のウミウシ、家来に妖怪イソギンチャクがいる。かつて、巴衛に右目を盗られたことから巴衛を恨み、貝の中に巴衛を閉じ込めるも失敗。この右目は、雪路の体内に入れられ、奈々生に受け継がれていた。奈々生の体内から取り出された右目は削れてパチンコ玉のように小さくなっていたうえ、干からびてしまっていた(その直後に亀姫の作った服を取り戻してくれたため巴衛は無事に返した。紆余曲折を経て、今は奈々生たちと友好的になっている。妻想いで普段の夫婦仲はとても良いが余計なことを言って度々怒らせてしまっている。
亀姫(かめひめ)
声 - 岡村明美龍王の奥方。龍王にとっては頭の上がらない存在で、怒るととてつもなく恐ろしい。龍王の事を助けてくれた奈々生とも親しく度々自身の作った服を奈々生に渡している(龍王に頼んで持っていってもらっている)。裁縫が得意で、刺繍の腕はなかなかのもの。
夜鳥(やとり)
声 - 下野紘私市淳(ドラマCD)悪羅王に仕えていた下等妖怪の毛玉(けだま)が、人間の助六(すけろく)の体内へ入り込んだことで生まれた高等妖怪。現代では霧仁に仕えている。霧仁と黄泉入りした際に塵化しなかったため、高等妖怪だと判明した。狡猾な性格と口調で立ち回る。
磯姫(いそひめ)
声 - 小林ゆういたるところでインチキ商売をする妖怪。千里眼の両目を持ち、土地神である奈々生の魂を奪おうとしたが、瑞希に阻止される。
鬼婆(おにばば)
声 - 松井菜桜子 / 演 - 平山佳延旅人を招いて襲っては食べる妖怪。俊足の持ち主。「土地神の肉を食べたら千年は長生きできるかも…」と思い、奈々生を食べようとしたが、巴衛に阻止される。
水玉(みずたま)
声 - 三石琴乃タヌキの妖で、妖の世界における遊郭の遊女。600年前に水玉が遊女見習いをしていた店が悪羅王に襲撃され、命からがら店から逃げ出した際、遅れて来た巴衛と店の前で出会い、見逃してもらった借りがある。その後、500年以上経ってから巴衛と再会した。現在勤めている店では巴衛は馴染み客である。現在は老婆だが、客の相手をする際は妖術で若い姿になる。巴衛に好意を持っている。
神様
鳴神姫(なるかみひめ)
声 -
氷青 / 演 - 八坂沙織川上ジュリア奥仲麻琴雷神。天に社を持つ神。自分に仕える狛犬の扱いが荒く、何回も代替りさせているため「狛犬潰し」と呼ばれている。前々から巴衛を欲しがっていながらミカゲに断られており、最近になって奈々生がミカゲ社を引き継いだことを知って巴衛を打出の小槌で幼児化させ奈々生から土地神の印を奪う。しかし奈々生と巴衛の絆に気付き、奈々生に印を返して神社を後にした。鳴神姫の社に憑いている狛犬の小竹と小梅を従えている。
乙比古(おとひこ)
声 - 高橋広樹風神。夢の中で奈々生を神としてふさわしいか判定したことがあり、奈々生の成績に「目が潰れちゃう!」と嘆いた。見た目は男だが心は女で、女には興味がない。奈々生からは「おじさんおばさんおじさん」と呼ばれるが、本人はその呼び方を嫌っている。
戦神建速(いくさがみたけはや)
声 - 内匠靖明[4] / 演 - 横山一敏出雲で最初に奈々生が会った神で、奈々生いわく「怖い神(ひと)」。500年以上前に悪羅王と巴衛を討伐の際には、巴衛を斬りつけたことがあったが、取り逃がした。現代では、黄泉の入口である黄泉比良坂(よもつひらさか)で巴衛と戦った際には頭を割られて負けているが、麻毛理神(まもりのがみ)所有の万能薬である桃丹で治癒した。血の気が多いのと歌が下手なのが欠点。風紀委員を務めている。
大国主(おおくにぬし)
声 - 森久保祥太郎出雲大社主祭神であり、神議り(かむはかり)の主宰でもある。美形でプレイボーイ。黄泉国(よみのくに)の黄泉津大神(よもつおおかみ)・イザナミの孫。
鞍馬山
真寿郎(しんじゅろう)
声 -
岸尾だいすけ鞍馬の本名。僧正坊の息子。#主要キャラクターを参照。
牡丹丸(ぼたんまる)
声 - 齋藤彩夏茅原実里(ドラマCD)鞍馬山の小天狗。同い年の天狗よりも少し成長が遅いためにまだ飛べず、かつて同じ境遇だった真寿郎に強い憧れを抱いている。可愛らしい外見とは裏腹に、芯の通った強い心の持ち主。瘴気に覆われた御山を救うために掟を破って下界へ飛び出し、真寿郎を探していたところ、奈々生に助けられる。
翠郎(すいろう)
声 - 平川大輔遊佐浩二(ドラマCD)鞍馬を育てた兄天狗。優しい心と美しい外見の持ち主。女人の扱いに慣れていないため、奈々生の目を見て話せない。17年前、真寿郎を庇って雷獣の雷に打たれたことで翼を失い、飛べなくなってしまったが、彼のことは恨んでいない。今は天狗の里の離れで暮らしており、17年振りに御山へ帰還した真寿郎を優しく迎え入れた。
二郎(じろう)
声 - 羽多野渉岩崎愛(少年時代)自分にも他者にも厳格で、強さを第一に求める天狗。逞しい身体の持ち主。夜鳥に半ばそそのかされる形で天狗の里の次期頭領を狙っていたが、紆余曲折の末に改心した。奈々生にはその最中に一目惚れしており、彼女が雷獣に襲われそうになった際には身を挺して助けたことで大怪我を負ったが、奈々生が持っていた桃丹のおかげで全快した。
僧正坊(そうじょうぼう)
声 - 神谷明宇垣秀成(ドラマCD)鞍馬の父であり、天狗里である鞍馬山を治める長。里の天狗全員を「家族」と呼んでおり、父親的存在として寛容な心で全てを受け入れている。その立場から、実子の真寿郎とはあえて一線を引いていたが、彼のことは本当に気遣っていた。夜鳥に騙され、真寿郎から預かってきたと渡された偽の文と羽根を受け取って涙した際、夜鳥に魂を抜かれて石化したことで鞍馬山は瘴気に包まれてしまうが、奈々生たちの奮闘のおかげで元に戻ることができた。
黄泉国(よみのくに)
イザナミ
声 - 松井菜桜子黄泉国の黄泉津大神(よもつおおかみ)。実体は目に見える形で残っていないので、会う者の心の中にある人物の姿を借りて現れる。奈々生と霧仁が黄泉国へ行った際は香夜子の姿を借りて現れた(アニメ版で登場した際は顔は御簾で隠れて描かれた)。再び、奈々生らが黄泉国へ行った際には、あみの姿を借りていた。
緋王(ひおう)
イザナミ付神使。語尾に「にゃん」を使う。イザナミの神殿から奈々生と霧仁が逃げた際には、イザナミの命令で二人を捕らえようと黄泉の森に火を放ったが、奈々生を助けに来た巴衛に阻まれ失敗。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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