神様のカルテ
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神様のカルテ
著者
夏川草介
イラストカスヤナガト
発行日1. 2009年8月27日
2. 2010年9月28日
3. 2012年8月8日
0. 2015年2月24日
新章 2019年1月31日
発行元小学館
日本
言語日本語
形態四六判
ページ数(1) 278, (2) 320, (3) 352, (0) 224, (新章) 416
公式サイト ⇒特設サイト
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2. ISBN 978-4-09-386286-8
3. ISBN 978-4-09-386336-0
0. ISBN 978-4-09-386404-6
新章 ISBN 978-4-09-386531-9

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『神様のカルテ』(かみさまのカルテ)は、夏川草介による日本小説シリーズ。単行本が小学館から、主に書き下ろしで刊行されている。第10回小学館文庫小説賞を受賞。2010年本屋大賞2位。Sakuramedal2011高校生部門の大賞獲得。2021年4月時点でシリーズ累計発行部数は337万部を記録している[1]

2011年と2014年に櫻井翔主演で映画化。2021年2月に福士蒼汰主演でドラマ化されている(テレビ東京系)。
あらすじ
神様のカルテ
主人公・栗原一止(くりはらいちと)は、信州
松本にある本庄病院に勤務する内科医である。彼が勤務している病院は、地域医療の一端を担うそれなりに規模の大きい病院。24時間365日などという看板を出しているせいで、3日寝ないことも日常茶飯事。自分が専門でない範囲の診療まで行うのも普通。そんな病院に勤める一止には最近、大学病院医局から熱心な誘いがある。医局行きを勧める腐れ縁の友人・砂山次郎。自分も先端医療に興味がないわけではない。医局に行くか行かないかで一止の心は大きく揺れる。そんな中、兼ねてから入院していた安曇さんという癌患者がいた。優しいおばあちゃんという様相で、看護師たちには人気者だが、彼女は「手遅れ」の患者だった。「手遅れ」の患者を拒否する大学病院。「手遅れ」であったとしても患者と向き合う地方病院。彼女の思いがけない贈り物により、一止は答えを出す。
神様のカルテ2
本庄病院に残ることにした一止。新年度、相変わらずの激務の中、本庄病院の内科病棟に一止、そして一止の知人である砂山と大学の同窓であった新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。かつて“医学部の良心"と呼ばれた辰也の加入を喜ぶ一止。しかし、赴任直後の期待とは裏腹に、辰也の医師としての行動は学生時代の彼からは想像できない姿に変わっており、一止は戸惑う。そんな中、本庄病院に激震が走る事件が起こった。内科副部長、古狐先生とその夫人、一止と辰也の葛藤が描かれている。
神様のカルテ3
内科部長である大狸先生の教え子・小幡先生が加わった本庄病院。彼女は研究熱心で優秀だが、治るために努力しない患者は診療しない。抗議する一止に「自己満足の偽善者」と言い放った小幡先生。が、言葉の裏にある彼女の過去を知った一止は、医師として生きてゆくための、重大な覚悟を決める。
神様のカルテ0
一止と進藤、そして砂山の大学時代の物語、栗原榛名と一止との出会いの物語、一止が入る前の本庄病院の物語が収められている。
新章 神様のカルテ
信濃大学医学部に入局し、大学病院で消化器内科医として勤務を始めて2年を経た一止を描く。
登場人物
栗原 一止(くりはら いちと)
信州の本庄病院に勤務する5年目の内科医。高知県出身で、信濃大学医学部卒。医学部時代は将棋部に入っていた。夏目漱石を敬愛しており、『漱石先生』と呼んでいる。また、漱石の『草枕』を愛読し、全文を暗誦できる。この影響より話し方が古風で、周りからは変人と思われている。夜間の救急外来の当直が彼だと患者が多いことから、看護師たちには「引きの栗原」と呼ばれている。大学病院への誘いがきていてどうするか迷っている。榛名からはイチさんと呼ばれる。御嶽荘(桜の間)の住民。南3病棟。御嶽荘でのニックネームはドクトル。ハルが淹れるコーヒーを(世界で一番うまいというほど)溺愛。『神様のカルテ2』では、本庄病院に残っており、辰也が東京から赴任してきたことを喜んでいたが、辰也の様変わりに戸惑い、そして悩んでいる。頭痛低血圧持ちであり、頭痛薬が手放せない。
栗原 榛名(くりはら はるな)
一止の妻。一止からはハルと呼ばれる。山岳写真家。1年前に一止と結婚した。御嶽荘(桜の間、昔は松の間)の住民。『神様のカルテ2』でも相変わらず、山岳写真を撮るために世界中を回っているが、一止が辰也のことで悩む姿を見て心を痛めている。
栗原 小春(くりはら こはる)
一止と榛名の娘。生まれつき左の股関節に疾患がある。進藤の娘、夏菜と仲が良い。
本庄病院の医師・看護師とその関係者
砂山 次郎(すなやま じろう)
北海道の牧場農家出身。医学部時代から一止の知己で、一止とは同じ寮の隣の部屋で4年間共同生活を送った腐れ縁がある。卒業後は大学病院の外科医局に入局、3年後に大学病院の人事に基づいて本庄病院の外科へ派遣される。新人看護師の水無に惚れている。北4病棟。『砂山ブレンド』という、苦いのか甘いのか分からないようなコーヒーを一止に勧めるが、舌が痺れるほど不味い。『神様のカルテ』終盤ではすでに水無と付き合っている。『新章・神様のカルテ』で水無と結婚する.
進藤 辰也(しんどう たつや)
『神様のカルテ2』から登場。一止からはタツと呼ばれる。実家は
松本城下にある蕎麦屋。医学部時代は“医学部の良心”と呼ばれていた。将棋部に入っていたこともあり、一止の数少ない知人である。卒業後は東京の大学病院にいたが、ある出来事がきっかけで、地元に戻り本庄病院に就職した。血液内科のエキスパートであるが、定時退勤が多いため、周りの評判は良くない。本庄病院に就職当初は、苦情が多く病院内での悩みの種となる。進藤千夏と結婚しており、夏菜は娘。
外村(とむら)
救急部看護師長。年齢は30?歳にして独身、有能で美人の看護師。
東西 直美(とうざい なおみ)
病棟主任看護師。頭がよく、危急の際にも冷静でいられる優秀な看護師。南3病棟。東西が淹れるコーヒーは、砂山コーヒーとは、比べものにならないほど美味しい。(世界で二番目にうまい)と一止は言う。
水無 陽子(みずなし ようこ)
本庄病院に勤務する、まだ1年目の新人看護師。気立てが良く気がきく性格。栗色の髪をショートカットにした笑顔が可愛らしい。南4病棟。『神様のカルテ』次郎に好かれている。後に砂山と付き合う。
御影 美雪(みかげ みゆき)
『神様のカルテ2』から登場。本庄病院に勤務する、気弱な1年目の新人看護師。
板垣 源蔵(いたがき げんぞう)
消化器内科部長。太った腹をゆすりながら豪快に笑うことから、一止からは「大狸先生」と呼ばれている。『神様のカルテ2』で、古狐先生とは学生時代からの付き合いであり、ある約束をしたことが明かされる。
内藤 鴨一(ないとう かもいち)
消化器内科副部長。3日続けて働いても3日ゆっくり休んでも顔色が変わらず悪いことから、一止には「古狐先生」と呼ばれている。一止に大学病院見学の機会を与える。『神様のカルテ2』では本名は内藤鴨一(ないとう かもいち)であることや、大狸先生とは学生時代からの付き合いであり、ある約束をしていることが明かされる。『神様のカルテ2』でリンパ芽球性リンパ腫により逝去。
内藤 千代(ないとう ちよ)
『神様のカルテ2』に登場。古狐先生の妻。和装が似合う気品ある女性で、一止は弥勒様と呼んでいる。古狐先生とは学生結婚である。
進藤 せつ(しんどう せつ)
『神様のカルテ2』に登場。辰也の母親で、蕎麦屋を一人で切り盛りしている。
進藤 千夏(しんどう ちなつ)
『神様のカルテ2』に登場。辰也の妻であり、一止の後輩。現在は東京の病院の小児科で働いている。彼女に起きたあることが原因で、辰也は地元に帰ることを決意する。旧姓は如月。医学部時代はテニス部に入っていたが、あるきっかけが元で将棋部にも顔を出すようになった。
進藤 夏菜(しんどう なつな)
『神様のカルテ2』に登場。辰也の娘で3歳。一止とハルをかなり気に入っている。一止の娘の小春とも仲がよい。
御嶽荘の住民
男爵(だんしゃく)
一見すると40代にも50代にも見えるが、ふとしたときには少年のようなそぶりを見せる年齢不詳の男。職業は
絵描き。男爵というのはニックネーム。桔梗の間の住民。
学士殿(がくしどの)
信濃大学文学部哲学科の大学院博士課程に在籍しているという青年。古今東西の書物に精通する。学士殿というのはニックネームで、本名は橘仙介(たちばな せんすけ)。野菊の間の住民。姉が1人いる。
鈴梶B亮太(すずかけ りょうた)
『神様のカルテ2』から登場。一時代前の浪人生のようないでたちの青年。事実、彼は信濃大学農学部に2浪して入学している。御嶽荘の住民からは、その研究内容からとって屋久杉君と呼ばれる。銀杏の間の住民。
既刊一覧

『神様のカルテ』

単行本:2009年8月27日発売、
ISBN 978-4-09-386259-2


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