神戸新交通2000型電車
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神戸新交通2000型電車

神戸新交通2000形電車

神戸新交通2000型電車
神戸新交通2000A形電車
神戸新交通2020形電車
(共通事項)
2000型電車2102編成(2次車)
(2016年1月3日 中公園駅
基本情報
運用者神戸新交通
製造所川崎重工業車両カンパニー
投入先ポートアイランド線
(ポートライナー)
主要諸元
編成6両編成(3M3T相当)
軌間1,740 mm[* 1]
電気方式三相交流600V(剛体複線式60Hz
最高運転速度70 km/h[1]
設計最高速度80 km/h
起動加速度3.5 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
自重10.5 t
編成重量63.0 t
編成長50,400 mm
全長8,400 mm
車体長8,000 mm
全幅2,492 mm
全高3,270 mm
床面高さ1,070 mm
車体ステンレス鋼
台車前後進切替装置なし一軸ボギー台車 KW115 形・KW116 形
主電動機かご形三相誘導電動機
三菱電機製 MB-5112-A 形
主電動機出力110 kW (1時間定格)
駆動方式直角カルダン駆動方式 ハイポイド1段減速作動機構付
歯車比41/6(6.83)
編成出力660 kW
制御方式IGBT素子 CI制御
(3レベルPWMコンバータ + VVVFインバータ制御・1C1M2群制御)
制御装置三菱電機製
MAP-112-A55V133
制動装置回生ブレーキ併用電気指令式多段中継弁方式(14段)・空油変換式ディスクブレーキ保安ブレーキ駐車ブレーキ
保安装置ATO[2]ATC・TD装置など
備考出典[3]
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神戸新交通2000型電車(こうべしんこうつう2000がたでんしゃ)は、2006年平成18年)に登場した神戸新交通AGT新交通システム車両

本項では、2016年(平成28年)に登場した2020形電車および2018年(平成30年)より改造工事を受け登場した2000A形電車についても記述する。
概要

2006年(平成18年)2月2日より、ポートアイランド線延伸線開業に伴う輸送力増強を目的として営業運転を開始した車両で、すべての車両がポートアイランド線で運用される[4]。2000型の型式称号は、2000年代の新型車両であることに由来する。

ポートアイランド線は、国内で唯一浮沈式分岐方式を採用する路線であり、1981年昭和56年)の開業当初から同線で運行されている8000型と同様に、川崎重工業車両カンパニーが車両製造を行った。この方式に対応する車両は、8000型と本系列のみである。

2008年(平成20年)より、老朽化した8000型車両の置き換えと輸送力増強を目的に2000型改良型(2次車)が順次登場。2016年(平成28年)より、さらなる輸送力増強を目的に2020形電車が登場した。さらに2018年(平成30年)からは混雑緩和を目的として、2000型2次車に改造工事を施した2000A形電車が順次登場した。

なお、本形式の車両表記について、2000型登場時や、2009年(平成21年)の8000型引退イベント時、当時の公式ホームページ等では「2000型」と表記されていたが、2014年(平成26年)の車両増備に関する公式プレスリリースや2020形登場時、2023年現在の公式ホームページ等では「2000形・2000A形・2020形」と表記されている。
車両概説

従来車両の8000型と比べて、空港までの到着時分短縮等の輸送力増強を図りながら、技術進歩による機器構成の簡素化などによる車内空間の拡大、乗り心地など旅客サービスの向上、バリアフリーの強化、さらなる安全性向上、環境に配慮した省エネルギー対策などが行われている。

当型式が運用されるポートアイランド線では、運用によっては三宮駅に到着する度に車両の向きが変わるため、車両の向きは一定していない。本項では、2100形(Mc1)を前方として表記する。

本項では、2000型1次車登場時の仕様を基本として記述し、次車別・形式別の区分については別途記述する。
車体

車両デザインは神戸と空港をコンセプトとし、外装は無塗装の軽量ステンレス鋼(SUS304)製[* 2][* 3]で裾絞り形状の幅広車体を採用。車体前面はブラックフェイス仕上げで、3次曲線を用いたラウンドした先進的なデザイン、車体側面の中間部にコーポレートカラーであり、環境のやさしさと神戸の山並みをイメージしたグリーンと海をイメージしたブルーの側面帯、上部に空港・空をイメージしたブルーの側面帯、窓部分にグレーの幅広帯を巻いている[* 4]。グリーンの側面帯は車体前面まで回り込む。8000型では非常用貫通扉横に配されていた社章・路線のロゴマークは配されておらず、よりシンプルな外装となっている。車体側面下部には、8000型と同様に車両番号を KNT-2*** と表記している。

8000型と同じく折りたたみはしご付きの非常用貫通扉を前面中央に配置し、側面中央に空気式ベルト駆動方式の開口幅 1,400mm の両開き乗降扉を1つずつ配置。自動制御で戸閉を行うためすべての扉に戸挟検知機能(幅の狭いものまで検知できるテープスイッチ式戸先スイッチ)および戸閉保安機能を有している。各車両の側面上部両端に換気口が吸気・排気それぞれ2つある。連結は株式会社ジャバラ製[5]

側窓は、運転席横の窓ガラスを除いて1枚の緑色の大型窓ガラスとなり、窓の開閉はできない固定窓となった。運転席横の窓ガラスのみ横2枚構造で、手動運転時のホームドア操作のために先頭側が横に開くようになっている(通常は施錠され開かない)。前面の窓ガラスは緑色の大型曲面ガラスを使用し、車体に合わせて流線形となっている。扉の窓ガラスは左右対称の五角形で特徴的な形を採用している。
車内設備

当形式投入時には、車内空間を最大限拡大できるようポートアイランド線の建築限界車両限界を見直し、車両の設計を行った。車体側方の腰部を 110mm 拡幅し、機器類の小型化で機器収納ロッカーを廃止させることによって8000型より車内空間が広がり、車内幅を 135mm 拡大した 2,280mm へ、車内高さを 125mm 拡大した 2,115mm となった。通路幅は 900mm 確保することで、混雑時にも乗客が車両の奥へ入りやすくなるよう設計されている。また、8000型まであった床下機器の点検用扉を無くし、床全面がフラットになっている。

車内デザインは神戸の「まち」をイメージするエレガントな空間を意識し[4]、内壁は明るいベージュ色、床敷物は空港の滑走路をイメージしたグレーのストライプ模様を採用した。座席の配色は背ずりに神戸市の花である「あじさい」、座面には神戸市の木である「さざんか」をイメージした紫色系の表地となっている[4]。車内の床敷物はすべて滑りにくいものを採用しているが、出入口部は表面に縞目加工を施しより滑りにくいものとしたほか、すべての手摺り等にヤマニシ製[6]のクッション材を保護材として巻き付けるなど、安全対策も施されている。

座席はシートピッチ 850mm のクロスシートが2+1列で配置されている。8000型ではロングシートであったが、オールクロスシートの配置とすることで室内搭載機器を座席下に収納することができ、8000型で車内を占用していた客室機器ロッカーが無くなったことで客室空間を拡大させている[* 5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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