北神線
北神線を走行する6000形電車(谷上駅)
基本情報
国 日本
所在地兵庫県神戸市
種類地下鉄
路線網神戸市営地下鉄
起点新神戸駅
終点谷上駅
駅数2駅
路線記号 S
開業1988年4月2日
市営化2020年6月1日
所有者北神急行電鉄(第1種鉄道事業者)→ 神戸高速鉄道(第3種鉄道事業者)→
神戸市交通局(第1種鉄道事業者)
運営者北神急行電鉄(第1種鉄道事業者→第2種鉄道事業者)→
神戸市交通局(第1種鉄道事業者)
車両基地名谷車両基地、西神車庫
使用車両6000形
路線諸元
路線距離7.5 km
軌間1,435 mm (標準軌)
線路数複線
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
最大勾配33.3 ‰
閉塞方式車内信号閉塞式
保安装置CS-ATC、ATO
最高速度75 km/h[1]
路線図
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停車場・施設・接続路線
凡例
0.0S01 谷上駅
阪神高速32号新神戸トンネル(南行)
7.5S02 新神戸駅 /(左)ハーブ園山麓駅
↓ 西神・山手線
S17 西神中央駅
北神線(ほくしんせん)は、兵庫県神戸市中央区の新神戸駅から同市北区の谷上駅までを結ぶ神戸市営地下鉄の路線である。神戸国際港都建設法および都市計画法等に基づく都市高速鉄道としての名称は「都市高速鉄道7号北神線」。ラインカラーは 茶色。
駅番号を構成する路線記号はSで、番号は直通運転している西神・山手線と一体で振られている。西神・山手線の駅には緑地に白抜き( S )で駅番号が描かれているが、北神線は白地に縁と文字のみが緑色( S )で描かれている。 神戸電鉄有馬線から神戸市中心部への短絡ルートとして建設され、1988年4月2日に北神急行電鉄北神線として開業した。谷上駅付近を除く全線が六甲山地を貫く全長7,276m[2]の「北神トンネル」となっている。このトンネルは1997年に北越急行ほくほく線が開業するまでは、JR線以外の日本の鉄道で最長の山岳トンネルであった[注釈 1]。トンネルの建設に際しては自治体は出資せず、阪急電鉄と日本鉄道建設公団の折半によって行われた。なお、北神トンネルとほぼ並行して新神戸トンネル有料道路が神戸市によって建設されている(1976年5月15日開通、2012年に神戸市道路公社から阪神高速道路に移管され阪神高速32号新神戸トンネルとなった)。 北神線を建設するにあたり、現在でも市営バス路線では混雑状態にある青谷・王子動物園方面への延伸の可能性を考慮して当初計画では山陽新幹線新神戸駅とほぼ並行する形で建設する予定であった地下鉄新神戸駅(当時は仮称布引駅)の位置を変更した。また、山陽新幹線の直下を掘ることになり、国鉄から「構造計算上、新幹線新神戸駅を2mm以上沈下させてはならない」という厳しい条件を課せられた工事でもあった[3]。 急勾配・短距離の路線であるため、車両の電気ブレーキが利かなくなる(回生失効)ことをなくす必要があり、車両の電気ブレーキで発電された回生電力を駅照明・駅務機器に利用できるようなシステムが当初より採用されている[注釈 2]。 1995年1月17日の阪神・淡路大震災では大きな被害はなく、翌18日には運行を再開し、この時点でまだ不通であった他の鉄道路線などに代わり、大阪その他日本各地から神戸市都心部へ直結する唯一の交通機関としての機能を果たした。 しかしながら距離の割に運賃が高く[注釈 3]、メインターゲットとなる神戸電鉄有馬線と神戸市営地下鉄西神・山手線が別事業者であるが故に、両線と跨って利用する場合は結果的にさらに高額となり輸送量が伸び悩む。
概要