神戸山口組神戸山口組の代紋「山菱」
設立2015年8月27日
設立者井上邦雄
本部〒651-0093
日本・兵庫県神戸市中央区二宮町3-10-7[1][2]
首領井上邦雄
活動期間2015年 - 現在
構成員数
(推定)約760人[3](2022年末時点)
┗構成員/約330人[4]
┗準構成員/約430人[5]
友好組織 池田組
敵対組織 山口組[1]
絆會
神戸山口組(こうべやまぐちぐみ)は、兵庫県神戸市中央区二宮町3-10-7[1][2]に本部を置く特定抗争指定暴力団[1]。組員数は2022年末時点で約760人[3](構成員は約330人[4]、準構成員は約430人[5])。
六代目山口組、住吉会及び稲川会とともに、警察庁から主要暴力団として位置づけられている[1]。かつては兵庫県淡路市志筑88-1に本部を置いていた[6]。 警察庁の報告によると、2015年(平成27年)8月27日に指定暴力団・六代目山口組を離脱した13名の直系組長により結成された組織であり、組長は四代目山健組組長を務めていた井上邦雄である[7]。 分裂の背景には、六代目山口組が司忍や髙山清司らの母体である名古屋の弘道会出身者を重用していることに対して、以前の主流派であった山健組等の関西系組織の不満があったものとされている[8]。 六代目山口組で毎月65万円とされる上納金が神戸側では10万円まで減額され、一部の幹部に対しては1,000万円単位の支度金まで用意されるケースもあるとされる[9]。 結成以後、六代目山口組との抗争状態が続き、発砲や車両突入などの抗争事件が2016年3月6日までに20都道府県で49件発生し、翌日7日に警察が対立抗争状態と認定してから2019年末までに72件発生している[1][10]。 具体的な結成計画が立てられた時期については、2014年(平成26年)10月頃、後の分裂時に最高幹部として移籍するメンバーが離脱をジャーナリストの溝口敦に仄めかしている事から[11]、これよりさらに前と推定される。 2015年(平成27年)8月26日、六代目山口組若頭補佐・四代目山健組組長・井上邦雄ら、反弘道会派、或いは親山健組的立場にある13人が各々の組織を率いて六代目山口組を離脱した。 翌日の27日には、井上邦雄を組長として離脱者で盃事を挙行し神戸山口組の結成を発表。同日、六代目山口組はこの13人に処分を下したが、特に若頭補佐以上の執行部と元執行部メンバーである入江禎(二代目宅見組組長)、井上邦雄(四代目山健組組長)、寺岡修(?友会会長)、正木年男(正木組組長)、池田孝志(池田組組長)の5人には重い絶縁処分が下された。 離脱以降、山口組側の複数の傘下組織ならびに過去に処分を受け解散した組織の元組員を取り込んだ事で、2015年(平成27年)末には6,100人(構成員は約2,800人[12]、準構成員は約3,400人)[1]の勢力を擁した。 2016年(平成28年)2月19日には、それまで不定であった総本部(本部・事務局機能)を、傘下?友会の本部事務所に設けることが明らかにされた[13]。 同年4月15日、兵庫県公安委員会により指定暴力団に指定された(指定番号6316-1)[14]。また読売新聞や日本経済新聞は、警察当局が六代目山口組と共に当組織を特定抗争指定暴力団へ指定する事を検討中と報じた[15]。 2017年(平成29年)4月30日、傘下の一部団体が組の運営方針に異議を唱え神戸山口組を離脱。反旗を翻す形で新組織・任?団体山口組(現・絆會)を結成した[16][17]。 同年10月2日には、暴力団追放兵庫県民センターが本部事務所の使用差し止めを求める仮処分を神戸地方裁判所に申し立てた[18]。これを受け、神戸山口組側は地裁が判断する前の同月25日、淡路市内にあった本部事務所を閉鎖した[19]。 2019年(令和元年)12月に兵庫県公安委員会など6府県の公安委員会により、六代目山口組と共に特定抗争暴力団に指定され、2020年(令和2年)1月7日の官報告示をもって発効した。 2020年(令和2年)7月に、井上邦雄の出身母体であり最大の有力団体でもある山健組が傘下を離れ、独立(後に六代目山口組に再加入)して以降、池田組、正木組と結成時の有力団体が離脱・解散して弱体化が急速に進み、組員数は2021年末の時点で約1,000人[20](構成員約510人[21]、準構成員約540人)にまで減少した。 2022年(令和4年)には、さらに?友会、二代目宅見組が離脱して組員数は約760人[注 1][3]、うち構成員については約330人[4]に減少したと推定される。 山口組と同様に田岡一雄が制定した下記の五箇条から成る綱領があり、定例会等で唱和される。
概要
来歴
綱領と組指針
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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