神戸地方気象台
[Wikipedia|▼Menu]

神戸地方気象台

神戸地方気象台
種別地方気象台
管轄区域兵庫県
所在地兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目4番3号
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度41分51.5秒 東経135度12分46秒 / 北緯34.697639度 東経135.21278度 / 34.697639; 135.21278座標: 北緯34度41分51.5秒 東経135度12分46秒 / 北緯34.697639度 東経135.21278度 / 34.697639; 135.21278
リンク公式サイト

神戸地方気象台(こうべちほうきしょうだい)は、兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通一丁目にある地方気象台であり、大阪管区に属する。2013年までは気象庁直轄の神戸海洋気象台であり、海洋気象台としては日本で最も古い歴史を誇っていた[1][2]2005年7月に神戸空港出張所が開設されたが、2006年4月に関西航空地方気象台の出張所へ移管した。

兵庫県気象観測等の業務を行っている[2]1920年大正9年)8月25日に、海洋気象台として創設[1][2]。神戸海洋気象台を経て現在の組織となっている。

全国に4つあった海洋気象台函館舞鶴・神戸・長崎)のうちの一つだった。
沿革創設時の海洋気象台、1920年(大正9年)撮影

1887年(明治20年):気象台測候所条例が公布[3]

1896年(明治29年):中央区の宇治野山に兵庫県神戸測候所ができ、地方天気予報や警報を発表[3]

1918年(大正7年):兵庫県知事清野長太郎が、海洋気象台建設のため海運業者に出資を諮る[3]

1920年8月:神戸測候所の敷地内に、日本初の海洋気象台が誕生[3]海洋気象台として観測および予報業務を開始[2]

1922年12月:船舶向け気象情報の無線送信開始。気象専用放送としては世界初[4]

1923年1月:北太平洋天気図の作成開始[4]

1927年3月:観測船春風丸I世竣工。海洋観測開始[4]

1939年(昭和14年):気象官署官制の施行に伴い、先の神戸測候所は海洋気象台に合併[3][4]

1942年8月:函館海洋気象台の発足を機に [3]、神戸海洋気象台と改称。宇田道隆、神戸海洋気象台長(恩師藤原咲平中央気象台長の懇請による)[5][4]

1995年

1月:兵庫県南部地震で庁舎一部損壊[2][4]

4月:建物の被災により旧神戸移住センターの建物に移転(1999年9月まで使用)[6]


1996年1月:神戸海洋気象台長 菊地正武 一般社団法人日本船主協会誌「せんきょう」199601号に「随想 神戸海洋気象台の歴史 震災および転居」を投稿[7]

1999年9月:現在の神戸防災合同庁舎に移転[2][4]

2001年4月:観測船啓風丸配置[4]

2010年4月:啓風丸が再び本庁へ移管[4]

2013年1月29日:神戸海洋気象台が神戸地方気象台となり、大阪管区気象台の管轄に入ることが閣議決定された[8][9][2][10][11][12][9][13]。なお、改変後も業務上の変更点は特にないとしている[10]

2013年10月1日:神戸地方気象台へ改組[2][11][4]

海洋気象台の建設

海洋気象台の設置は岡田武松(後に海洋気象台初代台長となる)の進言などにより1918年文部省に認められるものの、建設費の国費支出は叶わず、文部次官田所美治が知己であった兵庫県知事清野長太郎に相談、清野は交友のあった河内研太郎を介して海運界の代表を公邸に招き、岡田を交えて話し合い、出資の合意に至った。神戸や大阪を拠点とする海運各社は総トン数に応じて分担し総額23万3,500円を出資、建物の建設に充てられた。また別に14万3,800円の出資も集められ、無線施設の建設に充てられた。これら出資社名は気象台に残る「海洋気象台建設趣意」の銘板に列記されている[4][14][15]

初代建物は地上2階・地下1階、白色の化粧煉瓦と赤屋根を意匠とする洋館だった。その第一庁舎にあったステンドグラスの一部は現庁舎に移設されている。当初の無線設備は高さ60mの鉄塔2基の間に吊架された高さ55mのT型アンテナ、送信機は瞬滅火花式・アーク式入力、受信機は3球式と、初期の技術が用いられている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:44 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef