神戸ルミナリエ
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2012 スパリエーラ

神戸ルミナリエ(こうべルミナリエ)は、1995年から12月に神戸市旧居留地で開催されている祭典および、開催期間中に電飾が施されているエリアの名称である[1]。通りや広場を独特の幾何学模様で構成されたイルミネーション(電飾)で飾り、昼間とは異なる風景を現出させてその景観を楽しむ。

新型コロナウイルスへの感染が拡大している2020年(令和2年)には、史上初めての中止を余儀なくされた[2]が、開催を予定していた期間(12月4 - 13日)に代替行事として2点のイルミネーション作品を展示している[3]。なお、2021年(令和3年)にも、2020年と同様の事情で中止することが発表されている[4]

イタリア人のヴァレリオ・フェスティ(Valerio Festi)と神戸市在住の今岡寛和が第1回から共同でプロデューサーを務めてきたが、2011年(第17回)および、2015年(第21回)以降はイタリア人デザイナーのダニエル・モンテベルデ(東京都在住)がプロデューサーを務めている[5][6]目次

1 概要

2 歴史

3 開催状況

3.1 新型コロナウイルス感染拡大の影響による中止

3.1.1 2020年

3.1.1.1 代替イベントの開催

3.1.1.2 特別番組


3.1.2 2021年


3.2 記録


4 募金宝くじ

5 ハートフルデー

6 ギャラリー

7 脚注

8 参照文献

9 関連項目

10 外部リンク

概要

阪神・淡路大震災の発生を契機に鎮魂と追悼、街の復興を祈念して震災で激減した神戸への観光客を呼び戻す目的で毎年開催されている[7]

日本において、一般的に「ルミナリエ」とは、この祭典の事として著名ではあるが、語源のイタリア語では、「luminaria」の複数形「luminarie」であり、小電球などによる電飾(イルミネーション)の事を言う。商標としての「ルミナリエ」は株式会社アイ・アンド・エフにより商標登録(第4117138号ほか)されているが、「KOBEルミナリエ」のロゴは財団法人神戸国際観光コンベンション協会の登録商標(第4117139号ほか)である。

ガレリアと呼ばれる光の回廊はメインストリートである仲町通を貫いており、複数基のアーチを並べることで正面から見ると光のトンネルに見えるように設計されている。これは遠くからでも滑らかな視覚効果を上げるため、ルミナリエの入口であるフロントーネからの距離ごとにアーチ間の間隔は微妙に調整していた構造になっている。
歴史

1995年1月17日発災の阪神・淡路大震災で甚大な受けた神戸市に「復興の灯」を灯す意図の下に、同年12月に第1回を開催。兵庫県から観光復興イベントリレー開催支援事業に認定されてはいたが、当初は震災犠牲者への鎮魂行事として、1回で終了する予定だった。しかし、神戸商工会議所の副会頭として12月5日の開幕式典に立ち会っていた太田敏郎(神戸市に本社があるノーリツの創業者・代表取締役社長=肩書はいずれも当時)が、光の装飾に感涙したことをきっかけに、翌1996年以降も開催を継続することを提唱。100社以上の地元企業の社長への直談判を通じて協賛金を集めるなど、兵庫商工会議所ぐるみで推進役として尽力した[8]結果、1996年に観光復興イベントリレー開催支援事業として第2回の開催に漕ぎ着けた[9]。太田は、1997年以降も毎年のように地元企業からの協賛金集めに奔走したことから、「ルミナリエおじさん」と呼ばれた(2020年1月15日に92歳で永眠)[10]。なお、1997年7月からは、神戸市から復興特定事業の新産業構造形成プロジェクトに[11]にも認定されている。

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}初年度は、1994年7月から9月にかけて和歌山県で開催された世界リゾート博で使用した電飾を使い[12]、倉庫に保管していた部材を使用して、株式会社経営企画センターにより運営された。[要出典]1996年、経営企画センター従業員がヴァレリオ・フェスティと共に株式会社アイ・アンド・エフを設立し独立。経営企画センターによる運営から、株式会社アイ・アンド・エフによる作品権利へと移行した。
開催状況

兵庫県・神戸市などが共同で設立した「神戸ルミナリエ組織委員会」が主催。西日本旅客鉄道(JR西日本)が、特別協賛社として名を連ねている。

当初から毎年12月に開催されている[13]ため、近年では「神戸の年末の風物詩」として定着している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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