神戸ポートピアランド
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神戸ポートピアランド
神戸ポートピアランド
施設情報
愛称ポートピアランド、ポーピア、KPL
事業主体阪急電鉄[1]
面積5ha[1]
開園1981年(昭和56年)10月1日[2]
閉園2006年(平成18年)3月31日
所在地兵庫県神戸市港島中町8-7-1[1]
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神戸ポートピアランド(こうべポートピアランド、Kobe Portopia Land)は、兵庫県神戸市ポートアイランドに存在した遊園地。
概説正面ゲート

1981年昭和56年)3月 - 9月に開催された神戸ポートアイランド博覧会の遊戯施設としてオープンし、期間中約1,000万人が来園[2]。同博覧会終了後の同年10月1日より、単独で営業が行われる[2]。名称は博覧会の愛称「ポートピア'81」に由来する。マスコットキャラクターにはイルカをモチーフとした「イルメリくん」「ルルカちゃん」が存在した[1][3]

当時はファミリー向けの遊園地は各所にあったが、本園はそのターゲットをヤングアダルトやニューファミリーといった若者層に絞込み[2]、お洒落な神戸にふさわしい「ファッショナブルパーク」をテーマとしドイツ調の景観整備や英語表記の看板設置やイルミネーションの強化を行い[2]、都市型のテーマパークとして絶叫型のライドのみで構成された非常に日本において先進的なパークであった。

2年に1機種は必ず新規で機種を海外より導入し、入園者数を伸ばしていった。入園者数は当初約100万人を目標としたが開業翌年の1983年に達成し[2]、ピーク時の1991年平成3年)には163万人を記録[4]。わずか5haの面積で営業しており、日本一効率的なパークであると称された。

当初の立地は、南公園とともにポートアイランド南側の沿岸部であった。しかし、周囲が二期工事で埋め立てられたために内陸部にある施設と変化していった。
衰退・終焉へ

1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災による休園後の入場者の減少、当時の不況、レジャーの多様化、近郊に神戸ハーバーランドの街開きやUSJの開業による入場者の減少の影響、施設の老朽化などを理由に経営していた阪急東宝グループ(当時)の阪急電鉄2003年(平成15年)、宝塚ファミリーランドとあわせて遊園地事業より撤退を決定。その後、ポートアイランドの地盤沈下を懸念した神戸市に対し、施設を無償譲渡し、営業を継続した[4]。当時人気のハロー!プロジェクトのイベント開催やナイター営業時に噴水と花火のショーを開催するなどの打開策を展開。しかし末期の入場者は40万人台程に低迷し、大きな増加にはつながらず2006年(平成18年)3月31日をもって閉園し、「ポートピア'81」開幕以来25年の歴史に幕を閉じた[4]

なお、2006年(平成18年)2月上旬から閉園までにかけて、「さよならポートピアランド?25年のあゆみ?展」が公開された。これはその名の通り25年の生い立ちを懐かしい写真ポスターやVTRなどを交えて振り返る目的で企画されたものであり、来園者が思い出を綴る掲示板も設置された。最終日の3月31日には、営業終了時に閉園セレモニーが開催され、高田支配人の挨拶の後、最後の花火が中央の帆船より打ち上げられ、併せて「25年間ありがとう」の文字花火も披露された。最終日には20000人以上の来園者があり、テレビ局もその模様を生中継で放送した。

1999年の始め頃から開設したホームページは、2006年5月に閉鎖され、閉園当日の閉園直後に於けるトップページでは、単にポートピアランド正面からの夜景写真をバックに、「3月31日をもって閉園いたしました」の閉園挨拶が記されただけのものになっていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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