神度剣(かむどのつるぎ)は日本神話に登場する刀剣である。 神度剣は阿遅?高日子根神(あぢすきたかひこね)が持っていた十束剣(とつかのつるぎ)のことである。正式名を『古事記』では大量(おおはかり)、『日本書紀』では大葉刈と表記される。別名として『古事記』では神度剣(かむどのつるぎ)、『日本書紀』では神戸剣とも表記される。[1] 葦原中国平定において、高天原の命を受けて葦原中国を訪れた天若日子(あめのわかひこ)は、8年たっても高天原に戻らず、逆に高天原から派遣された雉を射殺してしまう。雉を殺した天羽々矢は高天原まで届き、高木神が矢を投げ返すと、その矢にあたり天若日子は死んでしまった。 葦原中国では、天若日子の葬儀が行われることになった。天若日子の妻である下照姫命(したてるひめ)には、阿遅?高日子根神という弟がいた。阿遅?高日子根神は天若日子の葬儀に参加したが、その時に「阿遅?高日子根神が天若日子にそっくりだった」ために、天若日子の父である天津国玉神(あまつくにたま)から間違えられ、「天若日子は生きていた」と勘違いされてしまう。 死人(天若日子)と間違えられた阿遅?高日子根神は怒り、剣を抜いて喪屋を切り倒し、蹴り飛ばしてしまった。この時に使われた剣が大量であり、亦の名を神度剣とする。 其の持ちて切れる大刀の名は大量と謂い、またの名を神度剣と謂う。 ?「古事記」より引用?
概要
神話
脚注^ 竹田恒泰『現代語古事記 ポケット版』学研プラス、2016年。ISBN 978-4-05-406454-6
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