ポルトガルの政党社会党
Partido Socialista(PS)
党首カルロス・セザル
社会党(しゃかいとう ポルトガル語: Partido Socialista(PS))は、ポルトガルの社会民主主義政党。社会主義インターナショナルと進歩同盟加盟政党。中道右派の社会民主党(PSD)と共にポルトガルの二大政党をなす。
歴史(ドイツ語版)で結成された。当時のポルトガルはエスタド・ノヴォと呼ばれるファシズム政権だったために国内では活動できなかった。初代書記長にはマリオ・ソアレスが就任した。
1974年4月、リスボンの春と呼ばれるポルトガルの民主化革命によって独裁政権が倒れるとマリオ・ソアレスらが帰国し、臨時政府に参加した。そして、1976年4月の総選挙でPSが勝利してマリオ・ソアレスが首相に就任、1978年まで務めた。1983年には、マリオ・ソアレスが首相に再び就任した。しかし1985年の総選挙で敗北した後は、1995年の総選挙でPSDに勝利するまで野党となっていた。1995年から2002年までアントニオ・グテーレスが首相を務めた。
2004年10月、ジョゼ・ソクラテスが書記長に当選。翌05年2月の総選挙で勝利し、ジョゼ・ソクラテスが首相に就任した。続く09年9月の総選挙では過半数を下回ったが、第一党を確保し政権維持に成功した。緊縮財政案の否決を受けて任期を2年前倒して行われた2011年6月5日の総選挙では、PSDに敗北しジョゼ・ソクラテスは書記長辞任を発表した[4]。同月15日にシルヴァ大統領がペドロ・パソス・コエリョPSD党首を首相に指名したことで、PSは野党に転落した[5]。2015年10月4日に行われた総選挙(英語版)の結果、社会民主党が過半数割れし、協議の結果左翼ブロック・共産党・緑の党(ポルトガル語版)の左派三政党からの閣外協力を得ることに成功。11月24日、シルヴァ大統領によりアントニオ・コスタ書記長が首相に指名され、4年ぶりに与党に返り咲いた。2019年10月6日投開票の総選挙(英語版)では社会党が改選前より22議席を増やして第一党となり、コスタ政権が信任された[6]。
新年度予算案の否決を受け前倒しで2022年1月30日に実施された総選挙(英語版)で社会党は前回よりも更に9議席伸ばし、単独で半数を超え勝利した。これによりコスタ首相の続投が固まった[7]。しかしコスタ首相が汚職捜査を理由に2023年11月7日に辞任表明し[8]、解散総選挙の早期実施が決定。2024年3月11日の総選挙(英語版)では公示前より40議席も減らす77議席にとどまり、敗北を宣言した[9]。
歴代書記長
マリオ・ソアレスMario Soares: 1973年4月19日 - 1986年6月29日
アントニオ・デ・アルメイダ・サントス(英語版) (暫定)Antonio de Almeida Santos: 1985年6月13日 ? 1985年11月13日
アントニオ・マセド(ポルトガル語版)Antonio Macedo (暫定): 1985年11月13日 ? 1986年6月29日
ヴィクトル・コンスタンシオVitor Constancio: 1986年6月29日 - 1989年
ジョルジェ・サンパイオJorge Sampaio: 1989年 - 1992年