物理学における磁気回転効果(英: gyromagnetic effect)とは、強磁性体を高速度で回転させるとその軸の方向に磁化される現象、およびその逆の、自由に回転できる強磁性体についてその軸の方向に磁化を変化させると回転モーメントが発生する現象を言う。
前者をバーネット効果
と呼び、1914年にバーネットによって発見された。後者をアインシュタイン-ド・ハース効果(英語版)と呼び[1]、1915年にアインシュタインとド・ハース(英語版)によって発見された。磁気回転効果の発見から、強磁性体の磁化の原因は電子の回転であるという理論が提唱されることとなり、電子にスピンと呼ばれる物理量が存在することが認められるようになった[2]。
脚注^ リチャードソン効果とも呼ばれる
^ このように回転運動と同質の角運動量をもたらすこともあり、質点状であり自転を定義できないとされる素粒子についても「スピン」という言葉が使われ続けている。
外部リンク
⇒背景と経緯
⇒磁性の源、スピン磁気モーメントと交換相互作用