碧霞元君
[Wikipedia|▼Menu]
碧霞元君の神像

碧霞元君(へきかげんくん)は、中国女神であり、泰山信仰でもっとも人気がある女神である。

別名:天仙聖母碧霞玄君(てんせんせいぼへきかげんくん)、泰山老母(たいざんろうぼ)、泰山玉女(たいざんぎょくじょ)、天仙娘々(てんせんにゃんにゃん)、天仙玉女碧霞元君(てんせんぎょくじょへきかげんくん)など。

神格:人々の出世、結婚、豊作など全般にわたる。
解説

碧霞元君は中国の神であり、特に華北地方では、西王母を凌ぎ、女神としてはもっとも信仰を集めている。古代の文献『瑤池記』によれば彼女は七天女の一人である。

そのルーツは、泰山の守護神・東岳大帝の娘・玉女大仙あるいは、後漢の明帝の時代の石守道という人の娘・玉葉との二説が有力。また泰山の碧霞宮に奉られて、泰山三郎(炳霊公)や泰山四郎の姉か妹にあたる。他にも観世音菩薩の生まれ変わりなど複数の説が存在する。

碧霞元君は、どんなに信心薄い者の願いでも聞いてくれる、神々の中でも、もっとも優しい女神であるとされる。

その神格も商売繁盛・子宝祈願・夫婦円満・病気治療の祈願や人々にお告げをもたらしてくれるなど、非常に幅広いご利益があるとされ、多くの信仰を集めている。

北京市の西南五十キロにある妙峰山の山頂の碧霞元君を祭る妙峰山娘々廟には、旧暦の四月一日から十五日までの開廟期間には麓から山頂まで二十キロの山道を歩かなければならないにもかかわらず毎年数多くの参拝客が訪れる。

王三?々、送子娘々、痘神娘々、眼光娘々という補佐神がいる。碧霞元君と眼光娘娘、送子娘娘はそれぞれ雲霄娘娘、瓊霄娘娘、碧霄娘娘とも呼ばれ、合わせて三霄娘娘と呼称される[1]清代の伝説では、碧霞元君が天下の狐仙をたった一人で統括するとされる。九天玄女と比肩する神通力を持つといわれる。
出典^ 二階堂善弘監訳『全訳 封神演義 4』勉誠出版、2018年、479頁。

参考文献

『タオの神々』(1991年初版発行、真野隆也/著、
新紀元社発行) ISBN 4-88317-202-3

『中国神譜』(欒保群/著、天津人民出版社) ISBN 978-7-201-06027-9

関連項目

泰山

神の一覧










中国神話
神話

天地開闢

蟠桃会

嫦娥奔月

牛郎織女

天女散花

精衛填海

宝蓮灯

天仙配

神々

上古時代の神々

盤古

女?

伏羲

有巣氏

燧人氏

??

東王父

西王母

祝融

后土

嫦娥

瑤姫

羲和

常羲

河伯

洛嬪

素女

神々の集団

三清

元始天尊

太上道君

太上老君

四御

玉皇大帝

北極紫微大帝

天皇大帝

后土

五佐

句芒

祝融

蓐収

玄冥

后土

九歌

東皇太一

雲中君

大司命

少司命

東君

河伯

山鬼

湘君

湘夫人

その他

五方上帝

八洞神仙八仙

七仙女

無極五母


その他の神々

太白

斗母元君

北斗星君

南斗星君

九天玄女

福禄寿

織姫

麻姑

百花仙子

媽祖

碧霞元君

無生老母

托塔李天王

??

二郎神

竜王

門神

かまど神

水母娘娘

城隍神

三聖母

女夷


人物

三皇五帝

神農

黄帝



?





?







若木

妖怪伝説の生物

四神五獣

青竜

朱雀

黄竜

白虎

玄武

五竜

青竜

赤竜

黄竜

白竜

黒竜

四霊

麒麟

鳳凰

霊亀

応竜

四凶

渾沌

窮奇

饕餮

檮?

四罪

共工

驩兜



三苗

その他

??

鑿歯

九嬰

大風

修蛇

封?

相柳

蛇の精

巴蛇

仙狐

九尾の狐

水虎

蚩尤

夸父

無支祁

疫鬼

瘧鬼

瘟鬼


文献

山海経


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:18 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef