硫酸
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硫酸



IUPAC名

Sulfuric acid
識別情報
CAS登録番号7664-93-9 
EC番号231-639-5
E番号E513 (pH調整剤、固化防止剤)
国連/北米番号1830
RTECS番号WS5600000
SMILES

OS(=O)(=O)O

InChI

InChI=1S/H2O4S/c1-5(2,3)4/h(H2,1,2,3,4)Key: QAOWNCQODCNURD-UHFFFAOYSA-N

特性
化学式H2SO4
モル質量98.08 g mol−1
外観無色の油状液体
密度1.84 g cm−3, 液体
融点

10 °C, 283 K, 50 °F
沸点

290 °C, 563 K, 554 °F
への溶解度任意に混和
酸解離定数 pKa?3
粘度26.7 cP (20 °C)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo?813.989 kJ mol−1
標準モルエントロピー So156.904 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo138.91 J mol−1K−1
危険性
安全データシート(外部リンク)厚生労働省モデルSDS
GHSピクトグラム [1]
GHSシグナルワード危険 [1]
Hフレーズ


飲み込むと有害のおそれ(経口)

吸入すると生命に危険(ミスト)

重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷

長期又は反復ばく露による呼吸器系の障害

水生生物に有害 [1]

NFPA 704032W
OX
引火点不燃性
関連する物質
関連する強酸セレン酸
塩酸
硝酸
関連物質発煙硫酸
二酸化硫黄
三酸化硫黄
ペルオキソ一硫酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硫酸(りゅうさん、: sulfuric acid、: Schwefelsaure)は、緑礬油(りょくばんゆ)、ビトリオール油としても知られており、硫黄酸素水素の元素からなる鉱酸である。分子式はH2SO4 で、無色、無臭の粘性のある液体で、水と混和する[2]

純粋な硫酸は、水蒸気との親和性が高いため自然界には存在せず、空気中の水蒸気を容易に吸収する吸湿性がある[2]。濃硫酸は、強力な脱水作用を持つ酸化剤であるため、岩石や金属などの他の物質に対して強い腐食性を示す。五酸化二リンは例外的に酸の脱水性の影響を受けず、逆に硫酸を脱水して三酸化硫黄になる。硫酸を水に加えるとかなりの熱が発生する。逆に硫酸に水を加えて溶液を沸騰させると、その際に高温の酸が飛散する可能性があるため、そのような手順は行わない方がよい。硫酸が体組織に接触すると、重度の酸性化学熱傷や、脱水症状による二次熱傷を引き起こす可能性がある[3] [4]。希硫酸は、酸化作用や脱水作用がないため危険性はかなり低いが、酸性であるため取り扱いには注意が必要である。

硫酸は非常に重要な汎用化学品であり、硫酸の生産量はその国の工業力を示す良い指標となる[5]。硫酸は、接触法、湿式硫酸法、鉛室法など、さまざまな方法で広く生産されている[6]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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