『破滅の形容詞』
マリリオン の スタジオ・アルバム
リリース1984年3月
録音1983年11月 - 1984年2月
ジャンルプログレッシブ・ロック
時間45分57秒
レーベルEMI
プロデュースニック・タウバー
専門評論家によるレビュー
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独り芝居の道化師
(1983年)破滅の形容詞
(1984年)リアル・トゥ・リール
(1984年)
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『破滅の形容詞』(原題:Fugazi)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、マリリオンが1984年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。本作よりイアン・モズレイが加入した。 ミック・ポインターの脱退後、バンドはアンディ・ウォード(元キャメル)を後任ドラマーに迎えて「ガーデン・パーティ」のミュージック・ビデオを撮影するが、ウォードはドラム・パートを十分コピーできていなかったことから、ジョン・マーターを加入させる[5]。なお、1983年8月27日にはウォードがパーカッション、マーターがドラムスを担当する形でレディング・フェスティバルに出演しており、この時のライブ音源は、2008年リリースのボックス・セット『Early Stages - The Official Bootleg Box Set 1982-1987』のディスク4に収録された[6]。その後、アメリカ人ドラマーのジョナサン・ムーヴァー
背景
原題の「Fugazi」は「めちゃくちゃな」という意味合いの言葉で、当時フィッシュが読んでいた書籍『NAM 禁じられた戦場の記憶』(マーク・ベーカーによりまとめられたベトナム戦争の退役軍事たちの回想録)に使われていた[5]。 全英アルバムチャートでは20週チャート圏内に入り、最高5位を記録[1]。また、スウェーデンのアルバム・チャートでは23位に達し、同国において初のトップ40入りを果たす[2]。本作からの先行シングル「パンチ&ジュディ」は全英シングルチャートで29位に達し、続く「暗殺者」は全英22位を記録した[1]。 John Franckはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「アレンジは極めて上質だが、前作ほど統一感がなく焦点が絞られていない」とする一方で「Assassing、Incubus、そして、とりわけタイトル曲は、バンドの芝居がかった魅力を最良の形で紹介している」と評している[7]。 特記なき楽曲はデレク・ディック(フィッシュ)、マーク・ケリー、スティーヴ・ロザリー、ピート・トレワヴァスの共作[8]。
反響・評価
収録曲
暗殺者 - "Assassing" - 7:02
パンチ&ジュディ - "Punch & Judy" (Derek Dick, Mark Kelly, Steve Rothery, Pete Trewavas, Jonathan Mover) - 3:21
ジグソー・パズル - "Jigsaw" - 6:50
エメラルド・ライズ - "Emerald Lies" (D. Dick, M. Kelly, S. Rothery, P. Trewavas, Ian Mosley) - 5:11
彼女はカメレオン - "She Chameleon" - 6:54
夢魔 - "Incubus" - 8:31
フゲィジ - "Fugazi" (D. Dick, M. Kelly, S. Rothery, P. Trewavas, I. Mosley) - 8:02
1998年リマスターCDボーナス・ディスク
"Cinderella Search (12" Version)" (D. Dick, M. Kelly, S. Rothery, P. Trewavas, I. Mosley) - 5:32
"Assassing (Alternate Mix)" - 7:41
"Three Boats Down from the Candy" (D. Dick, M. Kelly, S. Rothery, P. Trewavas, Mick Pointer, Diz Minnett) - 4:01
"Punch & Judy (Demo)" (D. Dick, M. Kelly, S. Rothery, P. Trewavas, J. Mover) - 3:50
"She Chameleon (Demo)" - 6:34
"Emerald Lies (Demo)" (D. Dick, M. Kelly, S. Rothery, P. Trewavas, I. Mosley) - 5:32
"Incubus (Demo)" - 8:10
参加ミュージシャン
フィッシュ - ボーカル
スティーヴ・ロザリー - ギター
マーク・ケリー - キーボード
ピート・トレワヴァス - ベース