破壊魔定光
[Wikipedia|▼Menu]

破壊魔定光
ジャンル
SF
漫画
作者中平正彦
出版社集英社
掲載誌ウルトラジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号1999年28号 - 2005年11月号
巻数全12巻
アニメ
原作中平正彦
監督大畑晃一
シリーズ構成赤星政尚
脚本赤星政尚、吉田伸
西園悟小中千昭
キャラクターデザイン菊池晃
音楽TUNE from TSC、岩崎琢
アニメーション制作スタジオディーン
製作SME・ビジュアルワークス
放送局WOWOW
放送期間2001年1月 - 3月
話数全10話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『破壊魔定光』(はかいまさだみつ)は、中平正彦による日本SF漫画作品。

平行宇宙論を下敷きとし、主人公定光を守るための母の戦い、および定光本人の戦いを描いた作品。月刊誌「ウルトラジャンプ」(集英社)に1999年28号から2005年11月号まで連載された。
あらすじ

埼玉県川口市に住む不良高校生の椿定光は、先輩を助けるためヤクザの事務所に殴り込みをかけた。その際、随行体(ずいこうたい)と称する"ポンコツ"ヘルメットを拾う。随行体「ポンコツ」は、流刑体を管理するため宇宙に漂っていたデータ生命体で、地球人の頭部に装着可能なヘルメットの形態をしていた。「ポンコツ」は定光に流刑体回収の手伝いを求める。清く正しく仁義に生きる不良高校生定光は先輩を助けてくれた恩として手伝うことにしたが、彼の人生はこれから混乱を極めてゆくことになる。
登場人物
主要な登場人物
椿定光(つばき さだみつ)
主人公。世界的
理論物理学者の母と、医師の父を持つ、日々「スカっとする」喧嘩に明け暮れ、結果としてけが人の山、流刑体との戦闘が始まって以降は死体とがれきの山をつくる“破壊魔”と称される不良高校生。原作では「完全な予知能力」、即ち運命の分岐をなくし宇宙の行く末を決定する能力を持つ。これにより宇宙の振動、運命のゆらぎがなくなっていき平行宇宙の枯渇がやがてもたらされるという。その帰結としていずれ宇宙が崩壊するだろうと「敵」によって推論されており、その意味も込め"破壊魔"と呼ばれる。なおこの物語に登場する他の予知能力はTFPと同じように近似した少し時間の早い平行世界の観測により成り立ったものであるため定光のものとは本質的に異なる能力である。戦闘スタイルは接近しての近接格闘戦が主で、射撃に関しては呆れるほどセンスが無い。バイクなどの乗り物の操縦が苦手であり、マザーボールの技術により作られたTFP内蔵の乗り物はポンコツとネコミミが操縦している。
ポンコツ
永遠に宇宙を彷徨う流刑体を監視することを任務とする「随行体」。宇宙文明圏では「ディジット」と呼ばれる電子知生体で、本体は定光が所持するヘルメット。感情的な定光とは逆に論理的。流刑体を追って地球に来たが、自身の身体として操るボディ(ユマノイド・デバイス)を破壊されたことで行動不能にされる。そこに現れた定光に流刑体回収の協力を仰ぐ。最初はアクティヴデバイスを使って流刑体を宇宙に戻していたが、「敵」に操られた影蚤との戦闘で額部部分のバッテリーパーツを削り取られた事により故障し機能停止になる(元々初期の戦闘で一部が欠損していた)。この時、A.J曰く、地球には無い金属で出来ており修復不能とされたが、それを期に神代やよいによって密かに改造された。改造された後は流刑体捕獲用アクティブデバイス射出機構が除去され、代わりに物理保護の強度はヴァルチャー並み、武器として重量80tの木刀(超高比重金属製だが刃が装備されていないためにそう呼ばれる)とその格納機能を得る。さらにこの木刀が破損した後、神代やよいにより、新たな武器として刃の結晶構造をアクティヴデバイスによって制御し、切れ味を自在に変えられるポン刀を得る(木刀は右前腕部、ポン刀は左前腕部に格納される)。定光が『変質』し始めた事により、定光本人と認識が出来なくなって装備不可能となってしまったが、故郷マザーボールにおいて改造された従来のヘルメット型ボディが破棄され、未来世界における最新型パワータイプのヘルメットボディにデータがインストールされた。最新型にはポンコツ自身の感情がわかるように額部分に目の様な表示がある。武装は拳銃型アクティブデバイス発射装置と銃身部分に内蔵(銃から刃が出るのではなく、銃身を柄として引き抜く)されたポン刀が2セット。前述の通り銃に関してはまったくセンスが無いため、絶対に当たる距離まで近づいて撃つ、いわゆる「ヤクザショット」を使う。アニメ版では若干設定が変わっており、性格が若干固い。流刑体の干渉によりシステムダウンするも、ヴァルチャーからパワーが転送され再起動したが、パワーがあまりにも多過ぎた為若干暴走していた。装甲も若干変わっており、最初は原作とほぼ変わらなかったが、パワーアップした後はまるで特攻服の状態になり、背中にも『尸會』の文字が入っている他、ブースターや手甲等が増設されている。
神代やよい(かみしろ やよい)
小型戦闘宇宙船「ヴァルチャー」を駆り、流刑体を殲滅する少女。椿定光の母・椿やよいが TFP によって息子の未来が波乱のものであることを知り、その助けにと息子を守れるだけの力を持った可能性としての自分として、半径100メートルの内側に閉じた、因果律から隔離された平行宇宙に作った存在。定光と同じ17歳。定光に対して母のような強い守護意識を持つ反面、女としても定光に惹かれてもおり、明らかに定光の母親である椿やよいとは違う、次第に独立した存在になっている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:54 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef