砂塵
Destry Rides Again
1947年の日本再上映時のポスター(MPEA=Motion Picture Export Associationのマークが確認できる)
監督ジョージ・マーシャル
脚本フェリックス・ジャクソン
ガートルード・パーセル
ヘンリー・マイヤーズ
原作マックス・ブランド
製作ジョー・パスターナク
『砂塵』(さじん、原題:Destry Rides Again)は、1939年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。 ボトルネックを舞台にしたマックス・ブランド原作小説の映画化である。マレーネ・ディートリヒ初の西部劇映画であり、共演にジェームズ・ステュアート、ジョージ・マーシャルが監督した。この作品はトム・ミックスが主演した1932年版『ミックスの再起 架空の町ボトルネックのサロンのオーナーでイカサマ師のケント(ブライアン・ドンレヴィ)と、その情婦でダンスホール・クイーンのフレンチー(マレーネ・ディートリヒ)は田舎の牛牧場を奪おうと画策し、八百長ポーカーでクラゲット(トム・ファデン)の土地と牛を奪い取る。逆上したクラゲットの代わりに保安官キーオが抗議に向かうが殺害されてしまい、そこで悪徳町長のハイラム・スレイド(サミュエル・S・ハインズ)はケントらと共謀し、従順で操りやすそうなウォッシュ・ディムズデイル(チャールズ・ウィニンガー)を新しい保安官に任命した。しかし町長はディムズデイルがかつて有名な保安官トム・デストリーの補佐をしていたこと、ボトルネックを秩序だった良い町にするために父同様手強いその息子、トム・デストリー・ジュニア(ジェームズ・ステュアート)を呼び寄せることが可能だということを知らなかった。デストリーは射撃の名手にもかかわらず銃を持たない主義で、酒場でミルクを頼んでは笑われるような男であった。しかし彼は銃より法を重視する人柄であり、人々から尊敬されるようになっていく。デストリーとケントたちの最後の抗争は避けられないが、フレンチーはデストリーに惹かれ、彼の側に寝返る。最後の銃撃でデストリーをかばったフレンチーが撃たれ、最終的には正義が勝った。 役名俳優日本語吹替 マレーネ・ディートリヒ演じるフレンチーはフランク・レッサー作詞、フリードリヒ・ホレンダー 著名な西部劇作者のマックス・ブランドが書いた小説『砂塵』が原作の映画化であるが、元々は雑誌『Twelve Peers』に連載されていたものである。その中でハリソン(またはハリー)・デストリーは平和主義者ではなかった。1932年のトム・ミックス主演の映画化でのデストリーは6機の銃を装備していた。 『砂塵』は観客だけでなく批評家にも受け入れられた。『ニューヨーク・タイムズ』でフランク・ニュージェントは、ハリウッドの型にはまったキャスティングとは違い「エルンスト・ルビッチ監督の『天使』での上品な役と、『砂塵』のブラッディ・ガルチ・サルーンでのキャバレーの女性役が同じマレーネ・ディートリヒであるとは想像つかない。ステュアートの演技は明快で好感が持て愉快でユーモアのある役だった」と批評した。
概要
あらすじ
キャスト
テレビ版1テレビ版2ソフト版
フレンチーマレーネ・ディートリヒ平井道子北浜晴子鶉野樹理
トム・デストリー・ジュニアジェームズ・ステュアート津嘉山正種堀勝之祐内田直哉
ケントブライアン・ドンレヴィ稲葉実
ウォッシュ・ディムズデイルチャールズ・ウィニンガー神山卓三後藤哲夫
ボリス・スタヴローギンミシャ・オウア土師孝也
ハイラム・スレイド町長サミュエル・S・ハインズ池田勝
ジップ・ワトソンアレン・ジェンキンス福田信昭
バグス・ワトソンウォーレン・ハイマー
リリー・ベル/キャラハン夫人ウナ・マーケル
ジャニス・ティンドールアイリーン・ハーヴェイ
ジャック・ティンドールジャック・カーソン
ループジュロウビリー・ギルバート
レム・クラゲットトム・ファデン小島敏彦
キーオ保安官ジョー・キング
テレビ版2:初回放送1978年8月25日『想い出の名作洋画劇場
スタッフ
監督:ジョージ・マーシャル
製作:ジョー・パスターナク
音楽:フランク・スキナー
音楽監督:チャールズ・プレヴィン
撮影監督:ハル・モーア
編集:ミルトン・カラス
美術:ジャック・オッターソン
装置:ラッセル・A・ガウスマン
衣装:ヴェラ・ウェスト
楽曲
製作
批評
他のバージョン
1932年、『ミックスの再起』ベンジャミン・ストロフ監督、トム・ミックス主演
1954年、『野郎!拳銃で来い