砂の薔薇
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この項目では、新谷かおるの漫画作品の『砂の薔薇』について説明しています。

PERSONZのアルバムの『砂の薔薇』については「砂の薔薇 (アルバム)」をご覧ください。

石の種類については「砂漠のバラ」をご覧ください。

「デザート・ローズ」はこの項目へ転送されています。鷹見隼人の漫画作品については「デザートローズ」をご覧ください。

砂の薔薇 - デザート・ローズ
ジャンルカウンターテロ傭兵アクション
漫画
作者新谷かおる
出版社白泉社
掲載誌(1) 月刊アニマルハウス
(2) ヤングアニマル
レーベルジェッツコミックス
発表号(1) 1989年8月号 - 1992年4月号
(2) 1992年1号 - 1998年21号
発表期間1989年 - 1998年
巻数全15巻
文庫版と完全版は全8巻
話数全28ファイル(134話)
その他途中、3回の休載期間あり。
休載中は「ぶっとび!!CPU」を連載。
OVA:砂の薔薇 雪の黙示録
原作新谷かおる
監督青木康直
キャラクターデザイン山沢実
メカニックデザイン宍戸聡
アニメーション制作J.C.STAFF
製作白泉社、東映ビデオ
発売日1993年
話数全1話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『砂の薔薇』(すなのばら - デザート・ローズ、Desert Rose)は、新谷かおるによる日本漫画、およびそれを原作としたOVA作品である。
概要

本作は、『月刊アニマルハウス』(白泉社1989年8月号から1992年4月号と『ヤングアニマル』1992年(1号)から1998年(21号)まで連載された。単行本は全15巻、文庫版(白泉社文庫)と完全版(MFコミックス版)は全8巻が刊行されている。連載当時は「正規軍でない民間会社の武力組織とそこで活躍する精鋭たち」という設定は極めて空想的なものであったが、その後、現実世界の戦争でも民間軍事会社が各分野で広く活躍するようになり、空想的なものではなくなっている。ここにも『エリア88』などの戦場物を得意とする独特の新谷ワールドが健在である。
あらすじ

マリーはCAT(Counter Attack Terrorism、米国に所属する半軍半民の反テロリズム専門部隊)の凄腕女性指揮官。薔薇の形に見える傷跡から「薔薇のマリー」と呼ばれる。夫と息子をテロ活動により失った過去を持ち、テロ壊滅に命をかける。テロのある所には、世界中のどこへでも出向く。
登場人物
ディビジョンM所属者
真理子・ローズバンク(まりこ・ローズバンク、ディビジョンM指揮官)
本作の主人公。通称は「マリー」。物語開始時点で26歳の女性。
日本人だが米国人男性と結婚して米国籍となっている。旧姓は森永。夫ハロルドと息子ティミーを失い、自らも瀕死の重傷を負ったシドニー空港での爆弾テロを契機に「CAT」に入隊。CAT内でトップクラスの実績を残すチーム・ディビジョンMを率いテロ撲滅に執念を燃やす。テロに対する感情が昂ぶると、テロで負った胸元の薔薇形の傷跡[1] が紅く染まる。連載開始当初は暗い過去を引きずり独善的な面も描かれたが、中盤以降は明るく優しく有能な理想的指揮官として描かれる。過去の実績、指導力などからほぼ全ての隊員から絶対的な信頼を受けており、また他のディビジョンの兵士達からも「薔薇のマリー」と敬愛され、またCAT上層部の信頼も厚い。過去の悲惨な体験からテロを憎む気持ちは人一倍強く、テロリストに対する容赦は全くない。一方で、最終話では「私がここまで頑張れたのはたくさんの仲間がいたから」と涙ながらに感謝する場面も見られる。物語序盤は「真理子・ローズバンク、ニックネームはマリー」と名乗っていたが、途中から書類上でも「マリー・ローズバンク」と名乗るようになり、書類上の情報しか入手していなかった学生時代の友人と偶然出会った時も困惑され、マリーをヨーロッパ系アメリカ人女性だと思っていた人物もいる。日本には父と姉たちがいるが、母は幼少時に死亡。家族にはアメリカの情報処理会社で勤務していることにしており、自分が「CAT」にいることを内緒にしている。訓練所時代からの親友ヘルガが亡命する際に持ち出せた、数少ない所持品である彼女の置時計を大切にしている。グリフォンが爆死した筈の最愛の夫ハロルドだと知り心が砕けそうなショックに襲われるが、投降し罪を償うよう進言したもののグリフォンはそれを拒否したため、テロリストとして倒した。彼を倒したらテロとの戦いから退くつもりだったが、仲間と共にその後もテロと戦い続けることを選ぶ。
ヘルガ・ミッターマイヤー
東ドイツ出身。長い黒髪と鋭い目つきが印象的な女性。デライラと並んで、かなりのヘビースモーカーである。ディビジョンM副官。肝が据わり行動力に富むだけではなく、自他共に厳しく冷徹な言動から「鉄の処女(アイアン・メイデン)」と呼ばれる。その反面、血の気が多く直情径行に走る一面もある。戦闘力は高く作戦中は率先して前線に赴くことが多い。親友であるマリーの最大の理解者であり、また親愛の情も強く、公私に渡る強い支えになっている。隊長であるマリーをファーストネームで呼ぶことはヘルガにのみ許されており、他の隊員達は「隊長」または「コマンダー」と呼ぶことが、ディビジョンM内での暗黙の了解となっている。タス通信の東ベルリン支局に勤務していたが、アメリカ人のウォルター・ヘインズと知り合って交際、結婚を決めた。しかし彼は結婚式当日にヘルガの目の前で射殺され、ヘルガ自身もスパイ行為の嫌疑により過酷な取り調べを受ける。その際、ウォルターの正体がアメリカの情報部員で、ヘルガのウエディングドレスにマイクロチップを隠してアメリカへ持ち出そうとしていたことや、親友でルームメイトの女性がKGBの監視員であったことを知る。東ドイツに嫌気がさしたヘルガはベルリンの壁の検問所を強行突破して西側に亡命(その際に重傷を負ってヘインズの子を流産)。CAT訓練所での厳しい訓練を通じて同期マリーとは無二の親友となる。訓練所卒業後はマリーとは別の部隊に配属されていたが、後にディビジョンMの新設時に副官として着任した。マリーが作戦中に隊と離散した時とマリーが負傷入院した時の2回、作戦指揮を執ったことがある(1回目はデライラと対立しそうになったが、2回目は臨時の指揮官として的確に役目を果たした)。作戦中に心停止し死亡しかかった事があるが、同行していた優秀な女性外科医とアイリーンの手による心臓マッサージ[2] によって蘇生した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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