石清尾山塊
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石清尾山塊
石清尾山塊(五色台の中腹で望む)
標高232.4(石清尾山) m
所在地 日本
香川県高松市
位置.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度20分17.6433秒 東経134度01分22.0249秒 / 北緯34.338234250度 東経134.022784694度 / 34.338234250; 134.022784694座標: 北緯34度20分17.6433秒 東経134度01分22.0249秒 / 北緯34.338234250度 東経134.022784694度 / 34.338234250; 134.022784694
山系独立峰山塊
OpenStreetMap
プロジェクト 山
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石清尾山塊(いわせおさんかい)は、香川県高松市高松平野北西部に位置し高松市街地に面した山塊である。
概要

石清尾山塊は、高松平野の北西部に位置し、市街地に囲まれた周囲約16q・東西約3q・南北約4qに広がる独立した山塊である。北端の石清尾山(232.4m)・南側の浄願寺山(239.5m)・東側に位置する稲荷山(166m)と室山(199.8m)などと平坦な峰でなる。山塊の名称は、北東山麓の石清尾八幡神社に由来する。山塊の北側の山麓から瀬戸内海まで約1qで、西側の香東川は北流して瀬戸内海に注ぐ。

稲荷山と室山の2峰の山塊は、「紫雲山(しうんざん)」と総称する[1][2][3]。また峰近くの山腹の峰山町から石清尾山にかけて広がる緩斜面と平坦地の領域は、通称「峰山(みねやま)」と呼ばれている[4][5]

山塊の峰や尾根を中心に、古墳時代の前期から後期にわたる120基を超す積石塚と盛土墳が分布する。全長約96mの双方中円墳の「猫塚古墳」など20基を超す積石塚群は、「石清尾山古墳群」として国の史跡に指定され[6]、全国の人々にも知られる香川県を代表する古代遺跡である[1][7]

山塊は香川のみどり百選の一つ。峰山には、高松市の峰山公園(丸山地区には芝生広場・わんぱく広場・ちびっこ広場ほか、西石清尾地区にははにわっ子広場・アスレチックコース・バーベキュー広場・キャンプサイト・展望台ほか、東石清尾地区には花木園・並木ほか)が整備されている。また登山やハイキングが楽しめる市民に身近な里山である[8]

石清尾山の展望台では、東方の屋島と西方の五色台に挟まれた瀬戸内海が一望できる。高松市の中心市街とサンポート高松は眼下。前方に、女木島男木島直島豊島小豆島などの島々、行き交う船舶、海を隔てて岡山県の山々が遠望できる。また展望台から望む夜景は、高松市民が楽しむ夜景スポットの一つである[5][9]

北東の山塊最大の摺鉢谷には、峰近くの緩斜面を果樹園などに使用して集住する峰山町がある。山上へは、山麓の宮脇町の峰山墓地から峰山町を経て、石清尾山の峰に至る自動車道が通る。山塊を囲み、山塊に広がる行政区は宮脇町のほか数町にまたがる[1][2][6]

石清尾山は狭義では「石清尾山」を指すが、広義では「石清尾山塊」と解釈されている[注 1][1][2]

摺鉢谷を望む

峰山公園芝生広場

わんぱく広場

はにわっ子広場

アスレチックコース

峰山公園の桜並木

地形・地質

地形の詳細は巻頭と概要に記述の通り。

石清尾山と浄願寺山は、白亜紀後期の花崗岩類を中期中新世(約1300万年前?約1500万年前)の讃岐岩質安山岩(サヌキトイド)が覆ったビュートで、頂部に平坦面が残る。石清尾八幡宮から紫雲山は、讃岐岩質安山岩の貫入岩体で、石清尾山の東の尾根に火道角礫岩が分布する[10]
登山・ハイキング

代表的なコースの、石清尾山から紫雲山を廻るコースは下記の通り。

最寄りの市民病院バス停から5分ほど車道を登ると、社会福祉法人「さぬき」の入り口に登山口の案内表示があり、構内を通り抜けた山側に登山口がある。稜線に沿って登り、平坦な峰を進むと石清尾山の山頂の展望台に到着する。展望台から南に入り、林の中を進み「猫塚古墳」を目指す。古墳を過ぎれば車道に出る。車道を南に進み、トイレ・「姫塚古墳」・「小塚古墳」の前を通り、休憩所を過ぎればハイキングコースの道標がある。山道に入り「石船塚古墳」の右側をたどると紫雲山への縦走路に入る。東側に下り、紫雲山に登り返すと、稲荷山と室山の分岐の尾根に出る。北に折れ、稲荷山を目指して平坦な峰を進む。稲荷山の三角点は、「稲荷山北端1号墳」の墳丘にある。北に向かって急坂を道標のある場所まで下り、裾野を回り込み、中野稲荷神社の境内の階段を下る。眼前の鉄道の高架を抜け、左に曲がればJR栗林公園北口駅である。本ルートは、JR栗林公園北口駅をスタート地点とする登山者も多い[4][11] 石清尾山の展望台で瀬戸内海を望む(5月)。
歴史突出部で猫塚古墳を臨む

古墳時代は、山塊の北側の山麓は海岸であり、東側と西側の山麓を河川が北流していたとされている[12]。標高150?160メートルの摺鉢谷では、弥生時代青銅器土器石器が採取され、高地性集落の痕跡が認められる。浄願寺山と紫雲山の標高20?30メートルの場所でも、弥生時代の遺物が採取されている[7]

古墳時代前期の積石塚は、大和豪族を首長とする政治連合に参加しながら、自立的な地域支配を行っていた豪族の遺跡とされている。その後、古墳時代後期まで、山塊の全域で多くの盛土墳が築かれている[13][14]


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