石持浅海
[Wikipedia|▼Menu]

石持 浅海
(いしもち あさみ)
誕生 (1966-12-07)
1966年12月7日(57歳)
愛媛県
職業小説家
国籍 日本
最終学歴九州大学理学部生物学科卒業
活動期間2002年 -
ジャンル推理小説
デビュー作『アイルランドの薔薇』
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル 文学

石持 浅海(いしもち あさみ、1966年12月7日 -)は、日本小説家推理作家愛媛県生まれ。九州大学理学部生物学科卒業。男性。兼業作家。
経歴

大学卒業後、食品会社に入社。1997年、鮎川哲也が編集をつとめる公募短編アンソロジー『本格推理 11』に「暗い箱のなかで」が採用される。本格推理シリーズにはその後も「地雷原突破」「利口な地雷」の2編が採用された(これら3編はのちに『顔のない敵』にまとめられた)。

2002年、光文社カッパ・ノベルス新人発掘企画『KAPPA-ONE』第1期に選ばれ、西澤保彦の推薦のもと『アイルランドの薔薇』で本格的に小説家デビュー。

2003年、『月の扉』が『このミステリーがすごい!』2004年版で第8位、『本格ミステリベスト10』2004年版で第3位に選ばれ注目される。2006年に文庫化されると半年で10万部を突破した[1]

2005年、『扉は閉ざされたまま』が『このミステリーがすごい!』2006年版、『本格ミステリベスト10』2006年版の両方で第2位に選ばれる。2008年には続編の『君の望む死に方』とあわせてWOWOWドラマW」枠でドラマ化され、2夜連続で放送された。

2009年から2011年まで、本格ミステリ作家クラブの監事をつとめる。
作風

多くの作品は、『類例のあまりないクローズド・サークル(閉鎖空間)』で事件が進行する。この作風の理由は、ある作品[2]の解説で、次のように明かされている。「兼業作家であるため、読書量が多くない、そのため、気がつかぬうちに、他の作家の作品とトリックがかぶることを危惧し始めた、そのために、以下の流れを考えた。
同業者が書きそうもない舞台を用意する。

その舞台ならではの事件をトリックなしで起こす。

登場人物たちに議論させて真相を見つけさせる。」

というものである。
文学賞候補歴

2004年 - 『月の扉』で第57回
日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補。

2006年 - 『扉は閉ざされたまま』で第6回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。

2007年

『顔のない敵』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。

「未来へ踏み出す足」で第60回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。


2010年 - 「ドロッピング・ゲーム」で第63回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。

2012年 - 「三階に止まる」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。

ミステリ・ランキング
週刊文春ミステリーベスト10

2005年 - 『扉は閉ざされたまま』5位

このミステリーがすごい!

2004年 - 『月の扉』8位

2006年 - 『扉は閉ざされたまま』2位

2007年 - 『顔のない敵』13位

2008年 - 『心臓と左手』18位

本格ミステリ・ベスト10

2003年 - 『アイルランドの薔薇』18位

2004年 - 『月の扉』3位

2005年 - 『水の迷宮』7位

2006年 - 『扉は閉ざされたまま』2位

2007年 - 『顔のない敵』2位

2008年 - 『心臓と左手』10位、『Rのつく月には気をつけよう』18位

2009年 - 『君の望む死に方』13位

2011年 - 『この国。』21位

2012年 - 『人面屋敷の惨劇』18位

2013年 - 『彼女が追ってくる』29位

2014年 - 『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』23位

2015年 - 『相互確証破壊』26位

2018年 - 『賛美せよ、と成功は言った』27位

ミステリが読みたい!

2014年 - 『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』9位

作品リスト
単行本
座間味くんシリーズ

月の扉(2003年8月
光文社 カッパ・ノベルス / 2006年4月 光文社文庫

心臓と左手 座間味くんの推理(2007年9月 光文社 カッパ・ノベルス / 2009年9月 光文社文庫)

収録作品:貧者の軍隊 / 心臓と左手 / 罠の名前 / 水際で防ぐ / 地下のビール工場 / 沖縄心中 / 再会


玩具店の英雄 座間味くんの推理(2012年4月 光文社 / 2015年2月 光文社文庫)

収録作品:傘の花 / 最強の盾 / 襲撃の準備 / 玩具店の英雄 / 住宅街の迷惑 / 警察官の選択 / 警察の幸運


パレードの明暗 座間味くんの推理(2016年10月 光文社 / 2019年5月 光文社文庫)

収録作品:女性警察官の嗅覚 / 少女のために / パレードの明暗 / アトリエのある家 / お見合い大作戦 / キルト地のバッグ / F1に乗ったレミング


新しい世界で 座間味くんの推理 (2021年12月 光文社)

収録作品:新しい世界で / 救出 / 雨中の守り神 / 猫と小鳥 / 場違いな客 / 安住の地 / お揃いのカップ


碓氷優佳シリーズ

扉は閉ざされたまま(2005年5月 祥伝社 ノン・ノベル / 2008年2月 祥伝社文庫

君の望む死に方(2008年3月 祥伝社 ノン・ノベル / 2011年9月 祥伝社文庫)

彼女が追ってくる(2011年10月 祥伝社 ノン・ノベル / 2014年6月 祥伝社文庫)

わたしたちが少女と呼ばれていた頃(2013年5月 祥伝社 ノン・ノベル / 2016年3月 祥伝社文庫)

収録作品:赤信号 / 夏休み / 彼女の朝 / 握られた手 / 夢に向かって / 災い転じて / 優佳と、わたしの未来


賛美せよ、と成功は言った (2017年10月 祥伝社 ノン・ノベル / 2020年3月 祥伝社文庫)

君が護りたい人は(2021年8月 祥伝社 ノン・ノベル)

テロリストシリーズ

攪乱者(2010年4月
実業之日本社 ジョイ・ノベルス / 2013年12月 実業之日本社文庫

収録作品:檸檬 / 一握の砂 / 道程 / 小僧の神様 / 駈込み訴え / 蜘蛛の糸 / みだれ髪 / 破戒 / 舞姫


煽動者(2012年9月 実業之日本社 / 2015年7月 実業之日本社文庫)

Rのつく月には気をつけよう

Rのつく月には気をつけよう(2007年9月 祥伝社 / 2010年8月 祥伝社文庫)

収録作品:Rのつく月には気をつけよう / 夢のかけら麺のかけら / 火傷をしないように / のんびりと時間をかけて / 身体によくても、ほどほどに / 悪魔のキス / 煙は美人の方へ


Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス (2019年8月 祥伝社 / 2022年8月 祥伝社文庫)

収録作品:ふたつ目の山 / 一日ずれる / いったん別れて、またくっつく / いつの間にかできている / 適度という言葉の意味を知らない / タコが入っていないたこ焼き / 一石二鳥


殺し屋探偵シリーズ

殺し屋、やってます。 (2017年1月
文藝春秋 / 2020年1月 文春文庫)

収録作品:黒い水筒の女 / 紙おむつを買う男 / 同伴者 / 優柔不断な依頼人 / 吸血鬼が狙っている / 標的はどっち? / 狙われた殺し屋


殺し屋、続けてます。 (2019年10月 文藝春秋 / 2021年11月 文春文庫)

収録作品:まちぼうけ / わがままな依頼人 / 双子は入れ替わる / 銀の指輪 / 死者を殺せ / 猪狩り / 靴と手袋


ノンシリーズ

アイルランドの薔薇(2002年4月 光文社 カッパ・ノベルス / 2004年9月 光文社文庫)

水の迷宮(2004年10月 光文社 カッパ・ノベルス / 2007年5月 光文社文庫)

BG、あるいは死せるカイニス(2004年11月
東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2007年6月 光文社カッパ・ノベルス / 2009年10月 創元推理文庫


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef