石巻駅
[Wikipedia|▼Menu]

石巻駅
駅舎(2022年7月)
いしのまき
Ishinomaki


所在地宮城県石巻市鋳銭場9-1.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯38度26分6.65秒 東経141度18分13.49秒 / 北緯38.4351806度 東経141.3037472度 / 38.4351806; 141.3037472座標: 北緯38度26分6.65秒 東経141度18分13.49秒 / 北緯38.4351806度 東経141.3037472度 / 38.4351806; 141.3037472
所属事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号イキ
駅構造地上駅
ホーム2面5線
乗車人員
-統計年度-2,617人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日1912年大正元年)10月28日[1]
乗入路線
所属路線■石巻線
キロ程27.9 km(小牛田起点)
曽波神 (4.2 km) (3.0 km) 陸前稲井
所属路線■仙石線
キロ程49.0 km(あおば通起点)
陸前山下 (1.4 km)
所属路線■■仙石東北ライン[* 1]
キロ程47.2 km(仙台起点)
◄陸前山下 (1.4 km) (3.0 km) 陸前稲井►
備考

直営駅管理駅

みどりの窓口

^ 正式路線名称
 - 陸前山下方:仙石線、陸前稲井方:石巻線

テンプレートを表示

石巻駅(いしのまきえき)は、宮城県石巻市鋳銭場(いせんば)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。石巻線所属線[1]仙石線が乗り入れており、仙石線は当駅が終点となっている。運転系統上は、両路線および仙石東北ラインの3系統が乗り入れる。
歴史石巻川開き祭りの日の石巻線用駅舎(1964年)仙石線用駅舎(1990年)

1892年(明治25年)の鉄道敷設法において「宮城県下仙台ヨリ山形県下天童若ハ宮城県下石ノ巻ヨリ小牛田ヲ経テ山形県下舟形町ニ至ル鉄道」が規定され、石巻に鉄道を敷設することが法律で示されたものの着工はされず、また2度の私設鉄道が計画されたものの実現には至らず、石巻における鉄道敷設は困難が続いた[2]。実業家で貴族院議員だった荒井泰治が中心となって設立した仙北軽便鉄道株式会社が、土地の無償提供や寄付などを受けて、1912年(大正元年)に石巻と小牛田を結ぶ路線をようやく開通させ、ここに石巻駅が誕生した[3][4]。この仙北軽便鉄道は後に国有化され、軌道幅を広げて石巻線となり、女川まで延伸される[5][6]。一方、宮城電気鉄道が仙台から線路を順次延伸させ、1928年(昭和3年)に石巻まで開通した[7]。宮城電気鉄道も太平洋戦争中に戦時買収によって国有化され仙石線となるが、このような経緯から、同じ国鉄の駅でありながら、石巻線と仙石線で駅舎が別々に分かれているという形態になった。このため、石巻線と仙石線を乗り継ぐ乗客は一度駅の改札を出る必要があった。地元では仙石線の駅を「電車駅(または電車口)」、石巻線の駅を「汽車駅(または汽車口)」と呼んで区別していた[8]駅長室やみどりの窓口は石巻線側の駅舎にあった。国鉄において、このような形態の駅は当駅のほかに、尼崎駅東海道本線福知山線と福知山線尼崎港支線)、浜川崎駅南武線鶴見線)、宇美駅香椎線勝田線)の3つが存在した。

二つの駅舎を統合するという構想は1940年代後半から存在した。1950年(昭和25年)に石巻市が描いた都市計画では、当駅を北方に100メートル程移動させ、駅舎を統合することが考えられていた。この頃は、現在の気仙沼線に当たる三陸縦貫鉄道の建設が気仙沼付近で中断している状態であり、この駅の改造計画は三陸縦貫鉄道の乗り入れも想定したものだった。三陸縦貫鉄道の工事が前谷地から始まった後、石巻市は当駅と柳津を結ぶ鉄道路線の建設を国に働きかけたが、この構想はほとんど顧みられず、駅舎の移動、統合計画も立ち消えた[9]

1978年(昭和53年)には当駅付近を高架化して駅舎を統合する構想が持ち上がったが、財源の問題や地権処理の困難さからこれも実現の見通しは立たなかった[9][10]。高架化は保留され、石巻線の駅を基盤として仙石線を移設することが決まり、民営化後の1989年(平成元年)から工事が始まった。石巻線の駅舎だった建物は向かって左側に大きく拡張され、翌年1990年(平成2年)7月21日に石巻線と仙石線の統合駅舎が完成した[8]。当日はセレモニーが行われて新しい駅舎が祝われる一方、かつての仙石線の駅舎は取り壊されることになった[8]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:68 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef