石川 好(いしかわ よしみ、男性、1947年1月5日 - )は、日本のノンフィクション作家、ジャーナリスト、評論家。ノースアジア大学客員教授。東京都大島町波浮港(伊豆大島)出身。妻は小説家の殿谷みな子。目次 1947年、東京都伊豆大島・大島町の波浮港生まれ。(同郷・波浮港出身の著名人に、レコード大賞作詞家の宮川哲夫、洋画家の中出那智子(大島町元町)らがいる) 1959年、大島町立第三中学校入学。1962年、東京都立大島高等学校入学。 1965年、都立高校卒業と同時に、先行渡米していた実兄を頼り、短期農業移民資格でアメリカ・カリフォルニア州へ渡る。兄の勤めていたイチゴ農園で働き、このときの4年間(18歳?22歳)の渡米体験記を、23年後の1988年にノンフィクション小説『ストロベリー・ロード』(全二冊)として出版。 1969年に帰国後、慶應義塾大学の通信教育課程から通学課程に編入、法学部政治学科卒業。 1973年、大学卒業後に再渡米。しばらくアメリカにて庭園業を営む。 1983年、『カリフォルニア・ストーリー』にて作家デビュー。日米関係・日米移民史を軸に著作活動を展開。 1989年、『ストロベリー・ロード』にて、第20回大宅壮一ノンフィクション賞受賞[1]。 1991年、湾岸戦争への自衛隊派遣に抗議し、柄谷行人、中上健次、津島佑子、田中康夫らとともに『湾岸戦争に反対する文学者声明』を発表した。 1995年の第17回参議院議員通常選挙では、新党さきがけの公認候補として神奈川県選挙区から立候補するも、落選。後に民間の選挙啓発団体「選挙に行こう勢!」の共同代表を務めた。 2007年3月までの6年間、秋田公立美術工芸短期大学学長を務めていた。
1 経歴・人物
2 著書
2.1 共著
2.2 翻訳
3 脚注
経歴・人物
著書
『カリフォルニア・ストーリー』(1983年、中公新書)
『カリフォルニア・ナウ 新しいアメリカ人の出現』(1984年、中公新書)
『燃えるカリフォルニア 日米経済戦争の行方を探る』(1984年、PHP研究所)
『鎖国の感情を排す 石川好・戦後とアメリカを質す12篇』(1985年、文藝春秋)
『青春の探究オカルトの投手桑田真澄』(1987年、毎日新聞社)
『投手桑田真澄の青春』(1996年、現代教養文庫)
『投手・桑田真澄の青春』(2007年、シンコーミュージック・エンタテイメント)
『苦悩するアメリカ孤立する日本 摩擦と国際化の本質を読む』(1987年、PHP研究所)
『シャドウ・ピッチング 巨人軍・桑田真澄』(1988年、パンリサーチインスティテュート)
『ストロベリー・ロード』(1988年、早川書房→文春文庫→七つ森書館)
『ヒトの開国かヒトの鎖国か 日本の選択』(1988年、パンリサーチインスティテュート)
『意見』(1989年、河合出版)
『ストロベリー・ボーイ ストロベリー・ロードpart 2』(1990年、文藝春秋→文春文庫)
『新堕落論 武装解除された日本人の思想的拠点』(1991年、徳間書店)
『アメリカの歌をもとめて 「1992年アメリカ」への旅』(1992年、中央公論社)
『親米反米嫌米論』(1992年、新潮社)
『親日反日嫌日論』(1993年、新潮社)
『ガーデン・ボーイ ストロベリー・ロードpart 3』(1994年、文藝春秋→文春文庫)
『大議論 政治的冒険のために』(1994年、朝日新聞社)
『日本「半主権国家」宣言 続・新堕落論』(1994年、徳間書店)
『舌戦3650日 対談集』(1994年、NTT出版)
『日本はアジアの後衛たれ 有言者がつくる民主主義』(1995年、東洋経済新報社)
『孫正義が吹く デジタル情報革命の伝道師』(1997年、東洋経済新報社→小学館文庫)
『フィリピン・ラテンアジア感情旅行』(1997年、日本放送出版協会)
『異論あり。動かぬ日本を、動かすために』(1998年、PHP研究所)
『錬金 キャッシュ・ジャンキー』(1998年、新潮社)
『南海の稲妻大和の虹 生きているだけで丸もうけ』(1999年、岩波書店)
『60年代って何?』(2006年、岩波書店)
『中国という難問 生活人新書』(2008年、日本放送出版協会)
『秋田について考えた事』(2010年、無明舎出版)
『湖南省と日本の交流素描―中国を変えた湖南人の底力 』(2010年、日本僑報社)
『漫画家たちの「8・15」 中国で日本人の戦争体験を語る』潮出版社 2013
『南京大虐殺記念館からはじまった 漫画家たちのマンガ外交』彩流社 2015
共著
『アメリカとAmerica 日米摩擦の底流にあるもの』(1986年、時事通信社→ちくま文庫)共著:鮎川信夫
『アメリカと合衆国の間』(1987年、時事通信社)共著:中上健次
『死角のなかのアメリカ』(1988年、毎日新聞社)共著:栗本慎一郎
『覚悟! 朝まで討論=〈日本〉』(1989年、弓立社)共著:西部邁
『辛口甘口へらず口 国と社会と人のかたち』(1995年、清流出版)共著:佐高信
『日本を解読する』(1996年、五月書房)共著:松本健一
『中坊公平という現場』(2002年、五月書房)共著:中坊公平
『創業は創職である。』(2002年、東洋経済新報社)共著:南部靖之
『三元豚に賭けた男 新田嘉一 平田牧場の43年』(2010年、七つ森書館) 共著:佐高信
翻訳
フランク・S.マツラ『フロンティアの残影 日本人松浦の撮った西部』(1983年、平凡社)
脚注^ ⇒大宅壮一ノンフィクション賞・歴代受賞者大宅壮一ノンフィクション賞歴代受賞者サイト 2012年7月16日閲覧