石井 英子(いしい ひでこ、1910年12月15日 - 1998年6月7日)は、講談の定席として知られた東京・上野の寄席「本牧亭」の経営者[1][2][3]。 寄席「鈴本亭」(鈴本演芸場)の席亭であった鈴木孝一郎
経歴
曲芸師であった春本助次郎(2代目)と結婚し[1]、娘2人をもうけるが、5年で死別する[3]。
父・鈴木孝一郎は、戦後1948年に再開した本牧亭の経営を英子に委ね、席亭とした。1950年以降、本牧亭は40年にわたって講談の定席として維持されたが、1990年に閉場した[5][6]。
1992年には、池之端の料理屋の2階に場所を移し、「池之端本牧亭」として[7]、定員30人の小規模な形で本牧亭を再開したが[8]、以降の経営は娘夫婦に委ね、長女の清水孝子を席亭とし、その夫清水基嘉を本牧亭社長として、自らは会長となって「隠居」を自称していた[9]。
石井の死後、「池之端本牧亭」は2002年2月に閉場し、同年夏には上野1丁目に移転して、料理屋との兼業という形で本牧亭が再開されたが[7]、こちらも2011年9月に閉場となった[10]。
受賞
1989年 エイボン女性功績賞[2]
1990年 松尾芸能賞功労賞[2]
著書
本牧亭の灯は消えず、駸々堂出版、1991年、のちに中公文庫、2021年
大衆文化の中で
1963年に直木賞を受賞した安藤鶴夫の小説『巷談本牧亭
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