短機関銃
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出典検索?: "短機関銃" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年7月)

短機関銃(たんきかんじゅう)は、拳銃弾を使用し、二脚架・三脚架が要らずに個人が抱えて射撃できる小型の機関銃のことである[1]。サブマシンガン、機関拳銃、機関短銃とも呼ばれる[2][3]

英語の「サブマシンガン」(Submachine gun, SMG)は、第一次世界大戦後の1919年、トンプソン・サブマシンガンの発表時に小型機関銃という意味合いで開発元のオート・オードナンス(英語版)社によって造語されたものである[4]。この言葉がヨーロッパに広まるのは第二次世界大戦後で[5]イギリスでは同種の火器を指してマシンカービン(Machine carbine)という語が使われていた[6]

ドイツ語では、MP18の発表時に造語された「マシーネンピストーレ」(Maschinenpistole, MP)という語が用いられる。その逐語英訳であるマシンピストル(Machine Pistol)は、サブマシンガンと同様に短機関銃全般を指す語として使われることもあるが[7]、特にフルオート射撃(引き金を引いている間は弾丸が連続で出る。離さないと止まらない)が可能な拳銃程度のサイズの自動火器を指すこともある(マシンピストルの項目を参照)。

メーカーや組織によっては、小銃弾(初速が拳銃弾に比べ高速で全長も長い)を使用する小型のアサルトライフルにも短機関銃を意味する名称・分類を与えることがある。

また似た語に軽機関銃があるが、軽機関銃とは上記・小銃用弾丸を用いる歩兵支援用の火器であるので、短機関銃を軽機関銃と表記するのは間違いである。
概要

短機関銃は、近接戦闘に特化した銃である。

短機関銃の登場は第一次世界大戦に遡る。当時は塹壕戦が戦いの中心であり、浸透戦術によって塹壕に侵入しようとするドイツ突撃隊が新兵器の短機関銃を優先的に装備した。塹壕内の狭い空間での戦いは近接戦闘の連続であり短機関銃が適していた。従来の着剣小銃は長い銃身により射程で短機関銃に優越していたが、塹壕内では取り回しづらく、白兵戦や射撃を行うのが難しかった。一方、短機関銃は携帯性に優れ、狭い空間での取り回しが容易だった、塹壕内の白兵戦にも適していた。また、連射による制圧も行なえた[1]

その後、連発能力が低いボルトアクション小銃を補完する存在として、各国軍や警察に採用された。

第二次世界大戦が始まると、連射によって弾幕を張ることができる短機関銃は狙撃が必要な小銃に比べて新兵の訓練期間が少なくて済むこと、構造が単純で安価であることなどの理由から大量生産され使用された。第二次世界大戦後は東西陣営でその運用思想が異なる。東側陣営では、歩兵用小火器の全自動射撃能力を重視し、400m前後までの中距離射撃にも対応できる(AK-47)突撃銃(アサルトライフル)を開発、採用したため、短機関銃は小型・携帯性を生かした護身用途が中心となった。西側陣営では、高威力の反面で全自動射撃には不向きな7.62×51mm NATO弾がアメリカの主導で採用されたため、短機関銃は全自動射撃を補うための歩兵用火器として、5.56×45mm NATO弾を使用する突撃銃が登場するまでは、軍の第一線でも使用され続けた。

従来の短機関銃は射程が短いため危害範囲を限定できる反面、ライフルやアサルトライフルに比べると命中精度は悪いため、市街地での使用は誤射の危険が大きかった。しかし、1960年代にH&K MP5などの高精度の短機関銃が開発されると、特殊部隊や警察においても近距離戦闘用等に採用するようになった[1]

犯罪者が利用する短機関銃もまた大変な脅威になり、22LR弾のような小口径弾丸であっても一ヶ所に多数被弾するとボディアーマーを貫通することがあるため、多くの国では銃規制の対象である。銃規制の緩やかなアメリカにおいても短機関銃の民間用モデルは、銃床が無く手でしか保持できない拳銃の形状か、銃身を延長して隠し持つことが難しいカービン銃の形状(最低銃身長50センチ)に改変しないと一般販売を許可されない。またフルオート射撃機能を排して、セミオート射撃専用の状態とする規制もある。
定義

ブリタニカ・オンラインでは、短機関銃(Submachine gun)という語を次のように説明している[6]。.mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}短機関銃とは、比較的低エネルギーの拳銃弾を用い、腰または肩から射撃される軽量かつ自動式の小火器である。
Submachine gun, lightweight automatic small-arms weapon chambered for relatively low-energy pistol cartridges and fired from the hip or shoulder.

ドイツ語電子辞典(ドイツ語版)では、短機関銃(Maschinenpistole)という語を、「近接戦闘に用いる自動式のフルオート火器」(automatische Schnellfeuerwaffe fur den Nahkampf)と説明している[8]

ドイツ語のMaschinenpistoleやロシア語のПистолет-пулемёт、チェコ語のKulometna pistole、フランスのPistolet-mitrailleur、イタリア語のPistola mitragliatrice、ポーランド語のPistolet maszynowy、スペイン語のPistola-metralhadora、スウェーデン語のKulsprutepistolなど、英語の「マシンピストル」(Machine Pistol)と同様の表現は、短機関銃を指す言葉としてヨーロッパで広く使われてきた[9]。英語のマシンピストルとサブマシンガンはしばしば同義語として扱われるが、一方でこれらを区別するべきとする立場もある。例えば、アメリカ陸軍JFK特殊戦センターが1967年に作成した資料『U. S. Army Special Forces Foreign Weapons Handbook』(陸軍特殊部隊外国製火器の手引)では、「大まかに言えば、サブマシンガンとは、肩撃ち式、空冷式、弾倉式、拳銃弾使用、フルオート射撃可能なもの」(In broad general terms a submachinegun may be described as a shoulder fired arm, air cooled, magazine-fed, chambered for pistol ammunition and capable of full-automatic fire.)であると説明し、同じく拳銃弾を使うものであっても、従来型の半自動拳銃の火力を高めるという発想でフルオート射撃機能と着脱可能な銃床などを追加した銃器、すなわちマシンピストルと混同するべきではないとした[10]。ただし、例えばグロック17ピストルから派生したグロック18Cはマシンピストルであり、MP5はサブマシンガンであるとする場合、一見するとこの2つの違いは明らかに思えるが、そこに明確な境界線を見つけるのは容易ではない。短銃身を備えるAPC9K(英語版)のようなサブマシンガンの存在を考慮すれば、銃身長は決定的な要素ではない。また、銃床の有無も同様である[11]

イギリス戦争省が1942年に作成した資料『Regulations for the Equipment of the Army, Part 1 - General Regulations』(陸軍装備規則1巻、一般規則)では、イギリスで使われたマシンカービンという言葉を「マシンカービンは、拳銃弾を使う自動火器である。特定の目的のための個人用装備として、小銃、自動小銃、拳銃の代わりに使用できる」(A Machine Carbine is an automatic fire weapon which fires pistol ammunition. It may be used to replace the rifle, the self loading rifle or the pistol, as the personal weapon for certain purposes.)と説明した[12]。第二次世界大戦後の命名規則においてはイギリス軍でもサブマシンガンという言葉が使われるようになったが、以前にマシンカービンとされたステンガンなどの分類は変更されなかった。1953年に初めて採用されたスターリング銃の最初期モデルは、古い命名規則に基づいてパチェット・マシンカービンと呼ばれていたが、以後のモデルはスターリング・サブマシンガンと称された[9]

『防衛省規格 火器用語(小火器)』の中では、短機関銃、機関短銃、機関けん(拳)銃、マシンピストルを区別なくSubmachine gunあるいはMachine pistolに相当する語として、「けん(拳)銃弾を連続射撃する銃。半自動及び全自動の切り換えが可能なものが多い。」と定義している[7]
歴史
第一次世界大戦ビラール・ペロサM1915ベルグマンMP18ベレッタM1918


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