知りすぎていた男
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知りすぎていた男
The Man Who Knew Too Much
劇場用ポスター
監督アルフレッド・ヒッチコック
脚本ジョン・マイケル・ヘイズ(英語版)
アンガス・マクファイル(英語版)[注 1]
原案チャールズ・ベネット(英語版)
D・B・ウィンダム・ルイス(英語版)
出演者ジェームズ・ステュアート
ドリス・デイ
音楽バーナード・ハーマン
主題歌ドリス・デイ
ケ・セラ・セラ
撮影ロバート・バークス(英語版)
編集ジョージ・トマシーニ(英語版)
製作会社Filwite Productions
Spinel Entertainment
配給パラマウント映画
公開 1956年6月1日
1956年7月26日
上映時間120分
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
フランス語
アラビア語
製作費$2,500,000[2]
興行収入 $11,333,333[3]
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予告編

『知りすぎていた男』(しりすぎていたおとこ、The Man Who Knew Too Much)は、アルフレッド・ヒッチコック監督による1956年アメリカ合衆国サスペンス映画テクニカラービスタビジョン作品。ヒッチコック監督のイギリス時代の1934年の映画『暗殺者の家』(原題同じ)を自らリメイクした作品である。

主人公である米国人マッケナ医師役をジェームズ・ステュアート、同夫人役をドリス・デイが務めた。作中でドリス・デイが歌う『ケ・セラ・セラ』は第29回アカデミー賞歌曲賞を受賞した。
ストーリー

フランスモロッコに観光にきていたベン・マッケンナ(ジェームズ・ステュアート)とその妻で歌手のジョー(ドリス・デイ)、息子のハンクは、バスの中でベルナール(ダニエル・ジェラン)という貿易商と知りあい、モロッコ料理のレストランで夕食をともにしようと誘われる。ベンとジョーにあれこれ質問をしながら自分自身のことは語ろうとしないベルナールにジョーは不審の念を抱くが、ベンは気にしない。

急用ができたというベルナールと別れ、ふたりでレストランにむかったベンとジョーはイギリス人のドレイトン夫妻と知り合い、親しく話をする仲になる。翌日、ベンの家族三人とドレイトン夫妻は連れだって街の市場に向かい、観光を楽しむが、そこに何者かによって背中にナイフを突き立てられたベルナールが現れ、ベンにすがりつく。彼はベンの耳元で「ロンドンで要人暗殺の計画がある」と告げ、「アンブローズ・チャペル」という謎の言葉を残して死ぬ。

ベンとジョーはドレイトン氏の妻にハンクを預けて警察署に向かい、事情を聞かれるが、そこに何者かが電話をかけてきて「あなたの息子を誘拐した。ベルナールから聞いたことを誰かに話せば息子の命はない」とベンに告げる。二人は急いでホテルに戻るがドレイトン夫妻は既にチェックアウトしていて、ハンクの姿もない。

警察に頼る訳にもいかず、ベルナールの言葉を頼りにロンドンに飛んだベンとジョーは息子の捜索を開始し、アンブローズ・チャペルという教会でドレイトン夫妻を発見するが、あと一歩のところでハンクを取り戻すことができない。

実はこの暗殺計画は某国の駐英大使が訪英中の自国首相を殺害しようと立てたもので、ドレイトン夫妻はモロッコでそのための殺し屋を雇っていたのだった。ベルナールはこの計画を探っていたスパイで、暗殺を防ぐための伝言をベンに託したのである。

そのことを知ったベンとジョーは暗殺計画の現場であるロイヤル・アルバート・ホールへ向かう。コンサートのさなか、殺し屋の銃が首相に向けられるのを見たジョーが大きな叫び声を上げたため、狙いがわずかにそれた銃弾は首相の腕をかすめただけに終わり、ベンに追われた殺し屋は二階席から階下へ落ちて死ぬ。首相は夫妻に深く感謝し、改めてお礼をしたいので明日大使館に来てほしいと告げる。

大使館では首相暗殺に失敗したドレイトン夫妻が大使に叱責されていた。大使はドレイトン夫妻に対して、今は大使館の奥の部屋に捕らわれているハンクを殺すよう命じる。夫のエドワードは「承知しました」と答えるが、妻のルーシーはハンクに情が移っていた。

警察はハンクが大使館にいるという情報を得るが、治外法権のある大使館に踏み込むことはできない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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