着うたミニ
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出典検索?: "着うた" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2011年11月)

着うた(ちゃくうた、Ringtunes[1])は、音楽配信サービスの一つ。また、本項では便宜上、着うたの短縮版サービスにあたる着うたミニ(ちゃくうたミニ)についても記述する。
概要

自分の好きな楽曲を、30秒程度の長さにして、携帯電話着信音として設定できる。主に日本において高機能携帯電話(フィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」)用のサービスとして普及した。世界展開もなされていたがほとんど普及せず、またスマートフォン時代にはそもそも着信音にこだわる文化自体が消滅したため、ほぼ日本のガラケー時代の特徴的な文化となった。

「着うた」は、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント (SME) の登録商標(第4743044号ほか)であり[注 1]、元の楽曲の原盤権を保有するソニーやエイベックスなど大手レコード会社が共同で出資するレーベルモバイル社が「着うた」の送信可能化権を独占し、各「着うた」配信サイトに供給した。楽曲は3GPPAMCなど、各携帯電話事業者固有のフォーマットで符号化されており、「着うた」の自作は不可能ではないものの難解であった。

レーベルモバイル社の運営する「レコード会社直営♪」(レコチョク)が「着うた」配信サイトの最大手で、2006年から2009年にかけて開催された「レコチョク新人杯」はアーティストの登竜門として機能し、2010年に開催された「レコチョクオーディション」は参加者が1万人を超え、「着うた」のフォーマットを使ってソニーの新人発掘の場として機能した。2007年にはGReeeeNの『愛唄』が「レコチョク」サイトで(「着うたフル」「着ムービー」「呼出音」合わせて)400万ダウンロードを突破するなど、商業的な面でも音楽業界の新しい形態として注目を集めた。

しかし、スマートフォンの上陸に伴い事態は一転する。「着うた」は不正ダウンロードを防止するため、強力な著作権管理機構(DRM)が搭載されており、基本的に楽曲を購入した端末でしか楽曲を聞くことができなかった。さらに2011年当時のレコチョクに出資していたソニーは、携帯音楽端末市場や携帯電話市場においてApple社と競合していたため、ガラケーからスマホへの移行期に、「着うた」のエコシステムにおいて、当時の日本のスマホ市場シェア1位であったApple社のiPhoneを排除する方針を取った。にもかかわらずiPhoneが普及したため、スマホ時代に「着うた」のユーザーを引き継げず、DRMフリーの楽曲と利便性の高いクラウドサービスのiTunesを提供するApple社に日本の音楽配信市場を奪われる結果となった。

ただ、2022年現在でもスマートフォン向けに、「着うた」の商標を用いた音楽配信サービス自体は続けられている。
沿革
初期:「着メロ」から「着うた」へ

2001年にエイベックス ネットワークソニー・ミュージックエンタテインメントビクターエンタテインメントという大手レコード会社3社の出資によって設立されたレーベルモバイル社は、携帯電話向けに「着信メロディ」(着メロ)を提供する「着メロ事業者」の一つであったが、2002年より日本レコード協会会員14社の共同により、ボーカル入り楽曲を配信するサービスを「レコード会社直営♪サウンド(通称「レコ直♪」)」の名称で開始した[2]。サービスのカテゴリ名が(従来の「着メロ」に対して)「着うた」であったことから、これがそのままサービス名として定着した。

2002年12月3日よりKDDI/沖縄セルラー電話連合の各auブランドの携帯電話端末でサービス開始した。au端末にバンドルされたCHEMISTRYMy Gift to You」が世界初の着うたである。同時に、レーベルモバイル社からauに対して、着うた向けの世界初の商用音楽配信サービスの展開が開始された。

レーベルモバイル社はもとよりKDDI社以外にもサービスを提供するつもりであり、2003年12月にボーダフォン日本法人(現:ソフトバンク)が、2004年(平成16年)2月にはNTTドコモも同様のサービスを開始した。なお、auでは当初、他キャリアのサービスとの差別化を図るため「EZ「着うた」」の名称を使用していたが、2009年10月以降より他キャリア同様「「着うた」」に改称した。

2003年時点では着うたの市場はほとんどなく、2004年でも200億円と、当時1100億円を超えた着メロの市場と比べるとかなり小さかった。着うたの問題点として、1990年代から2000年代初頭にかけて携帯電話の着信音の主流だった「着メロ」は、「楽譜」に相当するMIDIファイルのみの配信であったため、楽曲の使用料が作曲者・音楽出版社にしか支払われなかったのに対し、「楽曲」そのものを配信する着うたではそれに加え、歌唱者・音源を保有するレコード会社芸能事務所などにも使用料が支払われたため、料金が前者と比べて割高(1曲平均100円 - 消費税別)になった。「着うた」を「着うたサイト」(着うた配信事業者)から購入せず、手持ちの音源を使って着うたを自作することもできたが、パソコンで複数のソフトを使ってデータ形式の変換や波形編集などの複雑な作業を行う必要があり、非常に面倒であった。そのため、インターネットを通じて無料で自作着うたをダウンロードできるサイトなどが有志によって開設された(多くは「自作」と言いながら単に当時の有名ヒット曲のリッピングであり、著作権に問題があった。2007年5月に初の逮捕者が出ている)。

また、データ量も着メロでは多くて50キロバイト程度だったが、着うたでは100キロバイトを超える場合がほとんどだった。さらに、2004年に登場した着うたのロングバージョンは400キロバイトを超えるうえ、通常の着うたよりもさらに割高だった。2003年にパケット通信の料金を「従量制」ではなく「月額固定制」とする「パケット料金定額制」が登場したことで、ダウンロード数は飛躍的に伸びたが、最大の通信速度が128kbpsとなる第2.5世代移動通信システム(2.5G)ではメガバイトどころかキロバイト以下のパケット(128バイト)単位のデータすら重く、ダウンロード時間の短縮が課題となった。携帯電話でインターネットの閲覧を可能にするiモードの普及などもあり、日本では2000年代中頃までに最大の通信速度が14.4Mbpsとなる第3世代移動通信システム(3G)の普及が急速に進んだ。
発展期:「着うたフル」の登場au W22SA(2004年)。史上初の「着うたフル」対応機種の一つとして、当時としては大容量の40MBの内蔵メモリを搭載

2003年6月、KDDI社のau端末にて「着ムービー」のサービスが開始された[3]。着信時、折りたたみ型端末の背面液晶にムービーを表示することができるようになった。ドコモも2004年2月発売のFOMA「900i」シリーズ以降で同種の機能である「着モーション」に対応した。

2003年9月、ドコモの端末にて「メロディコール」のサービスが開始された。これは、電話をかけてもらった相手に聴こえる呼出音を好きな音楽に変更できるサービスである。2005年2月よりauの端末でも同種のサービスである「待ちうた」を開始した。これらのサービスは総称して「呼出音」(RingBackTone、RBT)と呼ばれる。呼出音は、当初はレコード会社ではなく携帯電話事業者が主体となって提供しており、「有名声優が扮する有名アニメキャラクター」「犬の声」などユニークなものが多かったが[4]、2006年2月よりレーベルモバイル社が「レコード会社直営♪コール」をオープンし[5]、「着うた」を呼出音に使えるようになった。(これは、日本レコード協会の用語では「Ringback tunes」と呼ばれる)

2004年11月よりKDDI社が、CDMA 1X WIN端末向けに、従来の「着うた」のようなサビなど楽曲の一部ではなく、1曲まるごとの「着うたフルバージョン」の配信サービスを開始した。「着うたフルバージョン」では、新しい圧縮方式としてHE-AACを採用することにより、ダウンロード時間の短縮が図られた。また、2004年12月にはボーダフォン日本法人が、KDDI社と同種のサービスとして、Vodafone 3G(現:SoftBank 3G)端末向けに1分を超える「着うた/ロングバージョン」の配信サービスを開始した。KDDI社のサービスのカテゴリ名が「着うたフル」であったことから、これがそのままサービス名として定着した。NTTドコモでも2006年夏モデル(902iSシリーズ)以降で「着うたフル」に対応した。

着うたは著作権情報を持つので本体メモリから外部メモリへ移せず、本体メモリが足りなくなるという問題が、「着うたフル」の登場によって顕在化した。例えば、NTTドコモ向け端末で初めて着うたフルに対応したP902iS(2006年発売)では、内蔵メモリの空き容量が約23.1Mバイトであるため、「着うたフル」をせいぜい十数曲しか保存できなかった[6]


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