この項目では、光を受容する感覚器について説明しています。その他の用法については「目 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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「眼」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「眼 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
目(眼、め)は、光を受容する感覚器である。光の情報は眼で受容され、中枢神経系の働きによって視覚が生じる。
ヒトの眼は感覚器系に当たる眼球と附属器[1]、神経系に当たる視神経と動眼神経からなる[2]。眼球は光受容に関連する。角膜、瞳孔、水晶体などの構造は、光学的役割を果たす。網膜において光は神経信号に符号化される。視神経は、網膜からの神経情報を脳へと伝達する。付属器のうち眼瞼や涙器は眼球を保護する。外眼筋は眼球運動に寄与する。多くの動物が眼に相当する器官を持つ。動物の眼には、人間の眼と構造や機能が大きく異なるものがある。
以下では、まず前半でヒトの眼について、後半では動物全体の眼についてそれぞれ記述する。
ヒトの眼の構造ヒトの眼の構造詳細は「ヒトの眼」を参照
眼は眼窩に位置し、眼球、視神経、付属器からなる[1]。 眼球は外壁(眼球壁)と内容物からなる。外壁は3層構造をなし、最外層で血管が少ないため白く見える外膜(繊維膜)は前部1/6に当たる強く湾曲した屈折を担う角膜と[3]その外周にあり[3]5/6を覆う強膜からなる[1]。 中間層は眼球血管膜(俗称:ぶどう膜[3])と総称され、カメラの絞りに相当する膜状組織であり中央に瞳孔と呼ばれる開口部を持つ[3]虹彩[3]、中に筋肉を持ち水晶体を支えたりひっぱたりする毛様体[3]、メラニン色素を多く含み光の乱反射を防ぐ脈絡膜からなる[1]。 最内層は神経性網膜と色素上皮からなる網膜がある。網膜は、後半部に受けた光を神経の興奮状態に替えて視神経に伝える役割を持つ網膜視部と、前半部の光を感じない網膜盲部がある。
眼球