真珠港駅
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真珠港駅
駅跡(2016年5月)
しんじゅこう
Shinjukō

賢島 (0.3 km)
北東に賢島駅、その南に賢島港
所在地三重県志摩郡阿児町神明
(現・志摩市阿児町神明).mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度18分22.4秒 東経136度49分1.3秒 / 北緯34.306222度 東経136.817028度 / 34.306222; 136.817028座標: 北緯34度18分22.4秒 東経136度49分1.3秒 / 北緯34.306222度 東経136.817028度 / 34.306222; 136.817028
所属事業者近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線志摩線
キロ程24.8 km(鳥羽起点)
駅構造地上駅
開業年月日1929年昭和4年)7月23日
廃止年月日1969年(昭和44年)7月1日
備考貨物駅
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真珠港駅(しんじゅこうえき)は、かつて三重県志摩郡阿児町神明(現・志摩市阿児町神明)にあった近畿日本鉄道志摩線廃駅)である。当駅は賢島にある[1]英虞湾に面した貨物駅であり[2]、志摩線の終着駅であった[3]
歴史真珠港駅跡の地図1975年(昭和50年)の賢島の空中写真。真珠港駅跡が留置線になっている様子がわかる。(国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成)

1929年(昭和4年)7月、賢島駅から0.3 kmのところに開業する[4]。当時の運行事業者は志摩電気鉄道(志摩電鉄)であり、鳥羽参宮線貨車乗り入れできるよう、軌間は狭軌(1067 mm)で建設された[2]。志摩電鉄は真珠養殖資材の輸送により成長を遂げ[5]、賢島は真珠養殖資材基地となった[6]。真珠港駅は当初から貨物駅であり[7]、賢島駅ですべての乗客を降ろし、そのまま真珠養殖資材を載せた貨車を引いて真珠港駅へ向かう姿が廃止となるまで見られた[8]

戦後、三重県の真珠産業は活況を呈し、長年真珠収量日本一の座を保った[5]。しかし密殖による病気の発生、水質汚染、世界的な真珠価格の暴落を背景に[5]志摩地方の真珠養殖業は1965年(昭和40年)頃から斜陽化していく[6]。これにより真珠養殖資材基地としての賢島の役割は失われ[6]、志摩電鉄を引き継いだ三重交通は貨物輸送の不振で鉄道部門の経営が悪化し、他の路線と共に近畿日本鉄道へ志摩線を譲渡した[5]

志摩線を譲り受けた近畿日本鉄道は志摩地方の観光地としての潜在力を認知しており[5]1964年(昭和39年)6月、社内に「伊勢志摩開発委員会」を設置し「伊勢志摩総合開発計画」を策定した[9]。同計画では鳥羽地区と志摩地区での開発を企画し、特に志摩を重視した[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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