真珠採り
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『真珠採り』の第1幕のデザイン.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽

『真珠採り』(しんじゅとり、原題 : Les Pecheurs de perles)は、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーが作曲した3幕からなるオペラである。

テノールアリア「耳に残るは君の歌声」[1](通称「ナディールのロマンス」)や、テノールとバリトンの二重唱「神殿の奥深く」などが有名である。
作曲の経緯
作曲に至るまでメトロポリタン歌劇場の1916年の上演、ナディールを演じるカルーソー

ローマ留学から帰国したビゼーは、ローマ大賞受賞者の義務として1861年にオペラ『太守の一弦琴』(La Guzla de l'emir )[2]を作曲する。翌1862年オペラ=コミック座で稽古が行われたが、直前になって中止された。このオペラは現在に至っても上演されていない。

ちょうどその頃、アレクサンドル・ヴァレフスキ伯爵(ナポレオン1世の庶子)がリリック座の支配人カルヴァロに10万フランを差し出し、ローマ大賞受賞者で、まだオペラを作曲していない新人の手による3幕物のオペラの上演を要望していた。カルヴァロは、かねてからその楽才を認めていた(かつこの要望に当てはまっていた)ビゼーを登用することを決め、ビゼーに『真珠採り』の台本を渡すと同時に作曲を依頼した。ビゼーは台本を読んでその内容を気に入ったため、1862年に作曲に着手する。しかし生活苦のため内職(主にピアノ用の編曲)をしていたので、完成は1863年の春までかかった。
初演とその後

初演は1863年9月30日(29日とも)にパリリリック座で行われ、聴衆から熱狂的な歓迎を受けて、成功を収めた。その一方で、批評家たちからは酷評されたが、その中で唯一高く評価したのがベルリオーズであった。

本来、9月15日に初演が行われる予定であったが、レイラ役のソプラノ歌手が病気で出演できなかったため、2週間引き延ばして上演されている。

タイトルは当初『レイラ』で、メキシコを舞台として設定されていたが、のちにセイロンに変更している。

1886年以降、ビゼーの自筆譜は行方不明となってしまった。このため、初演時の指揮者のスコアなどを元にしてオリジナルを復元する試みが続けられている。
リブレット

リブレット(台本)は、ウジェーヌ・コルモン(E.P.ピェストロの筆名)とミシェル・カレによる(フランス語)。
楽器編成

管楽器:
フルート2(ピッコロ持ち替え)、オーボエ2(コーラングレ持ち替え)、クラリネット2、ファゴット2

金管楽器:ホルン4、トランペット2、トロンボーン3

打楽器:ティンパニタンブリン2、打楽器複数

その他:弦五部ハープ

舞台裏:クラリネット2、フルート、ハープ、タンブリン、またはタムタム

登場人物ズルガを演じたモーリス・ルノー

人物名声域役初演時のキャスト
1863年9月30日
指揮:アドルフ・デロッフル(英語版)
ナディールテノール漁夫フランソワ・モリーニ
レイラソプラノ尼僧レオンティーヌ・ドゥ・マエサン(英語版)
ズルガバリトンナディールの旧友、


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