真実の口(しんじつのくち、イタリア語: Bocca della Verita(ボッカ・デラ・ベリタ))は、ローマにある石の彫刻である。
ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会(Santa Maria in Cosmedin)の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られている。元々はフォロ・ボアリオ地区の寺院内にあった集水器の覆いであったと考えられている[1]。刻まれている顔は海神オーケアノスのものとされる[1]。
手を口に入れると、偽りの心がある者は、手を抜く時にその手首を切り落とされる、手を噛み切られる、あるいは手が抜けなくなるという伝説がある。目次 映画『ローマの休日』では、グレゴリー・ペック扮する新聞記者のジョーがオードリー・ヘプバーン演じるアン王女を驚かそうとして、伝説に基づき悪ふざけで「真実の口」に手を入れて、抜けないという演技をした。このときうぶな王女はそれを真に受け、恐怖のあまり叫び声を上げ、あげくに泣き出してしまった。 この『真実の口』をモチーフにした業務用占い機がイタリアで製造された(日本語版もある。音声合成も内蔵されているが、台詞はイタリア語のまま)。口の中にスキャナーがあり、手を挿し入れる事で手相を占い、その結果はプリントアウトされるという仕組みである。 複製品がローマの三越店内にあり、日本からの観光客を中心に写真撮影をしている風景がたびたび見られる。日本国内でも多数のレプリカが存在している。神奈川県小田原市の小田原駅前東通り商店街や、大阪市都島区の新京橋商店街
1 影響
2 地獄の口
3 脚注
4 関連項目
5 外部リンク
影響
大阪大学医学部附属病院では玄関に設置した消毒装置の利用者が少なかったため、人目を引くように外見を真実の口にした装置を期間限定で設置している[5][6][7][8][9][10]。
地獄の口 地獄の口
類似したものとして、ヴィテルボ郊外の怪物公園(Parco dei Mostri)には、地獄の口という人が入れる大きさのものがある。 [脚注の使い方]
脚注
^ a b Massimo Portolani (2017年2月). “ ⇒Bocca della Verita: facts, history and legends”. 2018年4月7日閲覧。
^ ⇒大阪散歩・真実の口・新京橋商店街 - おおさか村
^ 大阪京橋 真実の口
^ ⇒大阪にいくつあるのか?“真実の口”(吹田市・江坂 東急イン) - Make:Biotechnology on your time
^ “「ついやってみたくなる」手の“消毒装置”が登場”. 日本放送協会 (2018年10月30日). 2018年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月10日閲覧。
^ “「真実の口」?手を突っ込むと…消毒液ブシャー”. 読売新聞社 (2018年11月5日). 2018年11月10日閲覧。
^ “手を入れたくなる「真実の口」でインフルエンザ予防!?誘導する“仕掛け”は病院だけじゃない”. フジニュースネットワーク (2018年11月6日). 2018年11月10日閲覧。
^ “「真実の口」に手を入れると…消毒 インフル予防 阪大病院”. 産経新聞社 (2018年10月30日). 2018年11月10日閲覧。