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真マジンガー 衝撃! Z編
ジャンルロボットアニメ
アニメ
原作永井豪
監督今川泰宏
シリーズ構成今川泰宏
脚本今川泰宏
キャラクターデザイン竹内進二
メカニックデザイン野中剛(プレックス)
(マジンガー&機械獣デザイン)
本橋秀之、中原れい
音楽宮川彬良
アニメーション制作BEE・MEDIA、Code
製作くろがね屋
放送局放送局を参照
放送期間2009年4月4日 - 9月26日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ・漫画
ポータルアニメ・漫画
『真マジンガー 衝撃! Z編』(しんマジンガー しょうげき! ゼットへん)は、永井豪著の漫画版『マジンガーZ』を原作とするテレビアニメ。
2009年4月4日より9月26日まで毎週土曜 23:20 - 23:45にテレビ東京系で放送された。全26話。翌4月5日より毎週日曜 0:00更新で、あにてれ、バンダイチャンネルで最新話を1週間無料配信、無料配信終了後の話もバンダイチャンネル提携サイトで有料配信された。 永井豪による漫画版『マジンガーZ』(以下、漫画版『Z』)を原作とした上で、アニメ版『マジンガーZ』および『グレートマジンガー』や、『マジン・サーガ』『Zマジンガー』などの関連作品からも設定の一部を転用し、『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』や『機動武闘伝Gガンダム』など、巨大ロボットが肉弾戦を繰り広げるタイプのロボットアニメを多数手がけた今川泰宏が独自のアレンジを施し、「真のマジンガーを産み出す」というコンセプトで製作された。 そのため、漫画版『Z』のストーリーを原典としつつも多くの点で原作と異なる設定や展開を含むと同時に、永井の作品である『魔王ダンテ』『デビルマン』『キューティーハニー』のオマージュが鏤められており、最終話の内容を第1話で先に見せるという大胆な編成になっている。 引き続く第2話の冒頭ではマジンガーZが暗黒大将軍に敗北するという展開で終わるが、最終回は第1話で描かれたクライマックスシーンを別視点で描いた話となっており、第2話の冒頭シーンの後に事態がどうなったのかは全くわからないまま物語は幕を閉じる。 主要キャラクターの原作における設定は、マジンガーZ#登場キャラクターを参照。本項では、当作独自の設定を中心に記述する。また、一部永井の他作品に登場したキャラクターを基にする者については個々の項で述べる。
概要
登場キャラクター
マジンガー軍団
兜甲児(かぶと こうじ)
声 - 赤羽根健治本作の主人公。マジンガーZのパイロットで、オートバイレーサーを夢見る高校生。祖父の十蔵、弟のシロー(共に後述)と共に熱海に住む。幼少時に両親を亡くしたためにお爺ちゃんっ子であり、祖父の悪口、特に十蔵の怖い顔について言われると激昂する。兜家の家事を担当しており、特に料理に関しては朝食に高級レストランばりの料理を出すなどプロのシェフ顔負けの腕前を持つ。十蔵の死後、仇であるあしゅら男爵を倒すためにつばさから敵の本拠地を聞き出す条件として「くろがね屋」にシローと共に逗留し「くろがね五人衆」に鍛えられていた。マジンガー軍団の面々とは当初衝突ばかりしていたが、後に熱い友情で結ばれた仲間となる。ローレライの件を期に、「くろがね屋」の女将・錦織つばさが母親であることや父・剣造を殺した張本人であることを知ってしまう。そのため、弟・シローと共に「くろがね屋」を飛び出して光子力研究所に身を置くことになるが、つばさの過去の記憶を見たことで真相を知り、徐々に彼女を母親と認めつつある。また、第22話での菊ノ助の台詞から、人間の目にも留まらぬ速度で移動できるようになり、菊ノ助の肩を掴むことが朝飯前のようにできる超人的な身体能力を身に付けつつある。女性関係のことでは未だウブなため、小学生レベルの交際に明け暮れており、さやかとは「友人以上、恋人未満」の関係。今作ではこれまでのシリーズとは異なり、さやかに「さん」を付けず、呼び捨てにしているが16話の停電シーンにて「さん」付けの描写がある。第1話の冒頭では、第16話のあしゅら男爵と同様に漫画『デビルマン』の不動明のオマージュとして視聴者を「新しいマジンガーZの世界」へと誘う案内人として登場。作中でもたびたびナレーションにツッコミを入れるなどのメタ発言が目立った。
弓さやか(ゆみ さやか)
声 - 本多陽子アフロダイAのパイロット。今作では漫画版の大人しい性格であり、復讐心に燃える甲児とマジンガー軍団メンバーとの衝突に心を痛めたこともあった。アフロダイAを破壊されて以降はビューナスAを操縦するようになるが、ビューナスA完成前にマジンガーがケドラに強奪された際にはホバーパイルダーを操縦して甲児を補佐したこともある(第13話から第15話を除く、第16話から第21話)。原作漫画版同様に人質としてサルードに拉致された際に、パイロットスーツを剥ぎ取られて全裸にされて診察台らしきところに横たえられる、ビューナスA開発時のセクハラ展開、甲児と温泉の混浴といった裸を見られちゃうお色気シーンなどはしっかりと盛り込まれている。恋愛関係では甲児と同じく極めて幼いレベル。本作ではつばさやくろがね屋が大きくクローズアップされているせいか、さやかがヒロインという設定も希薄、出番が少ないことを豪に嘆かれた[1]。
ローリィ、ロール
声 - 門田幸子、牧口真幸双子の姉妹、ミリオンαのパイロットを務める。今作では姉妹揃ってさやかの友人ということになっている。当初は甲児と反発していたが、後に和解する。
東しゅん(あずま しゅん)
声 - 一馬芳和バイオンβのパイロット。当初は甲児と反発していたが、後に和解する。
大出政雄(おおいで まさお)
声 - 澤田将考ダイオンγのパイロット。当初は甲児と反発していたが、後に和解する。
兜家の人々
兜十蔵(かぶと じゅうぞう)
声 - 鈴木泰明世界最高峰の科学者にしてマジンガーZを独力で作り出した、本作のキーパーソン。風貌は漫画版『Z』に準じて片目が潰れている。性格はファンキーかつお茶目な人物として描かれており、甲児とシローの自慢の「おじいちゃん」でもある。マジンガーZを甲児に託した後、あしゅら軍団による負傷が元で死亡するが、死後も様々な人物の回想シーンに登場し、死亡直後には自分の死を自覚せず甲児に話しかけたりしていた。かつてゼウスの腕をミケーネ遺跡に見出し、それが富士の樹海にしか存在しないといわれる光子力エネルギーの源「ジャパニウム鉱石」の結晶であることを見抜く。Dr.ヘルは旗下の五大軍団のひとつを与える代わりにその腕を求めるが、十蔵はその申し出を断り、その際に片目を奪われる。両親は開発中の事故で死んだと孫2人に語っていた。第25話で、光子力研究所の地下に「科学要塞研究所」を建造していたことが判明する。
オジイちゃん
いざという時のため、甲児をサポートするように十蔵が残した「ウルトラゴージャスコンピューター」。十蔵自身の人格がコピーされており、ゴッドスクランダー起動と同時に覚醒するようにプログラムされていた。またその際、パイルダー操縦席のメインコンソール直上に臀部から電気機器コンセントとケーブル風の尾っぽのようなものが生えたフィギュアサイズの十蔵が、立体映像として現われる。十蔵のデータを丸写ししてあるためスケベ心も発揮して、つばさを呆れさせた。地獄王ゴードンのサイクロンファイヤーを跳ね返し、甲児とマジンガーZを守った。
兜シロー(かぶと シロー)
声 - 藤村歩甲児の弟であり、ヤンチャ盛りの元気な少年。「くろがね屋」では暗黒寺と共に行動することが多い。おマセな一面を持っており、ガミアQたちの入浴を暗黒寺と共に覗いたりすることもある。ローレライ編では実質の主役級の扱いを受け、ドナウα1が勝てば兄・甲児と祖父の形見であるマジンガーZを失い、マジンガーが勝てばドナウα1の頭脳であるローレライを失うという板挟みで苦しみ、必死に戦いをやめて欲しいと懇願するもシュトロハイムの願いを叶えようとするローレライに拒まれ彼女を失う。原作『マジンガーZ』のローレライ編のラストに踏襲し、ローレライの死に際して「なんで、お前は負けねぇんだよ」と恨み言を交え泣き崩れていた。そこで、つばさが母であり剣蔵を殺したと聞かされたことで「くろがね屋」を離れるもピグマンの術で床に臥せったつばさを守るよう甲児に頼まれた際に「おっかさん」と呼び、それから自分なりにけじめを付け、以後つばさを母親として受け入れる。
兜剣造(かぶと けんぞう)
声 - 高瀬右光甲児とシローの父親。本作の開始時点では既に死亡(したことになっている)。