『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』(しんゲッターロボたいネオゲッターロボ)は、2000年に発売されたOVA。全4話、DVD、ビデオ共に全4巻。2007年8月24日に2枚組のリマスターDVD-BOXが発売された。目次 『真ゲッターロボ 世界最後の日』に続く、ゲッターロボシリーズのOVA作品第2弾。巴武蔵の犠牲によって壊滅したかと思われていた恐竜帝国が復活。再度地上侵略をもくろむ恐竜帝国と一文字號、橘翔、大道剴からなる新生ゲッターチームとの戦いを描く。 元々はOVA『マジンカイザー』が発売されるまでの穴埋めとして、全2話程度で『真ゲッターロボ 世界最後の日』の続編を企画していたのだが、『マジンカイザー』の製作がさらに遅くなりそうだったため、大幅に予定を変更。『ゲッターロボ』から『ゲッターロボG』に行かず、そのまま『ゲッターロボ號』へと繋ぐような、原作漫画のエピソードを取り入れたオリジナルストーリーとなった[1]。 版権の都合上『ゲッターロボ號』が出せないため[1]、ゲッターロボ號をベースにゲッターロボGの意匠を取り入れた、ネオゲッターロボが新たにデザインされた[2]。TVアニメ版に登場したテキサスマックも原作者石川賢により[2]リニューアルされて登場するほか、ロボットアニメのクロスオーバー作品「スーパーロボット大戦シリーズ」で描かれた「英語訛りの妙な日本語を話すジャック・キング」というキャラクターが逆輸入されている[1]。 なお、流竜馬と神隼人は前作『真ゲッターロボ 世界最後の日』と同じ声優で続投しているが、早乙女博士はTVアニメ版と同じく富田耕生が演じている。帝王ゴール役の内海賢二はTVアニメ版と異なるキャスティングであるものの、「スーパーロボット大戦シリーズ」ではTVアニメ版の帝王ゴールを内海が演じている。敷島役の八奈見乗児は『ゲッターロボG』にて車弁慶とブライ大帝を演じていた(なお、弁慶は最終話のエンディングでワンカットのみ登場している)。 横浜や丸の内など舞台となる場所はロケーション・ハンティングによって緻密に描かれている。川越淳によると国会議事堂をロケハン中に警察に職務質問されたので警視庁も劇中で破壊することにしたという[1]。 5年前の恐竜帝国の侵攻は、ゲッターロボの活躍、そして巴武蔵の犠牲によって終結。大打撃を受けた恐竜帝国はマグマ層へと追いやられた。しかし、ゲッターロボの自爆でニューヨークの街を消滅させる程の破壊力に恐れをなした国際社会からの圧力により、早乙女研究所のゲッター線関連の研究、ひいては早乙女研究所自体が活動凍結を余儀なくされる。 だが、その一方でゲッターロボのパイロットであった神隼人らは恐竜帝国の復活を予見し、防衛組織「ネーサー」に参加、ゲッター線を使わない新たなゲッターロボ「ネオゲッターロボ」を開発。恐竜帝国の再度の来襲に備えたものの、テスト機でさえパイロットに掛かる負荷が凄まじく乗せたテストパイロットが耐えられないという欠点を抱えており、3人目・ネオゲッター1のパイロットが決まらない。 果たして再び姿を現した恐竜帝国。そのメカザウルスが暴れる中、新たなネオゲッター1のパイロット候補として隼人が見出したのが、闇プロレスの覇者・一文字號であった。
1 概要
2 あらすじ
3 登場人物
3.1 恐竜帝国と戦う者たち
3.1.1 ネーサー
3.1.2 早乙女研究所
3.1.3 アメリカ軍
3.1.4 その他の人物
3.2 恐竜帝国
4 登場メカ
4.1 ゲッターロボ
4.2 アメリカ軍の兵器
4.3 恐竜帝国の兵器
4.3.1 メカザウルス
4.4 オーパーツ技術の兵器
5 スタッフ
6 主題歌
7 各話リスト
8 ダイナミックスーパーロボット総進撃!!
9 小説版
10 脚注
11 外部リンク
概要
あらすじ
登場人物
恐竜帝国と戦う者たち
ネーサー
一文字號(いちもんじ ごう)
声 - 櫻井孝宏本作の主人公。17歳。5年前の恐竜帝国の襲撃で家族を失い、天涯孤独の身となる。後に闇プロレスの覇者となり、ファイトマネーで生計を立てていた。性格は至って単純で、強い闘争心を持ち、熱くなりやすく、細かいことを嫌う。その気性を指して、剴とジャックからは「山猿(ジャックにはポケットモンキーとも)」呼ばわりされている。とはいえ、先輩である竜馬同様に友情に厚く、義侠心も強い。また、猪突猛進ながらも、引き際も心得ている。隼人にスカウトされ、ネオゲッターロボのパイロットとなり、最終決戦では神ゲッターロボを覚醒させた。ネオゲッター1、真ゲッター1を操縦。
橘翔(たちばな しょう)
声 - 浅川悠新ゲッターチームの紅一点で、居合い切りの達人。冷静沈着な性格で、短気で暴走しやすい號とは時に衝突することもある。かつてアメリカ軍に所属していたことがあり、ジャックやメリーとは作品開始以前の時点で既に知己。ネオゲッター2、真ゲッター2を操縦。
大道剴(だいどう がい)
声 - 桜井敏治ゲッターチーム3人目のパイロット。気さくで真面目な性格ゆえに、3人の中では調整役を任されることが多い。大食漢の肥満体であり、最終回エピローグではラーメンを何杯も平らげていた。ネオゲッター3、真ゲッター3を操縦。
神隼人(じん はやと)
声 - 内田直哉ゲッターチームの指揮官。かつてはゲッター2のパイロットだったが、恐竜帝国との戦いで負った傷によりゲッターの合体の衝撃に耐えられなくなっている。そのため、恐竜帝国復活に備えネオゲッターロボの建造とゲッターチームの編成を行った。ネオゲッター初戦でネオイーグルを操縦するもネオゲッター1への合体時の衝撃と戦闘で吐血、途中から一文字號に操縦を託す。最終戦ではネオイーグルを操縦、真ゲッターチームを補佐する。
敷島(しきしま)博士
声 - 八奈見乗児ネーサーの研究者。天才的な兵器開発能力を持つが、その風貌や行動原理はマッドサイエンティストを地で行く。竜馬ですら「あんな危ない奴を野放しにしてたのか!」などのツッコミを入れるほどの暴走をすることが多々ある。
早乙女研究所
早乙女(さおとめ)博士
声 - 富田耕生ゲッター線研究の第一人者。真ゲッターロボを開発していたが、日本政府によってゲッター線研究が凍結処分にされてしまい、博士も軟禁されてしまう。
アメリカ軍
ジャック・キング
声 - 西脇保アメリカ軍所属のテキサスマックのパイロット。カウボーイファッションをしている。「スーパーロボット大戦シリーズ」の英語なまりで話すキャラクターとなっており、號からは「インチキ外人」と評された。