相模湾
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相模湾

座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度12分 東経139度24分 / 北緯35.2度 東経139.4度 / 35.2; 139.4座標: 北緯35度12分 東経139度24分 / 北緯35.2度 東経139.4度 / 35.2; 139.4
上位水域相模灘
海洋太平洋
日本

主な沿岸自治体三浦市横須賀市葉山町逗子市鎌倉市藤沢市茅ヶ崎市平塚市大磯町二宮町小田原市真鶴町湯河原町
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相模灘
海洋太平洋
日本

主な沿岸自治体三浦熱海伊東下田など
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相模湾(さがみわん)は、神奈川県西部にある、太平洋に向けて開けたである。海岸部は三浦半島西岸から湘南地方を経て真鶴岬に至る。
地理.mw-parser-output .locmap .od{position:absolute}.mw-parser-output .locmap .id{position:absolute;line-height:0}.mw-parser-output .locmap .l0{font-size:0;position:absolute}.mw-parser-output .locmap .pv{line-height:110%;position:absolute;text-align:center}.mw-parser-output .locmap .pl{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:right}.mw-parser-output .locmap .pr{line-height:110%;position:absolute;top:-0.75em;text-align:left}.mw-parser-output .locmap .pv>div{display:inline;padding:1px}.mw-parser-output .locmap .pl>div{display:inline;padding:1px;float:right}.mw-parser-output .locmap .pr>div{display:inline;padding:1px;float:left}伊豆半島伊豆大島石廊崎真鶴岬剱崎城ヶ島三浦半島野島崎 狭義の相模湾と相模灘の範囲 相模湾・相模灘の海底地形図(海上保安庁J-EGG500データ)

伊豆半島石廊崎伊豆大島三浦半島剱崎に囲まれた相模灘(さがみなだ)にあり[1][2]、そのうち、真鶴岬から三浦半島の城ヶ島以北にかけての海域が相模湾である[1][3]。ただし、石廊崎、伊豆大島、房総半島野島崎に囲まれた海域を相模湾とすることもある[4]

房総半島野島埼 - 伊豆大島南東端 - 伊豆半島沖神子元島 - 御前崎の間に日本の領海基線が設定されている[5]。これより北側にある相模湾・相模灘は、国際海洋法上日本の内水内海)とみなされている。

東部は、三浦半島の丘陵が海に迫ったリアス式海岸である。岩石海岸および平磯地形で、小河川の河口付近に断続的に小規模な砂浜をみる。中部には、現相模川やその古流路等により形成された砂浜海岸が広がる。大磯町二宮町には海岸段丘浜がみられる。西部は、酒匂川等によって形成された砂浜海岸である。箱根山の山脚部にあたる部分は溶岩が直接海に至ったため、岩または玉石・砂礫から成る。湾内には、一級河川の相模川、および17の二級河川、14の準用河川が流入している。
主な海岸景観

城ヶ島の赤羽根崎の岩門・
海食崖・波食台

逗子市や葉山町、横須賀市佐島沿いの多島海

江の島海成段丘陸繋砂州、岩屋の海蝕洞

湘南地域の砂浜海岸

真鶴岬(真鶴半島とも)

海底地形

相模湾の中央には、水深1000mを超える相模トラフという大きな海底谷がある[6][7]トラフの斜面には、相模海丘、三浦海丘等の海丘群がある[6]。沿岸からは大磯海脚等が細長く張り出し、トラフから陸に向けて多数の小さな海底谷が延びる。

湾の北西、小田原市から西の部分では、海岸から急傾斜て深くなっており、沖合0.5 - 1kmで水深100mに達する。大磯の海脚部より東では、隆起海岸段丘地形となり、段丘は陸上まで続く。水深100m地点は沖合約2 - 3kmにある。この東、相模川の南側延長上には平塚海底谷が存在し、谷の肩部は沖合約2kmで水深100mに達する。これより長者ヶ崎沖合にある葉山海底谷までの間、水深100mの地点は沖合約7 - 8kmにあり、遠浅の地形を見る。三浦半島部分では、沖合約4 - 5kmで水深100mに達する。

相模トラフは、北アメリカプレートフィリピン海プレートがぶつかっている。湾内を震源とする2回の関東地震元禄関東地震大正関東地震関東大震災))の震源もここである。最深部の水深は約1,600mと、駿河湾駿河トラフ(最深部:約2,500m)と並んで、日本の沿岸で最も深いトラフの一つである(相模トラフ最深部は、相模湾からは外れた部分にある)。
気候と潮流

温暖で雨量の多い海洋性気候である。夏季は高温多湿な南西の風が吹き、冬季は空気が乾燥して晴天が続く。

潮流は上げ潮時に反時計回り、下げ潮時には時計回りに流れており、最強流速は相模湾の東側で1ノット(約0.51m/s)程度である。ただし、黒潮の影響が強まると、この限りではなく変化する。
生物相2020年に東伊豆町の北川の定置網に混獲され、翌日に放流されたセミクジラ。相模湾や相模灘では、近年にもセミクジラやコククジラの様な絶滅の危険性が高い種類の死亡事故が発生している[8][9]2018年6月に由比ヶ浜に漂着したシロナガスクジラ。アジア系の個体群は壊滅したと思わしく[10]、これは漂着が国内で事実確認された初の事例だった[11]。後述の通り、三浦半島東京湾は東日本では珍しく組織的な古式捕鯨やアシカ猟が行われていた[12][13]

相模湾は、多様な生物が見られることで研究者に知られている。理由は様々あるが、一つは水深が深いためで、沿岸から深海までの生物が生息している[7]。海岸・海底の地形が複雑で、これも生物の多様性につながっている[7]。急な勾配により、ふつうの沿岸では見ることができない深海の生物が浅い所に出てきやすい[7]。相模湾の沖は南から来た黒潮が西から東へと流れており、湾はこの影響下にあるが、その下には北からの親潮が潜り込んでおり、中・深層では北方に分布する種も見られる[14]


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