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このページのノートに、このページに関する議論があります。(2020年5月)
議論の要約:侵食盆地は堆積盆地ではないか?
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意見の要約:盆地に適している産業の加筆
奈良盆地(奈良県)甲府盆地(山梨県)台湾台北盆地(中華民国)アマゾン川流域に広がるアマゾン盆地(南アメリカ)
盆地(ぼんち、英語: basin)とは、周囲を山地や丘陵に囲まれた、周辺よりも低く平らな地形である[1]。 盆地の規模は大小様々だが、盆地の大部分は地盤の相対的沈下によって生じる[2]。周囲の土地が隆起し、静止していた部分が結果的に盆地となる場合もある。 盆地はその成因によって侵食盆地と構造盆地に分類され、構造盆地はさらに、撓曲盆地と断層盆地に分類される[3]。火山活動によりできるカルデラも盆地の一種である[3]。 特に石灰岩地域に発達するものは溶食盆地(ポリエ)とよばれ、カルスト地形の一種である。 また、盆地または盆地内の状態によって、次の4つに分類される[2]。 盆地の気候的な特徴としては、大陸と海洋の比熱の差の影響で沿岸部よりも気温の日較差や年較差が大きいこと、海洋とは山によって隔離されているために空気が比較的乾燥しており降水量が少ないこと、そしてフェーン現象などが挙げられる。また、盆地内では風が弱く空気が同じ場所にとどまるため、大気汚染の原因となるような物質が放出されてもただちに拡散されず、実際にメキシコシティなどで問題となっている。盆地は防御の面に優れていることや、平坦な土地であることから、内陸都市が立地することもある。 日本の辞書や教科書に「盆地」が現れたのは大正時代に入ってのことであり、その定義は国内の盆地内にある平野や都市に視座を置いた人文地理的なものとなっていた[4]。戦後に文部省地理調査所によって定められた上記の定義も、それを継承したものとなっている。山に囲まれた低い平坦地という日本の風土を想定して定められた「盆地」は、地形学の学術用語であるBasin 一説に丹波国・但馬国は盆地を意味する「谷」に由来するといわれている。
概要
侵食盆地
地層や岩石の軟らかい所が選択的に侵食されて、周囲よりも低くなったもの[2]。盆状の海湾が隆起し、湾内だった部分の堆積層が流出するケースや、平坦面に新しい堆積物が層を作った後、その一部が盆地状に曲降し、侵食によって盆地床の中の堆積物が残るケースなど、その生成過程は様々である[2]。侵食盆地の底が平坦地になることは稀で、丘陵地になることのほうが多い[2]。
構造盆地
地殻変動によって形成される盆地の総称。盆地内は周囲の山地から供給される岩屑によって平坦となる傾向がある[2]。
撓曲(とうきょく)盆地
撓曲(断層上の地層がたわむ現象)の作用によってできたもの。世界的に珍しい種類の盆地。
断層盆地
断層を伴う地盤作用によってできたもの。両側が断層崖になっているものを地溝盆地、片側のみのものを断層角盆地という[2]。
曲降(きょくこう)盆地
中央部の地盤が湾曲し、下降することによってできたもの。自噴井ができやすい。平坦地が曲降した場合、円形の盆地になりやすいが、山地が曲降した場合は不規則な谷を形成しやすく、底部にかつての山頂が島のように残る場合も珍しくない[2]。
カルデラ盆地
火山活動の外輪山により生成されたもの。
湖沼盆地
湖沼を伴う盆地。岩屑の供給が地盤の変化に追いつかなかった場合に湖沼が生じる[2]。
海湾(内海)盆地
盆地の形成運動が海岸地域で起きて生じた地形。
埋積盆地
岩屑によって埋め立てられ、平坦になった状態の盆地。
開析盆地
埋積盆地が河川の下方侵食によって開析され、段丘状に変化した状態。
特徴
日本における盆地
日本の主な盆地
北海道地方
北見盆地(北海道オホーツク総合振興局)
名寄盆地(北海道上川総合振興局)
上川盆地(北海道上川総合振興局)
富良野盆地(北海道上川総合振興局)
東北地方
北上盆地(岩手県)
鷹巣盆地(秋田県)
大館盆地(秋田県)
横手盆地(秋田県)
仙北盆地
新庄盆地(山形県)
小国盆地(山形県)
尾花沢盆地(山形県)
山形盆地(山形県)
上山盆地(山形県)
長井盆地(山形県)
米沢盆地(山形県)
福島盆地(福島県)
会津盆地(福島県)
猪苗代盆地(福島県)
郡山盆地(福島県)