白銀の意思_アルジェヴォルン
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白銀の意思 アルジェヴォルン
ジャンル
ロボット
アニメ
原作AIOS
監督大槻敦史
シリーズ構成佐藤竜雄
脚本佐藤竜雄、森田繁
大槻敦史、菅正太郎
ヤスカワショウゴ大野木寛
キャラクターデザイン岡勇一
メカニックデザインキクチヒラメ(TKデザイン)
音楽中川幸太郎
アニメーション制作XEBEC
製作PROJECT ARGEVOLLEN
放送局放送局参照
放送期間2014年7月 - 12月
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『白銀の意思 アルジェヴォルン』(しろがね[注 1]のいし アルジェヴォルン)は、日本ロボットアニメ2014年7月より12月までTOKYO MXMBS毎日放送ほかにてテレビ放送された。
概要

2014年3月22日ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(ワーナーBHE)が制作するオリジナルストーリーのロボットアニメとして、AnimeJapan 2014のステージイベントで発表した[1]。ワーナーにとっては、同年4月放送開始の『selector infected WIXOSS』に続くオリジナルテレビアニメ第2弾タイトルとされている[2]。同日には公式サイトが開設され、メインスタッフやメインキャストのほか、PV第1弾も公開された。また、ワーナーBHE自ら手がけるアニメと連動したスマートフォンゲームの配信も予定されており、アニメとゲームが互いに世界観を補完する[3]

監督は『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』で監督・シリーズ構成や『れでぃ×ばと!』で監督を務めた大槻敦史、シリーズ構成は『モーレツ宇宙海賊』で監督・シリーズ構成や『輪廻のラグランジェ』で総監督を務めた佐藤竜雄キャラクターデザインは『To LOVEる -とらぶる-』シリーズや『そふてにっ』でキャラクターデザイン・総作画監督を務めた岡勇一、メカデザインは『とある飛空士への恋歌』のキクチヒラメ、アニメーション制作は『東京ESP』のXEBECがそれぞれ担当する[2]

キャッチコピーは、「導くは『白銀』、戦うは『意思』」。
ストーリー

過去の大戦で使用された戦略兵器(SMM)の暴走で起きた大規模な環境・地軸の変動により航空機の使用ができなくなった世界。その惨事から数世紀近くが経った現在も、戦争は行われていた。

A.O.(世界暦)2015年。各国の軍では既存の陸上兵器の他に「トレイルクリーガー」という人型機動兵器が主力であり、長い歴史と腐敗の進む「アランダス連合王国」の独立第八部隊に所属する、ススム・トキムネもその操縦士の1人であった。アランダスと隣国の「インゲルミア諸国統合体」間の戦争が続く中、長年に渡って敵国の侵攻を防いできたアランダスの城塞「グレート・ウォール」がついに突破される。

そのような最中で、独立第八部隊はインゲルミア軍に追われる民間のトレーラーを発見する。それを見捨てようとする部隊の方針に憤りを感じたトキムネは一人飛び出し、乗機を失うもトレーラーに乗っていたエンジニアの女性ジェイミー・ハザフォードを保護する。そして、トキムネはジェイミーの提案でトレーラーが運んでいた新型トレイルクリーガー「アルジェヴォルン」へと乗り込む。

ジェイミーと試作機のアルジェヴォルンを加えた独立第八部隊は撤退戦を乗り切り、全員無事に帰還する。だが、初期設定により、アルジェヴォルンはトキムネとジェイミーにしか操縦・起動が出来なくなってしまった。ジェイミーはなんとか部隊を離れようとするも、アルジェヴォルンを開発した民間企業「キベルネス・マニファクチャリングカンパニー」から担当を続けるよう半ば強制的に言われ、その後も独立第八部隊を行動を共にする。

死んだ姉の真相を探そうとするトキムネ。文句を溢しながらも部隊に同行するジェイミー。アルジェヴォルンへの考えを巡らす独立第八部隊の隊長、サモンジ・ウキョウ。腐敗したアランダスの上層部。アルジェヴォルンと交戦したことからその情報を掴もうとするインゲルミア軍。そして得体の知れない企業、キベルネス・マニファクチャリングカンパニー。各々の思惑が交差する戦場は新たな局面を迎えることとなる。
登場人物
主要人物
ススム・トキムネ
- 逢坂良太村中知(少年時)本作の主人公。独立第八部隊の新兵。20歳。階級上等兵。初陣の戦闘でインゲルミア軍に追われていた民間のトレーラーを助け、そこで居合わせたジェイミーの指示で新型トレイルクリーガーのアルジェヴォルンへと乗せられ、以後その専属操縦士となる。直情径行な面があり、命令違反を繰り返しがちで部隊の仲間と軋轢を生んでしまうこともあるが、人命を救いたいという想いは強い。8年前の事故で姉を亡くしており、その犯人と事故の真相を掴むため軍での出世を望んでいる。徐々に猪突猛進気味な性格は鳴りを潜め、ベルハルスでは「初めてまともに戦えた気がする」と話すなど次第に成長していく。アルジェヴォルンのことは「(出会いも含め)運命」だと考えている[4]。ウィシュペの町攻防戦後の祝賀会でサモンジから姉の死に関する話を振られ、激昂のあまり彼を殴りつけてしまい懲罰処分を受ける。その後、独房を訪れたサオリから8年前の事故の詳細を伝えられる。旧知であった後輩のナミエが部隊に配属されて以降は、小隊長として指揮する立場になり、隊内連携の重要性を自覚する。しかし、アルジェヴォルンに乗り続けるにつれて、体調や精神が徐々に不安定になる様子を見せ、パダー基地へ向かう途中の工業プラント廃墟におけるリヒトフォーヘンとの戦闘では、通信にも応答しない暴走状態に陥り、サモンジからアルジェヴォルンへの搭乗禁止を言い渡される[5]。搭乗禁止の間、パダー基地にてトレイルクリーガーの整備などを手伝うが、部隊の皆から支えられていることを実感し、基地へ迫る敵軍とシュトゥルームαへの対処のため、命令を破ってまでアルジェヴォルンに搭乗。彼を想うジェイミーに送り出される。そして激闘の末にシュトゥルームαを撃破する戦果を挙げて帰還するも、昏睡状態に陥ってしまう(3日後に意識を回復した)。復帰後は皆から快気祝いのパーティを催され、リスクは分かっているが、今後もアルジェヴォルンに乗り続けることを決意する。ザヤンツェクの戦場にて、カイエンの反乱に独断で応じたサモンジにアルジェヴォルンを奪われてしまい、真意も明かさず部下に相談もなく隊を離れ、自分のことばかりで他人を顧みない彼を止めるため、部隊の皆でアルジェヴォルンを取り戻すことをサオリへ頼み込む。そしてシルフィーやロレンツ、ナミエの連携によりアルジェヴォルンを取り押さえ、ジェイミーが再起動したシステムへ「俺を見ろ」と自分に振り向かることで見事奪還を果たす。だが、サモンジの所へ向かうも止めるには至らず、最後は機体を機能停止されてしまい、そのまま停戦となった(アルジェヴォルンはその際乗り捨てられている)。
ジェイミー・ハザフォード
声 - 大西沙織本作のヒロイン。民間企業「キベルネス・マニファクチャリングカンパニー」の技術者。20歳。アルジェヴォルンの担当。新人であるために技師としては素人同然で、不安思考に陥ることが多い。インゲルミア軍の襲撃で唯一生き残り、そのままアルジェヴォルンと共に独立第八部隊に同行する。元の部署に戻ることを望んでいたが、本社から来たスグロに自身がアルジェヴォルンの起動キーとなっており解除もできないという事実を教えられ、会社の意向としてその後も独立第八部隊と行動を共にすることになる。当初はトキムネと衝突したり、愚痴を溢したりすることが多かったが、部隊に長く同行していくにつれて、段々とトキムネや他の隊員たちと交流を深めていく。特にトキムネとの仲は、ベルハルスでの休暇で共に遊び回ったり[4]、ナミエの着任を「ライバル登場」と冷やかされたり[6]と隊内公認で進展していく。第11話にて昇進を果たした。サモンジを殴って懲罰を受けたトキムネに小言を言おうと彼の独房に向かった際、偶然サオリの話を聞いてしまうが、後にトキムネへそれを打ち明けている。工業プラント廃墟でのアルジェヴォルンの暴走から、アルジェヴォルンのシステムと自分の会社に疑問を抱くようになり、検索で「NRS」の問題を知る。それ以降はトキムネのことをこれまで以上に心配し、搭乗禁止令を破って出撃するトキムネに対して、「私は戦えないが、あんたの馬鹿を私も背負う」と告げて、無事帰ってくるよう彼を送り出した。トキムネが昏睡状態となった時はナミエと共に彼に付き添い、トキムネの復帰後に自分もこの部隊に来て変わったこと、今後アルジェヴォルンに乗ろうとしても、止めずに一生懸命サポートすることを伝える。また、アルジェヴォルンの整備が自分達で可能になった際、ユーリンクシステムを起動するが気を失ってしまう。この体験からトキムネの苦しみを理解し彼に謝罪するも、トキムネからは逆に慰められている。アルジェヴォルンの奪還作戦ではトキムネへ「二人であの子を取り戻そう」と話し、戦場で機体の奪還に成功。サモンジの妨害に苦しむトキムネを叱咤して意識を持ち直させた。停戦後にキベルネス社が倒産した後は、再就職先にキベルネスのライバル会社一覧を当ってみるとアカネ達へ語っている(彼女達からは独立第八部隊は人手不足のためいつでも歓迎と言われるが、ジェイミーにとってそれは「最後の手段」とのこと)。
アランダス連合王国


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