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を翻訳することにより充実させることができます。(2023年10月)翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。白ロシア人とも呼ばれる「ベラルーシ人」とは異なります。
白系ロシア人(はっけいロシアじん、ロシア語: Белоэмигрант、英語: White emigre)とは、ロシア革命後、これに反対して国外に亡命したロシア帝国国民のことである。 白系とは共産主義を象徴する赤に対して、帝政を表す白の意である(白色革命や白色テロのそれと同じ語源)。帝政の復活を望んで赤軍と各地で内戦を起こしていた軍人・軍閥も「白軍(白衛軍)」と呼称されていた。即ち白人や白ロシア(ベラルーシ)とは無関係である。 また、旧ロシア帝国からの亡命者を大雑把に総称して「ロシア人」と称しているため、内訳は必ずしもロシア民族やスラヴ人というわけではなく、ロシア領内に居住していた諸民族の出身者も多く含まれた。特に、ソビエト政府による弾圧のひどかったウクライナ人やポーランド人、ユダヤ教徒(アシュケナジム)の亡命者が多かった。 より中立的な呼称で、アメリカ合衆国、フランス、イギリス等の当事者たちの間で使われることが多く、1980年代末以降のロシアでも一般的に利用されている用語として、「第一波の移民(first-wave emigre、Эмигрант первой волны)」がある。 ロシア革命による帝政崩壊とその後のロシア内戦によって、多くの知識人や技術者、貴族、帝政派の軍人(白軍)、帝政支持の市民が国外へ逃れた。また、ボリシェヴィキとの権力闘争に敗れたメンシェヴィキやエスエルなどの他党派や、必ずしも反革命ではなかったにもかかわらず、ソビエト政権から迫害を受ける危険を感じた者も国外へ逃れた。1917年から1920年までの期間でロシア国外に亡命した者は90万人から200万人と推定される。 その経緯から、彼らはロシア国籍者としてソビエト政府から保護されず、後述のポーランド人のような例外を除き、現地政府の国籍取得が認められない場合は無国籍となった(出生地主義の国で生まれた白系ロシア人の子は無条件で現地政府の国籍が付与されている)。
概要
呼称
経緯