白石かずこ
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白石 かずこ(しらいし かずこ、1931年2月27日 - )は、日本の詩人翻訳家。本名、白石嘉壽子。

妹に白石奈緒美女優料理研究家)がいる。
来歴

カナダバンクーバーに生まれる。

伯父の小原克己は「満州公論」などの雑誌編集長をしており、井伏鱒二林芙美子らといった作家と深い交流があった。

7歳で帰国し、10代から詩を書き始め、北園克衛らの「VOU」に所属。早稲田大学第一文学部在学中の1951年、20歳で詩集『卵のふる街』を上梓。一時期、映画監督篠田正浩と結婚していた。1960年に『虎の遊戯』で復活し、1970年、『聖なる淫者の季節』でH氏賞、1978年、『一艘のカヌー、未来へ戻る』で無限賞、1982年、『砂族』で藤村記念歴程賞、1997年、『現れるものたちをして』で高見順賞読売文学賞(詩歌部門)、1998年、紫綬褒章、2003年、『浮遊する母、都市』で晩翠賞受賞。2009年『詩の風景、詩人の肖像』で二度目の読売文学賞(随筆・紀行部門)受賞。2010年、セルビアの「スメデレボの金の鍵賞」受賞。

当初はモダニズムシュールレアリスムの影響を受けていたが、1960年代以降、アメリカのビート詩人、ジャズの影響を受け、1970年代には、アイオワ大学ロッテルダム国際詩祭、ポーランド詩祭、ジェノヴァ国際詩祭など、30数カ国の詩人祭などで詩の朗読を行う。1980年代にはメキシコ国際詩祭、インド・バルシキ国際詩祭などに参加。

女性向けの恋愛エッセイや絵本、写真集、翻訳など多彩な仕事ぶりである。1970年代には先鋭な「フェミニスト」と思われていた。その後の「学者フェミニスト」の登場で影が薄くなったが、上野千鶴子が愛するニキ・ド・サンファルを日本に紹介したのは白石である。九条の会の賛同者である。

三島由紀夫森茉莉寺山修司らとも交流が深かった。『聖なる淫者の季節』の英訳者の一人で、同書の序文を書いた詩人ケネス・レクスロス(英語版)[1][2]は、白石を「日本のアレン・ギンズバーグ」と呼んだ。[3]
著書

『白石かずこ第一詩集 卵のふる街』(協立書店)1951

『虎の遊戯』(世代社) 1960

『もうそれ以上おそくやってきてはいけない』(
思潮社) 1963

『今晩は荒模様』(思潮社) 1965

『男性捕獲法』(文理書院ドリーム出版・新書) 1967

『ある日、トツゼン恋が』(新書館、For ladies) 1967

『悦びの触角 プレイラブ・テクニック』(青春出版社、プレイブックス) 1967

『白石かずこ詩集』(思潮社) 1968

『愛たちけものたち神たち』(天声出版) 1968

『恋人たちよこんにちは』(新書館、For ladies) 1969

『白石かずこ詩集』(思潮社、現代詩文庫) 1969

『聖なる淫者の季節』(思潮社) 1970

『青春のハイエナたちへの手紙』(三笠書房) 1970

『動物詩集』(サンリオ山梨シルクセンター) 1970

『1セントの花びら』(新書館、For Ladies) 1970

『わたしの中のカルメン』(文化出版局、レモン新書) 1971

『わたしの天気予報』(思潮社) 1973

『ブラックの朝』(思潮社) 1974

『アメリカン・ブラック・ジャーニー』(河出書房新社) 1975、のち集英社文庫

『紅葉する炎の15人の兄弟日本列島に休息すれば 』(サンリオ出版) 1975

『愛のレター教室』(広済堂出版) 1975

『聖なる淫者の秋 詩画集』(バベル社) 1976

『晩酌の思想 味噌汁と六本のストロー』(奥成達,平岡正明共著、住宅新報社) 1976

『恋のサブノート 愛の行動学』(住宅新報社) 1976

『きまぐれ魔女の物語』(宇野亜喜良絵、エルム) 1976

『一艘のカヌー、未来へ戻る』(思潮社) 1978

『なりたがりやのくも』(岩崎書店) 1978

『やまのこのぶのたんけん』(小峰書店) 1978

『新選白石かずこ詩集』(思潮社、新選現代詩文庫) 1978

『スペースへ漕ぎだすものたち 一艘のカヌー、航海譜』(九藝出版) 1978

『風そよぎ、聖なる淫者』(思潮社) 1980

『大人の恋をしてみませんか 愛されるより愛したいあなたなら』(PHP研究所) 1982

『海光る天草』(桐原書店) 1982

『Jazzに生きる わたしの内なる異邦人の旅』(旺文社文庫) 1982

『可愛い男たちと可愛い女たち わたしの映画旅行』(旺文社文庫) 1982

『ラビリントス 六つの精霊呼ぶ土地より』(静地社) 1983

『新動物詩集』(沖積舎) 1983

『ザ・ラブレター この想い、あなたに伝えたい』(PHP研究所) 1983

『砂族』(書肆山田) 1984

『砂族からの手紙』(講談社) 1984

『火の眼をした男』(集英社) 1984

『大人の恋を知りはじめたあなたに ときめきとせつなさの間で』(PHP研究所) 1984

吉田ルイ子・白石かずこの部屋』(旺文社) 1985

『燃えるような恋をしたいあなたに』(大和文庫) 1985

『日本の詩 白石かずこ』(ほるぷ出版) 1985

『炎える瞑想』(ジョン・ソルト訳、アラン・グリーン画、静地社) 1986

『風景が唄う』(音楽之友社) 1986

『ふれなま・ふれもん・ふるむん』(書肆山田) 1988

『ひらひら、運ばれてゆくもの』(書肆山田) 1992

『続白石かずこ詩集』(思潮社、現代詩文庫) 1994

『ロバにのり、杜甫の村へゆく』(芸立出版) 1994

『現れるものたちをして』(書肆山田) 1996

『黒い羊の物語 Personal poetry history』(人文書院) 1996

『羊たちの午后』(指月社) 1996

『愉悦のとき 白石かずこの映画手帖]』(パンドラ) 1999

『ロバの貴重な涙より』(思潮社) 2000

『浮遊する母、都市』(書肆山田) 2003

『満月のランニング』(本阿弥書店) 2004

『詩の風景・詩人の肖像』(書肆山田) 2007

翻訳

『空がレースにみえるとき』(エリノア・L・ホロウィッツ、ほるぷ出版) 1976

『おやすみなさい』1 - 3(ロバート・クラウス、
ポプラ社) 1979

『恋を駆ける女』(サンドラ・ホックマン、講談社) 1979

『大きな悪魔のディンゴ』(ディック・ラウジィ、集英社) 1980

『大きなにじへび』(ディック・ラウジィ、集英社) 1980

『ちいちゃな女の子のうた“わたしは生きてるさくらんぼ"』(デルモア・シュワルツ、ほるぷ出版) 1981

『ヴィーナスの鏡』(フランソワーズ・サガン,フェデリコ・フェリーニ詞、ウィンゲート・ペイン写真、ノーベル書房) 1981

ジョン・レノン ノー・リプライ』(ジョージ・カルポジ・ジュニア、文化出版局) 1981

『アラビアン・ナイト』(ローレンス・ハウスマン編、新書館) 1981

『ニキ・ド・サンファール』(ニキ・ド・サンファル、ピエール・レスタニー詩、松本路子写真、PARCO出版局) 1986

『窓の下で』(ケイト・グリーナウェイ、ほるぷ出版、ほるぷクラシック絵本) 1987

『ハイワサのちいさかったころ』(ヘンリー・ワズワース・ロングフェロー、ほるぷ出版) 1989

『アドリエンヌ・リッチ詩集』(アドリエンヌ・リッチ、渡部桃子共訳、思潮社) 1993

『花の妖精たち』全8冊(シシリー・メアリー・バーカー、ほるぷ出版) 1994

『ぼくを抱きしめて』(パティ・ストレン、河合楽器製作所出版事業部) 1997

『おばあちゃんのアップルパイ』(ローラ・ラングストン,リンジイ・ガーディナー、ソニー・マガジンズ) 2004

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