白暮のクロニクル
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白暮のクロニクル
ジャンル青年漫画
漫画
作者
ゆうきまさみ
出版社小学館
掲載誌週刊ビッグコミックスピリッツ
レーベルビッグコミックス
発表号2013年39号 - 2017年26号
発表期間2013年8月26日[1] - 2017年5月29日[2]
巻数全11巻
ドラマ
原作ゆうきまさみ
監督中川和博、佐々木豪
脚本小山正太、山崎太基、田中しおり
音楽富貴晴美
制作共同テレビジョン
製作WOWOW
放送局WOWOWプライム
放送期間2024年3月1日 - 2024年5月17日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『白暮のクロニクル』(はくぼのクロニクル)は、ゆうきまさみによる日本のミステリー漫画。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2013年39号から2017年26号まで連載された[1][2]

不老不死の特徴を持つ「オキナガ」と呼ばれる人々が溶け込み生活する社会で、オキナガに関わる厚生労働省職員の主人公と、オキナガが関連する事件などを描くミステリードラマ。

WOWOWの「連続ドラマW-30」枠にて実写ドラマ化され、2024年3月より放送及び配信中[3][4]。ゆうきまさみ作品初の実写ドラマ化である。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2021年8月)(使い方

西暦2015年。厚生労働省の新卒公務員・伏木あかりは、保健所での研修中に殺人事件に出くわしてしまう。殺害された男は、「オキナガ」と呼ばれる吸血鬼に似た特性をもった「不老不死」の人間だった。日本でも推定10万人が存在するというオキナガは、いわれのない差別や中傷、生活保護費の受給や保護施設の好待遇など様々な問題を抱えながらも、社会に溶け込んでいた。

厚労省大臣参事・竹之内唯一からの辞令で、あかりはオキナガの監督を行う部署「夜間衛生管理課」に配属される。直接の上司となった久保園幹也に連れられて訪れた洋館にある私設図書館「按察使文庫」で出会ったのは、見た目は18歳そこそこながら80年以上生きているオキナガ・雪村魁。魁と共にあかりは、「オキナガ案件」と呼ばれる長命者がまつわる事件に関わっていく。

そんな中で、魁自身が個人的に追い続けている事件が、12年に一度の未年のクリスマスごとに70年間にわたって続けられている連続殺人事件であった。60年前には、魁の幼馴染であり「あかりの祖母」にあたる女性・長尾棗も、連続殺人犯「羊殺し」の犠牲となっていた。羊殺しは70年にも渡って犯行を続け、殺害した被害者の内臓を持ち去るなど、オキナガと思われる特徴を残していたのだ。

やがて、無邪気なセーラー服姿の美少女・桔梗が、あかりの前に現れる。しかし、桔梗は実は男性であり、500年以上前に竹之内に血分けされてオキナガとなり、日常的に人殺しを繰り返していた生粋の殺人狂であった。はたして、桔梗こそが連続殺人犯・羊殺しなのか?

クリスマス前日の12月23日、羊殺しが狙っているのが「大柄な女」であったことが判明した直後、桔梗によってあかりが拉致されて行方不明となる。魁は手がかりを元にして、桔梗の潜伏場所を発見するが、他者を傷つけることに躊躇の無い桔梗に返り討ちにあう。魁は左腕を切断され、薬物も使われたことで仮死状態となる。その後、蘇生してあかりとも合流するが、体力が低下したことで再び昏倒仕掛けた魁をあかりが血を与えたことで回復。魁は、桔梗を拘束することに成功する。

その後、羊殺しによって殺害された伊集幸絵の幼い息子で、その後に行方不明となっていた伊集市哉が生存しており、桔梗と関わりがあったことが判明する。さらに、戦後に羊殺しを見たという柘植章太によると、桔梗とは異なり「背がスラっと高く、ボーヤと呼ばれていた」という。もう一人の羊殺し、伊集市哉はいったい誰なのか?
登場人物
主人公
雪村 魁(ゆきむら かい)
オキナガ。見た目は10代後半の若者だが、実年齢は88歳。按察使 薫子が運営する私設図書館「按察使文庫(あぜちぶんこ)」の住み込み司書。竹之内 唯一と私的な繋がりを持ち、外部協力者として「オキナガ案件」と呼ばれる事件の解決に当たる、本作の
ホームズ役。その一方で、個人的にも、かつての恋人・棗を殺した犯人、12年ごとに現れる殺人者「羊殺し」を追っている。過去の壮絶な経験から、気に入らない相手や非友好的な相手には不遜な態度を崩さない性格となっており、世間的な折り合いよりも自身の価値観を優先するところがある[注 1]。頭の回転は速く、事件への追及は鋭いが、強引に事を進めがちな面もあり、竹之内に叱責されたり、助手役のあかりと対立したりといった場面もある。また、警察にはその性格を逆手に取られ、度々「公務執行妨害」の名目で逮捕されている。普段の服装は黒づくめ、礼服に関しても薫子からのお仕着せのみと、服装には頓着しない。老人らしく電子機器には疎く、スマートフォンさえ電話機能しか使わないという有様だった。しかし必要に迫られればわずかな期間で基本的な知識は身につけるなど、モノ覚えは早い。昭和2年(1927年)生まれ。昭和15年(14 - 15歳)頃から3年ほど神戸で暮らす中で、棗と互いに意識しあう間柄となる。昭和19年、出張したままの父親を呼び戻すため沖縄に渡航するが、昭和20年4月に父親は住みこんでいた社屋に米軍の攻撃を受けて死亡。自身は現地で招集され、砲撃の至近弾を受けて瀕死となっていたところを、竹之内から血を与えられてオキナガとなった。終戦後、竹之内らと共に本土に戻される途中、神戸に差し掛かったところで脱走。棗と再会するが、日に当たり過ぎたための熱傷で心停止を起こし、表向き死亡とされる。その後、収容された奥多摩の「国立蘇生症療養所」で来間嘉一郎の研究資料として麻酔なしで生体解剖され、その恐怖と苦痛から白髪となった。
伏木 あかり(ふせぎ あかり)
並の男性を軽く上回る長身と[注 2]、立派な眉毛を持つ女性。26歳(8月生まれ)。厚生労働省に入省したばかりの新卒公務員。渋谷区保健所での研修中にオキナガの殺害事件に遭遇したことを切っ掛けに夜間衛生管理課(夜衛管)に配属され、魁のパートナーとしてオキナガ絡みの事件解決にあたる。本作のワトソン役。都内の医科大卒だが、研修中に患者(特に自分より幼い子供)の死を直視できず、医師免許は未取得となっている。仕事は丁寧だが、細かいところに凝り過ぎて時間がかかるタイプ。正義感が強く、お人よし。かつ、やや天然気味な性格の持ち主で、そのため苗字をもじって「ふしぎ」とからかい気味に呼ばれることがある。魁の恋人であった長尾棗の孫だが、配属が決定するまで竹之内さえもその事実を知らなかった。桔梗の逮捕後、思うところあって医師免許を取るために休職。最終話前半(2020年)で夜衛管付きの医官として復帰、再び魁とコンビを組む。エピローグとなる最終話後半では、本編の時代から数十年後、2064年のあかりが登場。すでに退職して長野県に隠居しており、体調を崩して入院した折に、少年の容姿のままの魁から見舞いを受けている。第一巻のプロローグ部分で、ベッドに横たわって雪村魁に語りかけているのは、この時の彼女である。
主要人物
竹之内 唯一(たけのうち ただひと)
オキナガ。厚生労働省大臣官房参事を勤める男性。夜間衛生管理課を統括する責任者。外見は30歳前後の青年だが、実際はオキナガの中でもかなりの古株。本人の言によると1600年に渡って日本国に仕えている。文系な見た目ながら、あかりよりも長身で武術の心得もあり、戦時中はオキナガによる陸軍独立強襲歩兵「富士部隊」を率いる隊長を務めていた。長年の経験から、相手の年齢や立場には関係なく敬語で話し、丁重な態度で接する。しかし精神年齢的には30歳前後の若さを保っているため青臭い部分も多く、それを意志の力で抑えているところがある
[5]。魁に自らの血を与えてオキナガにした人物であり、身寄りのない魁を按察使文庫に預けるなど世話を焼く一方で、夜衛管の嘱託としてオキナガ案件の解明にあたらせる。
按察使 薫子(あぜち かおるこ)
オキナガ。按察使文庫の経営者で、見た目は20代半ば?後半の美女だが、150年ほど生きている。資産家の令嬢で、自身もかなりの資産を持ち、その運用収益で文庫の維持・管理と自身や魁の生活費を賄っている。親族が持っている薬品会社[注 3]「アゼチ化学」ではオキナガ用に血液の代用品となるサプリメント等の開発も行っている。明治の半ば頃に洋行(海外旅行)に出た際、現地で事故にあったことが原因でオキナガになったという経歴の持ち主。父親が彼女を何とかして元に戻そうと、古今東西の知識を求めて集めた書籍が、按察使文庫の基礎となった。普段は明るくゲーム好き(しばしば魁を無理やり付き合わせている)で無邪気な女性だが、ときおり発情して魁に夜這いをかけたり、迫ったりする(魁曰く「病気」)。基本的に情の深い人物で、魁や実藤のことも息子のように見ていた。
実藤 寿一郎(さねとう じゅいちろう)
按察使文庫に務める執事。78歳。主人である薫子に忠実であり、彼女の暴走を止められる唯一の人物でもある。


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