「白山」のその他の用法については「白山 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
白山
大汝峰から望む白山(剣ヶ峰と御前峰)と火口湖
標高2,702.14[1] m
所在地 日本
石川県白山市
岐阜県大野郡白川村
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度09分18秒 東経136度46分17秒 / 北緯36.15500度 東経136.77139度 / 36.15500; 136.77139
白山(はくさん)は、日本の北陸地方、白山国立公園内[注 1]の石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる標高2,702mの活火山[3]。両白山地の北部に位置する加越山地(加賀山地)の最高峰である[4]。富士山、立山とともに日本三霊山の一つである[注 2][3]。日本百名山[5]、新日本百名山[6]、花の百名山[7]および新・花の百名山[8]に選定されている。
概要白山の地形図
白山は、富山県、石川県、福井県、岐阜県の4県にまたがる[9][10]。山頂周辺は、成層火山となっている[11]。30万年から40万年前から火山活動を始め1659年(万治2年)の噴火が最も新しい[3]。白山とは、最高峰の御前峰(標高2,702m)・剣ヶ峰(2,677m)・大汝峰(2,684m)の「白山三峰(白山三山)」を中心とした周辺の山峰の総称である[3][10][12]。よって厳密には単独峰ではないため、単に「白山」と称した場合は、その跨ぐ県境は石川・福井・岐阜・富山各県に及ぶ。また、別山・三ノ峰を加えて「白山五峰」という。「白山連峰」と呼ばれることもある。 白山の山頂部は先述の御前峰、剣ヶ峰、大汝峰の三つの峰で形成されている[13]。このうち大汝峰は古白山火山の噴出物、御前峰と剣ヶ峰は新白山火山の噴出物からなる[13]。 最高点の御前峰(ごぜんがみね)には、一等三角点と白山比盗_社奥宮がある。1873年(明治6年)に白山山頂の社殿を白山比盗_社奥宮とし、1951年(昭和26年)に白山山頂部は白山比盗_社の境内地となった[14]。 白山山頂には1937年(昭和12年)に矢作水力が奉納した方位盤があったが、2007年(平成19年)に落雷で破損したため工務店の倉庫で保管されていた[15]。この方位盤は2023年(令和5年)12月に白山比盗_社境内の白山奥宮遥拝所に移設された[15]。 「白山」の名は一年の大半を雪に覆われていることに由来するという[16]。古くは都人から「越のしらね」あるいは「越のしらやま」と称され、『古今和歌集』の中でも「しらやま」として詠われた(凡河内躬恒「消えはつる 時しなければ 越路なる しら山の名は 雪にぞありける」など)[16]。 白山を霊峰とする白山信仰は古くからあり、中世には白山は白山修験の霊山として栄え、登山口には修験の道場がひらかれて白山信仰の全国的広がりのもととなった[注 3]。日本各地に約2,700社の白山神社があり、白山比盗_社(石川県白山市)がその総本宮となっている[11][17]。
三主峰
山名の由来
歴史室堂から望む白山神社と御前峰「白山信仰」も参照
717年(養老元年) - 泰澄上人が開山したと伝わる[11][17][18][注 4]。
832年(天長9年) - 越前・加賀・美濃の三方から白山への登拝道(禅定道)が開かれたという[14]。
848年(嘉祥元年) - 勅により神殿仏閣が造立され、鎮護国家の道場と定められる(『白山之記』)[19]。
1163年(長寛元年) - 白山比盗_社の最古の縁起書『白山記』(『白山之記』)で白山登拝の原型ができたとする[14]。
1183年(寿永2年) - 源義仲が倶利伽羅峠の戦いの戦勝により白山比盗_社に神馬を奉納。同年、源頼朝が神領の寄進をおこなう(『平家物語』)[19]。