白夫人の妖恋
MADAME WHITE SNAKE[1][2]
The Legend of the White Serpent[1]
監督豊田四郎
脚本八住利雄
製作田中友幸
出演者
池部良
山口淑子
八千草薫
清川虹子
田中春男
上田吉二郎
東野英治郎
左卜全
谷晃
宮田芳子
『白夫人の妖恋』(びゃくふじんのようれん)は、1956年に公開された、日本の東宝と香港のショウ・ブラザーズの共同制作の特撮伝奇映画である[8]。カラー、スタンダード[5][8]。同時上映は『鬼火』[1]。
キャッチコピーは「恋慕う妖姫の一念!その悲しみが呼ぶ呪の大洪水!世界三大伝説絢爛の映画化!」。 中国の伝承『白蛇伝』を題材とした林房雄 の小説『白夫人の妖術』が原作である[出典 3]。 東宝初の総天然色(イーストマン・カラー)による特撮映画である[出典 4][注釈 2]。日本で最初にブルーバック撮影による合成を用いた作品でもある[出典 5]。 ヒロイン白娘の侍女である小青は、原作では魚の化身であるが本作品では青蛇の化身となっている[8]。 特撮を売りにした作品ではなかったが[13]、本作品で培われたカラー撮影の技術が後の特撮作品の基礎になったとされる[14]。映画評論家の淀川長治は、本作品の特撮描写を高く評価していた[15]。 西湖の辺に住んでいた許仙は貧しい若者。ある雨の日、傘もなく濡れていた美しい白娘に自分の傘を差し出したところ、その娘から結婚を申し込まれた。しかも銀2包の婚礼の支度金まで手渡された。許仙は喜び、姉夫婦と共にその支度金の包みを開いてみると、中から出て来たのは盗品の銀であった。罪を問われた許仙は鞭打ちに処せられた上、蘇州へと流された。 許仙を慕う白娘は蘇州へ追ってきた。無実の罪であった許仙は白娘を憎んでいたが、彼女の心と向い合う中にその恨みは影を潜め、愛着だけが強くなっていった。2人は幸福な愛の生活を送ることとなった。ある時、許仙は茅山道人という道士に、妖魔に魅入られていると警告され、護符を託される。妻である白娘の正体は、白蛇の精だというのだ。許仙は護符で白娘の正体を暴こうとするが、護符を燃やされ、彼女の言葉で誤解が解かれる。茅山は白娘と対決するが、白娘の妖力は彼を遥かに上回っていた。 しかし白娘は端午の節句に宿屋の主・王明の宴に招かれた際、魔を払う酒・雄黄酒を口にしたため白蛇の姿を晒してしまう。そのショックで許仙は命を落とす。白娘は彼を蘇らせようと天界にいる仙翁の元へ行き蘇生の術を授かるが、その間に許仙は茅山の手によって息を吹き返しており、法海禅師のいる金山寺に匿われていた。彼を返してほしいと訴える白娘だが禅師は聞き入れない。怒りと許仙を愛する情念から、白娘はその妖力で長江の水を操り、金山寺めがけて大洪水を起こすのだった。 以下の順番は本編クレジットに準拠。参照 [3][16] 本作品の撮影は、ロケを行わずすべてセットで撮影された[9]。美術監督には、武蔵野美術大学教授の三林亮太郎が起用され[出典 6]、単なる宋代の再現ではなく、現代的な中国美術の人工美を取り入れることを本作品の狙いとした[9]。
概要
ストーリー
キャスト
許仙:池部良
白娘:山口淑子
小青:八千草薫
法海禅師:徳川夢声[3]
王明:上田吉二郎
?容:清川虹子
李公甫:田中春男
芽山道人:東野英治郎
役人A:小杉義男
油売商人:谷晃
女中:小泉澄子
李家の女:宮田芳子
役人B:沢村いき雄
仙翁:左卜全
医者:河崎堅男
金山寺の坊主:山田彰
海上日出男
池田兼男
金山寺の坊主:大塚秀男、勝部義夫
宋の民:堤康久
@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}終南山の道士:森繁久彌(ノンクレジット)[要出典]
スタッフ
製作:田中友幸
脚本:八住利雄
中国民話「白蛇傳」林房雄 作「白夫人の妖術」より
撮影:三浦光雄
美術監督:三林亮太郎
美術:園眞
録音:下永尚
照明:石川緑郎
音楽:團伊玖磨
特技監督:円谷英二
特技:渡辺明、向山宏、城田正雄
考證:馬力
監督助手:中村積
編集:岩下廣一
現像:東洋現像所
製作担当者:角田健一郎
監督:豊田四郎
製作
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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