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白内障
スリットランプで見た白内障の目
概要
診療科眼科学
分類および外部参照情報
ICD-10H25-H26, H28, Q12.0
ICD-9-CM ⇒366
DiseasesDB ⇒2179
MedlinePlus001001
[ウィキデータで編集]
白内障(はくないしょう、英: cataract)は、目の疾患の一つ。
水晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる。以前は「白底翳(しろそこひ)」と呼ばれていた。 水晶体を構成する蛋白質であるクリスタリンが会合することで変性し、黄白色または白色に濁ることにより発症するが、根本的な原因は解明されておらず、水晶体の細胞同士の接着力が弱まったり、水分の通りが悪くなったりして起こるのではないかといわれている。 発症は45歳以上の中年に多く、年齢を重ねるにつれて割合が増加する。また、80歳以上の高齢者はほとんどが何らかの形で白内障の症状を引き起こしているといわれるが、進行の速さには個人差があり、目が見えづらくなるといった症状に至るとは限らない。このため、水晶体の白濁そのものは、病気ではなく、皮膚のシミや皺などと同じく老化の一環であるという考え方もある。 老化以外では、下記のような原因で発症することがある。
原因
先天性
代謝性:糖尿病、ガラクトース血症
胎内感染:風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルス
外傷性、電撃外傷
硝子体手術後、SF6等ガス挿入後、有水晶体眼内レンズ挿入眼
有害光線(紫外線や赤外線[要出典]、日焼けマシン(人工日焼け)によるもの
原爆やレントゲンなどによる放射線被曝
眼内炎やぶどう膜炎などの炎症、網膜剥離など目の病気の合併症
薬物性:ステロイド、クロルプロマジン、塩酸ピロカルピン(縮瞳薬)
アトピー性皮膚炎の合併症
全身性疾患:ダウン症候群、Alport症候群、Werner症候群、筋緊張性ジストロフィー