白バイ
[Wikipedia|▼Menu]

白バイ(しろバイ)とは、警察が主に交通取締業務に必要な各種装備を取り付けた白塗りのオートバイ日本での呼称である。英語圏では単にPolice motorcycle(警察のオートバイ)と呼ばれる。
日本[ソースを編集].mw-parser-output .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .trow>.thumbcaption{text-align:center}}CB1300P
(警視庁)VFR800P
(警視庁)ヤマハ・FJR1300P
(警視庁)CB1300Pのインストゥルメンタルパネル
中央に追尾車両の測定速度を表示
カウル右側に前方録画用カメラを装備GSF1200Pの右ハンドル
サイレン吹鳴スイッチなどを追加VFR750Pの速度計点検票

日本の警察のオートバイ(Police motorcycle)の中でも、専門の訓練を受けた白バイ隊員が乗務する特別な車両を「白バイ」と呼ぶ。白バイは装備や規格は警察庁で規定していて、主に大型自動二輪車が用いられる。警察で一般的に用いられるオートバイは黒バイなどと呼ばれ区別されている。

オートバイの機動力を示す実用例の一つで、指名手配中や逃走中の被疑者の捕捉といった一般的な警らにも使用されているほか、マラソン駅伝競技における先導車として使用される。皇宮警察本部の白バイは交通取り締まりは行わず、専ら要人警護に専従する。警察のみでなく陸上自衛隊警務隊も白バイ(警務用オートバイ)を保有し、交通統制や車両誘導などの任務に使用される。

警察庁内の公式文書には交通取締用自動二輪車あるいは交通指導取締用自動二輪車と表記される。

取り締まり業務の他は、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}警察暑間の物品を送達する役割を担っており、速達時は、緊急走行が可能となっている[要出典]。
装備[ソースを編集].mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "白バイ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2010年2月)

違反車両追尾時の速度を表示する「測定速度インジケータ」は、インパネ部中央にデジタルメーターが備えられている。メーター下またはフロントカウル内収納ボックス(CB1300Pのみ)に設けられた専用プリンタから違反速度を記載した小さな紙がプリントアウトされ、違反車両を検挙した際に速度違反の証拠となり、違反者は交通反則切符または交通切符とあわせて署名捺印を要求される。

従来は自車速度を示す速度計の隣に、目盛りがより細かいアナログメーターがあり、測定した速度を保持するボタンを備えていた。白バイの測定メーターは、一般の車両のものよりも非常に精密に作られており、定期的にメーターの較正を受けている。検査は月に1度行われて実施記録が残され、検査済みであることを示す点検済証票を各都道府県警で貼付する。速度違反に関する否認などがあれば、メーターが正常であることを主張する書証として検査記録が提出される。したがって、前回の検査から1か月以上経過している車両でのスピードの測定は、証拠能力が認められない場合がある。20年ほど前[いつ?]は3か月ごとの検査だった。

車体後部の側面に取り付けられた箱(サイドボックス、パニアケース)には、左側に違反キップ類や取締り地点や犯人捕捉・逮捕地点特定のための地図、地点マーキング用白墨など、業務に用いる道具が収められている。

車体後部の上面の箱(トップボックス)には、車両メーカーからの出荷時は何も入っていない箱が取り付けられているが(俗に書類ボックスと呼ばれる。天板兼上部蓋にクリップと青色ランプが付いている。)、配備後に無線機用の箱に付け替えられる。無線機箱には、無線機本体、本部交信用に使う長めのアンテナと運転の警察官が持つトランスミッターとの交信に使う短めのアンテナが付いているほか、古い車種を除き、後方への周知目的で赤色回転警光灯が高い位置でつく。

フロントのサイドバンパーパイプの左側にはトランジスタメガホントランペットスピーカー、右側にはサイレンのトランペットスピーカーが装備されており、取締りの際の誘導や緊急走行時の一般車両への指示、違反行為を未然に注意喚起する際などに用いられる。むかしは赤色回転灯とスピーカーは別体だったが、近年は一体型が用いられる。緊急走行時のサイレンはパトカーや他の緊急車両よりも高い音である(ウーウーではなく、むしろピュイーンという音に近い)。

サイレンを吹鳴するまでもない場合や吹鳴が呼びかけ相手の運転技術等から危険である場合には、吹鳴なくマイクでの停止等を呼びかけることもある。日本国内の白バイに取り付けられているサイレンアンプは、かつてはそのほとんどがクラリオン製であったことから、クラリオンサイレンとも呼ばれている。現在のVFR800PとCB1300Pでは、大阪にある「パトライト」社製サイレンが標準装備される。

一部の警察本部で、試験的に赤色回転灯回転部の発光体としてのフィラメント付ガラス球のほか、前方周知用に別途LEDを組み込んだものも出回っているが、配備数は多くない。

回転灯は、光らせるとその性質上全方位が眩しく、運転者たる警察官にとっては眩惑で危険であることから、警察官の目に入る部位にはスモークが施され、赤色光が目に入らないようになっている。

ハンドル左には、音声伝達回路の出力先として拡声器と警察無線とを切り替えるスイッチが装備される。ヘルメット内での発話は、運転する警察官の腰に付けられたトランスミッターを通じてバイクに飛んだあと、切り替えスイッチに応じ、マイクから拡声されたり無線で電波に乗る(無線傍受の場合は、逆ルートでヘルメットまで届く)。バイクと警察官との接続は、以前は有線であったが、事故時の引っ張られのリスクを考えていまは無線で結ばれている。なお、無線やマイクシステムはエンジン停止時でも使うことができ、無線機ボックスに独立したスイッチがある。

このほか、新型車種には押すだけで本部に緊急事態を知らせる「EMボタン」が装備されるほか、録画用小型ビデオカメラを装備する警察本部も一部で出てきている。都道府県費で導入した一部の車両には、グリップヒーターを装備する車両も存在する。

訓練用車両も存在しており、個体差はあるものの赤色回転灯やスピーカー、無線機ボックスなどの装備が取り外されているなどの特徴がある。予備車の場合は、上述装備は一通り付いているものの、音声伝達システムが旧来の有線接続モデルだったり、無線システムが外されてメーカー出荷時の書類ボックスが付けられていたりする。なお、バイク側に無線システムがついていなくても、いわゆる警電携帯等他のコミュニケーションツールを所持していれば、一応は執務は可能である。
運用[ソースを編集]

警視庁では方面別に置かれる6個隊の交通機動隊の他に各警察署交通課・高速隊・本部の交通総務課など交通系部署に配備される。警視庁機動隊には、「機動隊自動二輪部隊」(通称MAP Metropolitan Area Patrolの略で地域機動警戒の事)が存在し、警備を主とした任務に白バイが運用されている。このほか、捜査活動などの隠密運用されている市販型バイク(オンロード型、オフロード型、スクーター型)の自動二輪車も存在するが、一般に白バイと言われるのは、上述した、主として交通取り締まり業務に従事する、赤色警光灯付き白色二輪車のみである。

多くの道府県警察本部では白バイは交通機動隊での運用が主であるが、高速隊や所轄署交通課に配備される本部もある。

マラソン駅伝の先導は基本的に交通機動隊所属の白バイが行うが、大会規模によっては高速隊所属の白バイも先導に加わる事がある。なお、健常者のマラソンの巡航速度は時速20 km(キロメートル)程度で比較的安定しているが、車いすマラソンにおいては巡航速度は時速約30 km程度、下り坂で時速50 km程度に達する[1]などスピードの幅が大きいため、選手と接触しないように細かいアクセルワークが必要とされる[2]。特に警視庁神奈川県警察では、東京箱根間往復大学駅伝競走(いわゆる「箱根駅伝」)の先導・警備に参加する隊員は、交通機動隊、高速隊の中でも選ばれし者のみが選出、特に先導は、白バイ全国大会上位入賞者等特別に選抜を受けた者のみが担当出来る、名誉ある職務とされる[3]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:41 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef